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ボルトのネジ山修正に使える魔法のアイテム「ダイス」

DIY道楽のテツ元プロの溶接工で2児の父。バイク大好き&ママチャリ乗ってます

はじめに

バイクの整備やメンテナンスを行う際には、ボルトやナットを使う機会が多くあります。しかし、ボルトやナットが傷んでしまうと、ネジ山が潰れたり、サビで埋まったりして、正常に機能しなくなってしまうことがあります。

そんな時に役立つのが、ダイスです。ダイスとは、ボルトのネジ山を修正するための工具です。今回は、ダイスの使い方と、ボルトのネジ山修正方法について解説します。

ダイスの使い方

ダイスの使い方は、以下のとおりです。

ボルトのサイズとピッチがダイスに合っているか確認する。

ダイスとボルトを合わせる際には、ボルトのサイズとピッチが合っているかどうかを確認する必要があります。ボルトのサイズは、直径で表します。ピッチは、1mmあたりのネジ山の山の数で表します。

例えば、M6のボルトであれば、直径は6mm、ピッチは0.8mmです。ダイスも、ボルトと同じサイズとピッチのものを選びましょう。

ダイスにボルトをまっすぐ入れる。

ダイスは、丸棒にネジ山を刻むための工具です。そのため、ダイスの入り口部分は比較的広く作られています。その形状ゆえに、ボルトが斜めに入りやすいので注意が必要です。

ボルトをダイスに通す際には、まっすぐ入っていることを確認しましょう。斜めに入ると、ネジ山が正しく修正されません。

ダイスを回してボルトを締め込む。

ダイスにボルトをまっすぐ入れた後、ダイスを回してボルトを締め込みます。その際、潤滑剤を使うと作業がしやすくなります。

ただし、潤滑剤を使うと、削られたカスが詰まりやすくなります。そのため、圧縮エアや缶スプレーのダスターで、ダイスやボルトの周囲の埃を飛ばしながら作業すると、より効率的にネジ山修正を行うことができます。

ボルトのネジ山修正完了

ボルトを締め込んだ後、ダイスの反対側から顔を出すのは、修正されたネジ山です。いきなり新品同様になるわけではありませんが、ネジの溝にあったサビは削りとられ、歪んでいたネジ山は修正されて、詰まっていたゴミや汚れも綺麗に取り払われます。

まとめ

ダイスは、ボルトのネジ山修正に欠かせない工具です。ボルトのネジ山が傷んでしまったら、ぜひダイスを使って修正してみてください。

また、タップとダイスのセットを購入しておくと、ボルトのネジ山修正だけでなく、ネジ穴の修正にも対応できるので、とても便利です。

元プロの溶接工で2児の父。バイク大好き&ママチャリ乗ってます

はじめまして!「DIY道楽」のテツと申します。「無いものは作る」という父の教えと、道楽者の血筋の母に育てられ、思いついたものを片っ端から作る人生を歩んできました。小さな頃から工具を握り、家の中の何もかもを自分の手で修理・改造してきました。 趣味は、古くなったオートバイや自転車を見つけては、レストアして新たな命を吹き込むこと。この趣味が、DIYスキルをさらに磨く助けとなっています。また、週末には自転車や徒歩で旅をしながら、新しいアイデアを見つけることも私の大きな楽しみです。 お付き合いのほど宜しくお願いいたします!!

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