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夏休みの過ごし方でわかる。少ない予算で「遊び」を充実させる人の“3つのコツ”

あき/家計管理アドバイザー家計管理アドバイザー

学校に通っている子ども達が続々と夏休みに入る時期になりました。

一般的に8月末まで続く長い夏休みは、ただでさえ支出が増加しやすい時期ですが、最近の値上げラッシュもあり、遊びに使うお金がなかなか捻出できないという人もいるでしょう。

ここでは、夏休みの過ごし方により、「少ない予算でも遊びを充実させている人の特徴」を紹介します。

せっかくの夏休みを、思い出いっぱいに過ごすためのヒントとして、参考にしてみてくださいね。

1 夏休みのお金の計画を立てている

子ども達が夏休みに入ると、とたんに支出の増加が気になり始めるという人もいるのではないでしょうか。

普段は給食がある子ども達が家で過ごすことで昼食費もかかりますし、夏休みならではのレジャーを満喫するための費用などもかかりますから、人によっては数万円から数十万円ほどの支出の増加が見込まれます。

この夏休みのための支出の増加をできるだけ少なく、なおかつできるだけ楽しく遊びたいという人達が、まずまっさきにやっていることは「夏休みの計画」です。

日々仕事に忙しくしている人でも、会社が夏休みに入る時期にあわせて旅行などの計画を立てている人は多いと思いますが、実はそれだけでは「夏休みの計画」としては不充分です。

計画的にお金を使う習慣がついている人は、さらに「今回の旅行の予算は10万円まで」など、お金の計画まで立てている人が多いですよ。ホテル代だけでなく、現地で使うお金まで、ざっくりと決めているという人が多く、あらかじめどれくらいの支出があるか分かっているからこそ、「大きな出費があるからその他の無駄遣いは控えよう」などの調整もしやすいのですね。

2 お金のかかるイベントとかからないイベントを混ぜている

「夏休みにはできるだけレジャーを取り入れたい」という人も多いと思いますが、とはいえ、誰にでも夏休みに使えるお金の上限はあるはずです。

だからといってお金を理由にして「どこにも出かけない」という選択をするのも味気ないですよね。

そのような時に、日頃から計画的にお金を使う習慣がついている人は、「できるだけ出かけない」ではなく「どのようにお金を使って遊びを充実させるか」ということを考えている人が多くみられます。

もちろん、夏休み中遊び歩いていてはお金がいくらあっても足りませんから、「お金のかかるイベント」と「比較的お金がかからないイベント」を上手に混ぜ、必要以上の支出にしないよう工夫している人が多い印象です。

例えば、「旅行」は、お金のかかるイベントですが、「盆踊り大会」「花火大会」「市民プール」などは比較的お金がかからないことの多いイベントです。

「比較的お金のかからないイベント」をいくつか計画しつつ、「旅行」など大きなお金のかかるイベントは多くても1回程度に厳選して計画するなど、「お金を使うイベント」と「比較的お金がかからないイベント」を区別し、メリハリのあるお金の計画ができている人は、無駄に支出が多くなりすぎるということが少ないはずです。

反対に、旅行など、大きなお金のかかるイベントを夏休みに複数予定しているなど、回数が多い人は、知らないうちに収入以上の支出になってしまい、あとから支払いの多さに青くなるといったことにもなりかねませんので、気をつけましょう。

なお、意外と多いのが、塾の夏期講習など、子どもの教育費がかかりすぎているにもかかわらず、無計画に旅行などの予定もいれてしまい支払いが苦しくなるといったケースです。日頃からレジャーと教育費のバランスも考えておきましょう。

3 遊びの回数を考えて行動している

日頃からお金を計画的に使う習慣がある人は、夏休みの期間中、どれくらいの回数まで遊びに行くかという「回数の計画」についても立てている人が多いですよ。

例えば、子どもの夏休み期間中にある「週末」が合計6回、加えて、会社の夏休みが5日間あるとすると、6回×2日で12日、夏休みの5日で17日間。このうち、旅行に2日、実家帰省で2日、といった具合に予定を埋めていき、そのうち何回かは通常通りの週末としてゆっくり過ごす、夏休みの宿題を片づける日にするなど、遊ぶだけでなく勉強や休息の日の計画も立てておくと、遊びすぎてしまうことも、遊びをいれなさ過ぎてしまうことも少なくなります。

反対に、遊びの回数の計画を立てていない人ほど、「ほとんど遊ばない」か「遊びすぎ」の両極端になりがちです。限られた予算の中で、しっかり遊びを満喫させようとする人ほど、回数まで意識して行動している人が多くみられますので、参考にしてみてくださいね。

まとめ

夏休みの過ごし方を見ると、お金の使い方にも特徴があらわれてくるものです。

何をして過ごすかという行動計画に加え、遊ぶ日と、遊びを入れない日のメリハリや、お金の使い方のメリハリを意識して夏休みを過ごせている人は、限られた予算の中でも比較的満足度の高い夏休みを過ごすことができる可能性が高くなります。

節約上手な人ほど、お金を使わないことだけでなく、お金を使うことも上手なものです。

遊ぶだけ遊んで、支払いが追いつかないといった苦い思い出が残らないよう、限られた予算の中でも、ぜひ楽しい思い出いっぱいの夏休みを満喫しましょう。

家計管理アドバイザー

家計簿・家計管理アドバイザー。東京都在住。子供3人の5人家族の主婦。家計簿歴20年以上。主婦業、家計簿、家計管理、ポイ活などが専門。テレビ出演や雑誌などへの掲載多数。著書に「あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」「ズボラ家計簿」練習帖(講談社)など。

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