【千葉市】こだわり食材と親しみやすさで皆を虜にする昭和9年創業の老舗和菓子屋さん
千葉市の地域情報発信ライターちはなです。
JR「東千葉駅」前にある和菓子屋さん『栗山菓舗』さん。ずっと気になっていたので訪問してみました。
『栗山菓舗』さんは昭和9年創業で、来年には創業90年を迎える老舗の和菓子屋さんです。
たまご・もち米・小豆にこだわり、安心して食べられる和菓子を作り続けています。
現在の店主は3代目で、3世代に渡って買いにくるお客さんもいるそうです。
お店の場所は、千葉市中央区要町。JR「東千葉駅」の東口から徒歩ですぐの所にあります。
親しみやすくて居心地がよい
広々とした店内の入口を入って右側にはショーケースがあり、和菓子がズラリと並んでいました。
由緒あるお店に入るのははじめ少々緊張しますが、店主をはじめ店員さんがとても気さくなかたたちで、奥からお孫さんの可愛らしい声が聞こえたりなど、和やかで親しみやすい居心地の良いお店です。
筆者が訪問した平日の午後、絶えずお客さんがいらしており、たくさんのかたに愛されていると感じました。
お団子は冬季お休み
和菓子に欠かすことのできない「たまご・もち米・小豆」選びには特にこだわっており、たまごは千葉県産の採れたて新鮮卵、もち米も千葉県産、小豆は北海道十勝産の大納言、と厳選しています。
材料だけでなく気温や湿度などの変化にも細心の注意を払っており、その1つとして、お団子は冬季の販売をしていないそうです。
理由としては、添加物を加えていないため、冬はとくに朝作ると午後には固くなってしまうからだそう。
安全な和菓子を美味しくいただいて欲しいという店主の想いが感じられますね。
今年は3月の中旬からお団子の販売が始まったようです。
柏餅の季節です
端午の節句が近づいているので、柏餅が並んでいました。
上新粉で作られています。
柏餅は「こしあん」と「みそあん」がありますが、この日は「こしあん」が売り切れていました。
季節限定商品として「いちご大福」もありました。
イチゴが包み込まれているタイプです。
「黒あん」と「白あん」の2種類あります。
大福も「黒あん」と「白あん」の2種類ありました。
千葉県産のもち米とこしあんで作られています。
『栗山』さんというだけに
『栗山』さんの店名にちなんで、栗を使った商品が豊富です。
栗もなか、栗まんじゅう、栗羊羹、どら焼き(栗)などがありました。
どら焼きは栗以外にも、「マーガリン」「落花生入り」「小倉」の全4種類が並んでいました。
大きな「おはぎ」に驚き
いろいろな商品を先に紹介しましたが、ショーケースを見てまず目に留まったのは「おはぎ」でした。
というのも、とても大きなおはぎだからです。
千葉では現在でも、赤ちゃんが生まれて3日目に配る「三つ目のぼたもち」の習慣があるようで、このように大きなおはぎも販売しているのだそう。
ショーケースにあるおはぎは、実際の三つ目のおはぎに比べると小ぶりだそうです。
もちろん、通常サイズのおはぎも販売していました。
「三つ目のおはぎ」は、大・中・小の3種類あります。
これからの時期に特に嬉しい「アイスどらやき」もありました。
「バニラ」「イチゴ」「モカ」「抹茶」の4種類。
手焼きしたどら焼きの生地にアイスが挟んであります。
柔らかいけど噛みごたえのある餅
「焼きだんご」「柏餅(みそ)」「大福(黒あん)」を購入しました。
お団子の焼き目が食欲をそそる焼きだんごは、柔らかいけどしっかり餅の弾力を感じられました。甘すぎない醤油だれと、お団子の焦げ目のほろ苦さの組み合わせがクセになりそうです。
柏餅のお餅は焼きだんご同様の食感で、みそあんの甘さと塩気のバランスが良かったです。
大福はとても柔らかく、こしあんはしっかりとした甘さがありました。
実は、こちらのお店で販売している「あんドーナツ」がとても気になっていたのですが、残念ながら訪問した日は作っていませんでした。
ですが、美味しくいただいた商品はどれも素敵な店主のお人柄を感じるものばかりで、ますますあんドーナツを食べてみたくなりました。
老舗の和菓子屋さんが作る安心で美味しい和菓子を、みなさんも味わってみてはいかがでしょうか。