大手ゴルフ雑誌の休刊発表から垣間見える「デジタルコンテンツの発達と時代変遷」
ゴルフメディア業界の近年の時代変遷
1971年創刊のゴルフ雑誌「週刊パーゴルフ」が、6月22日の発売を最後に休刊することが先日発表された。
筆者もゴルフを始めた際に購読していた雑誌であり、休刊の発表は非常に名残惜しいものであった。
筆者がゴルフを始めたのは2016年の秋頃である。それからもうすぐ5年が経とうとしているが、この5年でゴルフメディア業界は大きく変遷したと感じている。
この5年で1番大きく変化したのは「動画コンテンツの充実」であろう。特にYouTubeにおけるゴルフチャンネル数、そしてその視聴回数は5年前と比べると、天文学的な数字と言って良いほど増大している。
ゴルフというスポーツの性質上、実際に動きながら動作を説明した方が、よりその説明が明確に分かりやすい。この点を考えても、ゴルフメディア業界における動画コンテンツの発達は必然のものだったのかもしれない。
またエンタメという観点から見ても、アマチュアゴルファーによるラウンド動画など、現代では多くのコンテンツが動画として日々生み出されている。
筆者もYouTubeでゴルフチャンネル(AKI GOLF-アキゴルフ-)を運営していたり、Yahooのクリエイターズプログラムという取り組みの中でゴルフ動画を配信したりしているが、やはりゴルフと動画コンテンツの相性の良さは非常に感じるものがある。ゴルフというコンテンツを表現する中で、最も相手に情報を伝達しやすいのが「動画」なのである。
ゴルフメディアにおける活字文化は衰退するのか
こういった時代変遷の中、今までゴルフメディア業界を引っ張ってきたゴルフ雑誌が今回休刊を発表した。
実際、同誌編集部は「創刊から50年、半世紀にわたりゴルフ情報誌として週一回の発行を続けてまいりましたが、時代変化による読者ニーズの多様化や今後の弊社事業戦略などを鑑み、節目である50年目を機に休刊の判断をいたしました」と休刊の理由を説明している。
このまま雑誌や記事に代表される「活字文化」はゴルフメディア業界で衰退の一路を辿るのであろうか?
筆者はそうは思わない。なぜなら活字には活字の良さがあるからだ。
筆者はゴルフコンテンツ制作において動画配信だけではなく、こうして記事も執筆している訳だが、その中で活字の良さも多く感じている。
1.文章化することでまとまりのあるコンテンツを作成できる
文章には必ずまとまりが求められる。筆者自身コンテンツを制作している中で、同じ内容を取り扱った際には、多くの場合で動画よりも活字の方がまとまりのある物に仕上がる事が多い。
2.動画よりも簡潔にまとめる事が出来るため見返しやすい
現在YouTubeなどのゴルフ動画コンテンツは10分を超える尺のものがほとんどだ。しかし同じ内容を活字化した場合、その内容を読むのに10分以上かかる事はほとんどない。重要なポイントや要点をまとめる事が活字の方が優位なのである。情報が溢れかえった現代において、情報伝達のスピードは重要な要素の1つである。
3.言語が可視化できるため微妙な表現にも柔軟に対応できる
日本語における活字文化の中では、絶妙な表現を表す事ができる。同じ単語を漢字で表記するのか、ひらがな(カタカナ)で表記するのか、もしくは英語で表記するのか、これだけでも読者に与えるインパクト変える事ができる。他にも些細な言葉の書き方の違いだけで、受け手の取り方を大きく変化させる力が活字にはある。
活字の良さををいくつか紹介したが、この通り活字には活字の良さがある。
もちろん前述の通り、動画には動画の良さがあるが故に、近年ではスマートフォンなどの急速な普及に伴い、動画コンテンツは必然的に発達してきた。
以上のことより、今後は活字コンテンツ・動画コンテンツそれぞれの良さがより双方に求められる時代になってくるのではないかと筆者は考える。
筆者はゴルフ動画もゴルフ雑誌もどちらも大好きである。今後ゴルフメディア業界において、どちらのコンテンツもより発達していくことを願っている。また筆者自身、両コンテンツにおいて更に良質なモノを配信していけるよう心がけたい。
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〜筆者情報〜
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