日本において最も「奇跡のラーメン」という表現が当てはまるお店です。

山形県の庄内地方鶴岡市の郊外、海に面する民宿が始めた閑散期限定のラーメン営業も今年で22年目。今年10月から5月末まで8ヶ月のみの営業で残すところ1ヶ月半となりました。

山形県第1位 中華そば処 琴平荘 (JR 三瀬駅 1.3 km）

ラーメン王国山形では、飲みの席で「どこのラーメンが一番美味しい？」という質問は、絶対にしてはいけません。男性も女性もお店のレパートリーとこだわりがとてつもなく強く、閉店までその話題が続くことになります。

奇跡の理由その１：辺境の地でのとてつもない集客力

山形県内では「琴平荘は、人気があり有名ではあるが一番美味しいわけではない、俺のお気に入りのあそこが一番だ」と多くの人が言うでしょう。

それに対して、「では、そのお店ならあの土地での営業で、今以上の集客を実現できるのですね」と返すと、誰もまともな返答はできません。

日本全国のラーメン店で、どのお店なら同等もしくはこれ以上の集客を実現可能かとなると、はっきり言えば「琴平荘以外に存在しません」

湯河原の飯田商店は？との意見は出るでしょうが、あのこだわりでの丁寧なラーメンではこれほどの数を作ることができません。

奇跡の理由その2：毎年味が変わる

今年で22期と記載しましたが、ラーメン屋さんでは聞かない表現ですよね。ここは、夏場は民宿として営業してますので、オフシーズンが存在します。その期間で味の改善作業を行い、毎期違う味が楽しめます。

これは偶然ながら、ラーメン店と民宿という二毛作経営だからこそ可能となります。これもまた、普通のラーメン屋さんでは相当ハードルが高い事でしょう。

毎期味は変わりますが、根幹の「琴平荘」のスタイルは維持してます。今期のスープに関しても、香りの時点で「あーやっぱり琴平荘だな」と安心できる風味。

山形がラーメン王国とされる理由は、スープのレベルはもちろんありますが、有名店は各店によってしっかりと麺の個性が確立されている事です。

山形で夏にラーメン遊びを計画されている方には、この各店の麺の違いを是非とも楽しんでいただきたい。自分も今年は夏の庄内地方で、「茶豆」「岩牡蠣」「由良アナゴ」そして、夕日ビールを楽しみに行く予定です。あ、あと夏の天ぷら蕎麦は、間違いなく山形が一番美味しいです。

奇跡の理由その３：夕日

地元の人は日常過ぎて全く自覚してませんが、庄内地方の夕日は、世界でも有数です。あの夕日のオーラを浴びているラーメンというのは、それだけで普通の料理ではないのです。サンセットの時間にこのお店が営業していることはありません、ただ、こういう要素こそが風土であり食にも影響を与えるのです。

「一杯のラーメンが成し遂げた奇跡」こんな記事では全く伝わりません。少しでも、体感してみたいと感じたあなたにには、その価値があるということです。

2024山形県ラーメンBEST10ランキング

このランキングは、食べログ、ラーメンデータベース、Retty、Googleの評価指数および口コミ数（累計数、増加数、増加率）を変数として、アルゴリズム解析した結果をWRP(Web Reputation Point)として算出しています。

店舗を訪問し、食事をもとにした主観的な質的評価ではなく、各サイト上での所有スコアの量的評価であり、客観100、主観ゼロのランキングです。