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【目黒区】オリジナルのうぐいす餡を使ったバターどら焼きが地元で話題、大鳥神社近く「玉川屋 本店」

Chikuwa地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

山手通り沿いにある「玉川屋 本店」は1923年(大正12年)創業の老舗和菓子店。地元からこよなく愛されている人気店です

玉川屋 本店
玉川屋 本店

交差点を挟んで、斜め向かいには“酉の市”で有名な目黒大鳥神社があり、お参りしたついでに立ち寄るという方も多い様子です。

目黒大鳥神社
目黒大鳥神社

今回は地元の方おすすめの「バターどら焼き」を購入。また、おいしいと評判の豆大福やみたらし団子、そして、私が密かに愛しているシベリアを購入してきました。

玉川屋の「バターどら焼き」は人気のロングセラー

写真向かって左がバターどら焼き・右がシベリア
写真向かって左がバターどら焼き・右がシベリア

あんこ×バターの組み合わせはいまや定番のようなイメージがありますが、もともとは名古屋発祥の小倉トーストが原点だそうです。一時下火となりますが、2015年頃に韓国でブームとなり、2017年以降はかなりポピュラーな人気商品に。

つい先日(2022年2月8日放送)、TBSテレビ番組「マツコの知らない世界」でもあんバターが取り上げられ、さらに注目が集まりそうですね。

実は玉川屋の「バターどら焼き」はあずきを使った小倉餡ではなく、えんどう豆を使ったうぐいす餡にそら豆を煮た富貴豆を合わせたオリジナルのものです。バターは北海道産の無塩タイプをホイップして一緒に挟んでいます。

あずきではなくうぐいす餡のバターどら焼き
あずきではなくうぐいす餡のバターどら焼き

どら焼きの皮ははちみつを使用してふっくらと焼き上げているそうです。

うぐいす餡は先々代が東北旅行でであったお菓子にヒントを得て、オリジナルで開発した餡とのこと。販売した頃は小倉餡のどら焼きが定番だったので、なかなか売れなかったそうです。

しかし、そのおいしさが少しずつ口コミで広がり、2001年頃からテレビで紹介されたのをきっかけにブレイク。玉川屋といえばこちらのバターどら焼きといわれるまでになったそうですよ。

うぐいす餡に富貴豆のゴロっとした食感が感じられ、素朴なおいしさ。バターのなめらかなコクと相性が良く、まさにオリジナルの味でした。甘さ控えめなのでぺろりと食べてしまいました。

ちなみに玉川屋では小倉餡を使った「黒糖どら焼き」もあります。

豆の食感がクセになる、甘さ控えめの「豆大福」

大福の皮に赤えんどう豆をふんだんに入れた豆大福は大好物。普通の大福よりも断然豆大福が好きです。

玉川屋の大福は岩手県産の蒸しもち米を杵で突き上げ、自家製粒あんを包んで仕上げています。

甘さのバランスがよく、豆の食感がしっかり感じられるおいしい一品でした。

「みたらし団子」はお醤油の甘じょっぱさが魅力

家族の大好物、みたらし団子です。お店によりタレや団子の食感などがいろいろあるので、食べ比べるのが楽しみ。

玉川屋のお団子は、新潟県産の上新粉(うるち米の粉)を蒸し上げ、杵で搗き上げたもの。香ばしい焼き色がついて見た目もおいしそうです。

もっちりとしたお団子に甘じょっぱいたれがよく絡まり、昔ながらの味わい。ぜひまた食べたいです。

昭和世代には懐かしさでいっぱい、ようかんをカステラで挟んだ「シベリア」

シベリアはようかんをカステラでサンドした和洋折衷のお菓子。バターどら焼きもそうですが、和の素材と洋の素材を組み合わせたお菓子は幅広い年代に人気がありますね。

ふわふわのカステラとちょっと固めの食感のようかんがマッチして大好きなお菓子です。

なぜ、このお菓子をシベリアと呼ぶのか。諸説あるようですが、最もポピュラーなのがシベリアの永久凍土に見たてたという説、ようかんがツンドラの雪原を走るシベリア鉄道のようだったからといわれています。

つくられた時期は明治時代後半から大正時代といわれ、昭和初期にはパン屋さんなどによく置かれていました。最近ではあまり見かけなくなっていますが、たまに見かけると必ず買ってしまいます。

スタンダードなシベリアはサンドイッチのような三角形をしていました。ジブリのアニメ映画「風立ちぬ」で登場したことから、再び注目を集めるようになったとか。

たまに山崎製パンの「三角シベリア」をスーパーなどで見かけることがあります。

玉川屋のシベリアはやや柔らかめに練り上げたようかんで懐かしい味でした。

バターどら焼きとともに「めぐろ土産認定」を受けている玉川屋「目黒仁王餅」

玉川屋の看板商品は「目黒仁王餅」。最上級のわらび餅を煉り上げ、自家製のつぶ餡を包、きな粉をまぶしたお菓子です。目黒不動尊に奉ってある仁王様(玉川屋三代目が寄進)にちなみつくられたそう。

夏になると店頭に並ぶ、コーヒーわらび餅も隠れた人気商品です。秋は栗蒸しようかん、冬は柚子を使ったお饅頭など、四季折々の銘菓がずらり。

駅からは少し歩きますが、目黒大鳥神社お参りのついでにぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。ちなみにJR目黒駅前にも「玉川屋 目黒駅前店(品川区側)」もあります。

【店舗概要】
玉川屋 本店
営業時間:9時~18時
住所:東京都目黒区目黒2-10-14
問合せ先:03‐3491‐0555

地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

コピーライターからWebライターへ転身。アロマセラピスト・整体師としても時々活動しています。趣味はカンフー(八卦掌・長拳)と古代史。目黒区の魅力やおもしろいところを発信していきます。取り上げて欲しい目黒の穴場や情報もぜひお寄せください!

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