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おやつで縁起担ぎ出来るんです。東京・日本橋 榮太樓総本舗「一粒万倍もち」

赤坂美附和菓子ソムリエ

明日8月4日(金)は一粒万倍日。
それは、一粒のもみが、万倍の稲穂になる収穫期のたわわに実ったお米の稲穂に因み、幸せの種が実り何倍にも膨らむという願いを込めて、何かを始めるには縁起の良いとされる一日。

この縁起の良い日は、ひと月に5日、一年に60日あります。

最近は、芸能人の結婚発表が多かったり、宝くじ売り場で一粒万倍日を宣伝していたりと、金運・良縁と、演技担ぎにはもってこいの日なのですよ。

榮太樓総本舗「一粒万倍もち」 税込713円
榮太樓総本舗「一粒万倍もち」 税込713円

そんな縁起の良い日だけ販売される「一粒万倍もち」(1個713円)は、東京・日本橋にある今年で創業205年の老舗・榮太樓総本舗が作る、お餅が美味しい和菓子。

私がInstagramで初めて紹介したのは、2022年の1月。
すると、いいね!1万件、3週間で117万人がご覧になったという・・ 驚きの一粒万倍でした。最近は、早くに売り切れてしまう大変人気の逸品です。

いいね!一万件と、マンゲツモチ
いいね!一万件と、マンゲツモチ


美味しいこし餡の上に行儀良く並んだ、鏡餅のミニチュア版のような丸いお餅は、無化学農薬、有機肥料栽培「マンゲツモチ」という餅米で作る、弾力があって歯切れもイイ、お餅好きが好む触感を、心行くまで堪能できるこだわりのお餅。

そして、あんこも美味しいのです。
塩気の効いたゆるめのこし餡は、お汁粉のような味わいで、一粒万倍だけにたっぷり敷き詰められています。大盤振る舞いのあんこが余ってしまったら、餡バタートーストに、熱い夏には冷やしぜんざいにして頂くのもオススメです。

更に、一粒万倍もちには昨年の春から、日本橋・福徳神社さんに奉納できる絵馬が付き、よりしっかり縁起が担ぎができるようになりました。

「一粒万倍もち」の絵馬は、日本橋「福徳神社」に奉納できます
「一粒万倍もち」の絵馬は、日本橋「福徳神社」に奉納できます

3時のおやつに美味しいお餅を頂き、神社を参拝。神様に願いを伝えながら、心を改め心機一転、さらに一歩踏み出す勇気をもらえる気がします。

商人の町から日本屈指のビジネス街へと発展した、日本橋で縁起を担ぐ和菓子「一粒万倍もち」は、三時のおやつのみならず、開業・開店祝いの手土産、大事な商談前の腹ごなしにも、お勧めですよ。

次の一粒万倍日は、8月10日、その次は8月17日。
2023年の下半期、皆さんの願いも万倍に実るよう願いを込めて、明日の3時のおやつは、一粒万倍もちと決めている、和菓子ソムリエ赤坂美附です。

福徳神社には、一粒万倍もち絵馬専用の奉納場所があります
福徳神社には、一粒万倍もち絵馬専用の奉納場所があります

【東京 日本橋・榮太樓総本舗】

創業1818年、埼玉県で菓子商をしていた初代が二人の孫を連れて、現在の東京千代田区九段坂に、現在の前身「井筒屋」を構えます。

その後3代目・榮太樓が日本橋で金鍔の屋台を出し、大きくて甘くて美味しいと、江戸中で評判になり「榮太樓の金鍔」と親しまれるように。やがて、現在の日本橋本店のある場所に店を構え「榮太樓総本舗」に改名。

代表銘菓の一つ「榮太樓飴」は、舞妓さん・芸子さんの間で「榮太樓の飴を唇に塗ると、唇が荒れず照りが出る」と評判を呼び、東京土産の定番に。戦時中は店舗を焼失するも、再建。

現在のデバ地下の始まり、東急百貨店東横店の「東横のれん街」の設立にも尽力した、東京の老舗です。(参考動画:榮太樓ものがたり)

和菓子ソムリエ

北海道・札幌生まれ、東京在住。無類のあんことお餅好き。コロナ禍で和菓子離れが囁かれたことがキッカケで、和菓子のおやつ喚起「テレワークは3時に和菓子を」をテーマに、和菓子の紹介や和菓子屋さんの創業史をinstagram・音声メディアVoicy ・twitterから発信しています。本業はセールスプランナー・講師。

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