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【福岡市】讃岐でもなく博多でもない試行錯誤の末生まれた麺「恵味うどん」は55年続く変わらないだしの味

Akikoyamawebライター(福岡市)

福岡市中央区六本松にある「恵味うどん」が開業したのは、1968年のこと。
現在の店主の叔母が、薬院で始めました。

高校卒業後に讃岐へ修業に行った甥が、1994年に引き継いでから、手打ちうどんに変わります。
茹でたてのうどんを食べてもらいたいが、讃岐うどんでは茹で時間がかかるとのこと。
讃岐製法の茹でたての麺を、福岡のランチ休憩の間にも食べられるように、麺を細くしたり、小麦粉の配合を変えたりと、試行錯誤が始まります。

讃岐うどんでもなく博多うどんでもない、試行錯誤の末に完成した麺と、叔母の代から続くだしの味の「恵味うどん」をご紹介します。

魅力的な店内

薬院から六本松に移転したのは2019年のこと。店主はドラムを演奏していたそうで、店内には、楽器がたくさん飾られていています。

メニュー

メニューはこちら。今の時期にぴったりな冷たいうどんも選べます。
「とりおろしうどん」は鶏肉、大根おろし、薬味が入ったつけだれに、冷たい麺か温かい麺を選べるオリジナルメニューです。

どんぶりや、とり天定食もありました。

よりどりうどん

「牛肉、大根おろし、ごま、かつお節、おろし生姜に野菜の天ぷら3種乗ったお得なメニュー」と書いてあった「よりどりうどん」の「冷」を頼みました。よりどりうどんは「熱か冷か」選べます。

お皿からはみ出る天ぷら

びっくりしたのが、兜を彷彿させる盛り付け!
3種の天ぷらが大きくはみ出ています。3種と思いきや、4種のっていました。なす、カボチャ、エリンギ、人参の天ぷらです!一つ一つが、とても大きな天ぷらをガブリとかぶりつく幸せ。揚げたてサクサクの天ぷらは、間違いなく「うまい!」です。

恵味うどん

讃岐で生まれ、博多で育った恵味うどんの麺をすすりました。

細麺で、讃岐の強すぎるコシはありません。半透明でツルツルしこしこして、食べやすい麺です。暑い日の冷たい麺は、どんどん進みます。

だし

だしは、羅臼昆布とうるめいわしと鯖でとり、醤油は、少し甘めの日田の醤油を使ってます。これが日田出身の先代から、55年続く味なのです。
そして甘辛い牛肉は、しぐれ煮のようにしっかりと煮込まれていました。

サクサク揚げたての大きな天ぷらと、甘辛い牛肉、大根おろしと生姜に、薬味が絡む冷たい麺の「よりどりうどん」は、大変美味しく、麺の量も多めで大満足の一皿。お腹いっぱいになりました。ご馳走さまでした!

モダンな店内で、試行錯誤を繰り返した麺と、55年受け継がれる伝統の味が楽しめる「恵味うどん」をご紹介しました!

恵味うどん

住所:〒810-0044 福岡県福岡市中央区六本松4丁目3−2 インエイト1階
営業時間:11:00〜14:30 / 17:00〜20:30
定休日:月曜日
電話番号:092-753-9802
URL :YouTube
PayPay支払い可能

※記事内容は取材当時のものです。

webライター(福岡市)

主婦歴20年以上アラフィフ3児の母・飯炊きMomが綴る外食記録をお届けします。海外からも人気な福岡の美味しいグルメや心地良い空間、また地域の情報をお伝えします。歌とピアノとクラフトビールをこよなく愛する音楽講師兼ライター。

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