Yahoo!ニュース

【善通寺市】野菜たっぷりヘルシーな”サラダうどん” 店長が「食べたいもの」が並ぶカフェ

ちぃちぃライター(丸亀市・善通寺市)

野菜不足の悩みを解決してくれる一皿が、善通寺市生野町のカフェ「エコカフェ」にあります。その名も、サラダうどん。うどんの上に、野菜がたっぷり盛られている名物メニューです。ヘルシー志向の人が食べるのかと思いきや、ケーキとセットで注文を受ける場面が多いとか。

10種類以上の野菜と天ぷら

うどんの姿が見えないほど野菜たっぷりな「サラダうどん」
うどんの姿が見えないほど野菜たっぷりな「サラダうどん」

うどんの麺がまったく見えないほど、野菜がふんだんに盛られ、トッピングに天ぷらが添えられています。サラダうどんは、店長の中村美佳さんが家庭で食べていたメニューをアレンジして提供し始めたそう。「一皿でしっかり栄養を取ってもらうことを考えています」と言う通り、10種類以上の野菜を使っています。830円です。

店では、「自分たちが食べたいものを提供する」というコンセプトでメニューが作られており、サラダうどんは中村さんが「食べたいものの筆頭」と教えてくれました。「さっと食べられるのがいいんです」。

注文するのは、ほとんどが女性客。中村さんは、店内に入ってきた途端に「あの人はサラダうどんのお客さんだな」とすぐに分かるそうです。

野菜の下には、ツナとマヨネーズが隠れています。中村さんは「ヘルシーな中にも、ほどよく脂質とタンパク質が取れるようにバランスをとっています」と教えてくれました。

野菜は家庭菜園で栽培しているものや産直で購入しています。新鮮な野菜を提供することを意識しており、野菜がシャキッとしているのが自慢です。

焼き餅と唐揚げが入った「乃木うどん」
焼き餅と唐揚げが入った「乃木うどん」

サラダうどんは、乃木うどん(乃木将軍ゆかりの善通寺ご当地うどん)のバージョンもあり、焼いた餅と鳥の唐揚げがトッピングされています。こちらは、男性客が注文することが多いようでした。830円です。

食事メニューは、他にパスタセット(880円)やサンドイッチ(800円)などがあります。パスタセットも野菜がふんだんに使われていて、ヘルシーな中にも食べ応えは十分な内容でした。

オリジナルレシピのケーキとセットで

「実は、サラダうどんを食べたお客さんは、ケーキとセットで食べて行ってくれる人が多いんですよ」。中村さんから意外な言葉が飛び出しました。

新鮮なフルーツが楽しめる「フルーツたっぷりショート」(430円)
新鮮なフルーツが楽しめる「フルーツたっぷりショート」(430円)

店内には手作りケーキが並ぶショーケースがあり、6種類の中から選ぶことができます。どれもオリジナルレシピで、こちらも「自分たちが食べたいケーキ」を提供しているそうです。甘さは控えめで、しっとりした食感が特徴です。

もともと、エコカフェは1999年12月にケーキの店としてスタート。ケーキ好きが高じて、中村さんが独学で作り始めました。「食べても罪悪感が生まれないようなケーキで、毎日食べても飽きないものを焼いています」。

和栗を使った季節の「栗のケーキ」(430円)
和栗を使った季節の「栗のケーキ」(430円)

今のシーズンは、栗を使った「栗のケーキ」が登場していました。和栗を仕入れて、自分たちで時間をかけて皮むきしたそうです。他にフルーツを使うことも多く、「フルーツたっぷりショート」もオススメです。材料の果物は、近隣の農家とつながりを作って仕入れることも。小さなこだわりを大切にケーキ作りに取り組んでいました。

NZのようなカフェに

エコカフェは、中村さんたちが家族だけで経営しているアットホームなカフェです。中村さんがワーキングホリデーでニュージーランドに滞在した際に、日常の中に多様なカフェがある風景に魅了され、善通寺に店を構えることになりました。

ダークな照明で落ち着いた雰囲気の店内
ダークな照明で落ち着いた雰囲気の店内

「ニュージーランドのカフェでは、お客さんたちがおしゃべりしたり、新聞や本を読んだり、思い思いの過ごし方をしていました。こんな風景が身近なところにあったらいいなと思ったんです」

店名に「エコ」という言葉を使っているのは、「これからは、もっとエコが大切になる」とオープン時に思ったためです。ニュージーランドでは個別包装をしないなど、エコが意識されていることにも刺激を受けたとのこと。店の建物は、玉ねぎの倉庫や学生寮などとしてリノベーションして使い続けてきました。

店では、コーヒーのかすを消臭剤に使ったり、畑に撒いたりして、小さなエコに取り組んでいます。

「おじいちゃんが一人で食べに来てくれたり、カップルやグループがおしゃべりを楽しんだり、さまざまな人が来てくれます。お客さんのお店リストに、エコカフェが入っていたら嬉しいです」

将来の夢を聞いてみると、果物や野菜の生産者たちと横のつながりができたので、「自分たちが食べたいものを集めたマルシェ」を開いてみたいと教えてくれました。

家庭的な雰囲気で、肩肘張らずに自分の時間を過ごせるエコカフェ。食べる人を家族のように思って、食事の栄養を考えてくれる優しいカフェでした。

入り口で花が迎えてくれる「エコカフェ」
入り口で花が迎えてくれる「エコカフェ」

基本情報
名称 : エコカフェ
住所 : 香川県善通寺市生野町1552

アクセス : JR善通寺駅から車で5分程度(駐車場あり)
時間 : 午前11時から午後4時
定休日 : 日曜・月曜日、祝日

電話番号 : 0877-62-5857
公式サイト

ライター(丸亀市・善通寺市)

ヘルシーなごはん、そして、雰囲気を含めた「心地よい食体験」が大好きです。時には、知的な発信も手がけたいと思っています。香川県丸亀市・善通寺市での時間を楽しんでいただけたら嬉しいです。

ちぃちぃの最近の記事