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【葛飾区】旨味溢れるふっくらした鰻を風情ある店内で堪能!柴又の名店「川千家」で絶品の川魚を楽しむ

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

柴又帝釈天参道のグルメといえば、まず川魚料理を思い浮かべる方も多いことでしょう。
とりわけ有名なのは、創業250年を誇る「川千家(かわちや)」。参拝客で混み合う年明け早々の時期に、こちらで名物の鯉あらいやうな重を食べてきました!

柴又帝釈天参道に面した川千家の入口
柴又帝釈天参道に面した川千家の入口

柴又帝釈天へ向かう参道の左側、二天門の屋根が見えてくるところに、川千家の堂々たる店舗があります。端正な格子窓にはずらりと提灯が並び、窓の下には竹の囲いで守られたいけすがあります。

風情あるいけすの中で泳ぐ鯉の姿に、「これはおいしそう…!」と期待が高まります。

格子窓の下にはいけすが横たわる
格子窓の下にはいけすが横たわる

いけすの中を泳ぐ鯉たち
いけすの中を泳ぐ鯉たち

柴又きっての名店とあって、初詣でにぎわうこの日は、既に入店の順番待ちをするお客さんでいっぱい。一瞬諦めそうになりましたが、心配は無用でした。

店頭には順番受付の発券機があり、お店の人が番号札のおおよその待ち時間を教えてくれます。その間に帝釈天に向かい、ゆっくり初詣ができましたよ。

混雑時に順番待ちできる店内のロビー
混雑時に順番待ちできる店内のロビー

店内には赤絨毯のくつろげるロビーがあり、お店に戻ってきたら椅子に座って順番待ちをすることができます。
広い食堂の座席数は計120名分。ロビーの大型テレビを見ていたら、ほどなく番号札の順番が回ってきました。

ロビーの窓から見える中庭も素敵です。

ロビーの窓から見える美しい中庭
ロビーの窓から見える美しい中庭

参道沿いの食堂は、格子や暖簾の仕切りが印象的な和の内装。落ち着いた風情がありながら、明るくて親しみやすい雰囲気です。

筆者が案内されたのは参道沿いのお座敷席でした。テーブル席もたくさんあり、家族連れからお一人で訪れる方まで、気軽にお食事を楽しめます。

テーブル席が並ぶ店内
テーブル席が並ぶ店内

参道が見えるお座敷席
参道が見えるお座敷席

この日注文したのは「鯉あらい」(税込950円)と「うな重 梅」(税込3700円)。
川千家では作り置きはせず、混雑時には蒲焼を作るのに30分ほどかかる…と案内書きに表示されています。そのため、まず鯉あらいをゆっくり味わいます。

お箸と一緒にマスクケースをくれるのも嬉しい
お箸と一緒にマスクケースをくれるのも嬉しい

早速運ばれてきた鯉あらいは、コリコリとした歯応えがたまらない美味しさ。
お湯で洗い、氷水でひきしめた身は魚臭さがなく、さわやかなお味です。酢味噌につけるとコクが加わり、弾力のある身がますます味わい深くなります。

いけすの中の活き活きした鯉たちを思い出し、納得しながら川魚の魅力を堪能しました。

鯉あらい
鯉あらい

さらに待つこと20分ほどで、うな重がやってきました。
華やかな菊模様の重箱を開くと、照りがあって身の厚いうなぎがどーんと乗っています。

香ばしいうなぎはふっくらとやわらかく、口の中に入れるとどんどん美味しさが広がります。
ほどよい甘辛さのタレがうなぎに絡み、豊かな味わいにほっぺたが落ちそう!ごはんの量もたっぷりです。

うな重 梅
うな重 梅

テーブルの上のひょうたんに入った山椒を振りかけると、独特な香りとピリ辛さが、ますますうなぎの味わいを盛り上げます。
うなぎの濃厚な旨みと、山椒の爽やかさの結合が見事です。

山椒をかけたうなぎ
山椒をかけたうなぎ

うな重には肝吸と漬物が付いてきます。
肝吸は上品な味わいの澄まし汁に、ぷるっとした食感の肝が滋味深く、胃に染み渡ります。もっと食べたいくらいでした。

肝吸(右)
肝吸(右)

江戸時代より変わらぬ味を守り続けているという、川千家のうなぎを食べる幸せをしみじみ感じました。名店の歴史を感じます。

なお、参道とは反対の北側にも入口があり、老舗の風格を感じさせる立派な構えになっています。
お食事の後はこちらもチェックすると、名店で食事を楽しんだ来た気分がさらに盛り上がりますよ。

参道の反対、北側の入口
参道の反対、北側の入口

北側の入口を入ったところ
北側の入口を入ったところ

柴又帝釈天へお参りの際には、ぜひ「川千家」で極上の川魚料理を味わってみてくださいね。
混雑時も順番待ちをする環境が整っており、諦めずに待つ価値が充分にあります!

店名: 川千家(かわちや)
住所: 東京都葛飾区柴又7-6-16
電話: 03-3657-4151
営業時間:11:00-19:00
クレジットカード: 可
定休日: 無休 (詳しくは公式HPにてご確認ください)
アクセス: 京成線 柴又駅より徒歩約3分
公式HP: https://www.kawachiya.biz/

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ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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