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【東京都港区】1杯税込350円!東京23区唯一の酒蔵がつくった個性あふれる日本酒が飲める角打ち

ellyお酒と美味しいものに目がないライター(東京都港区)

こんにちは。
美味しいものが大好きなellyです。

港区に東京23区で唯一の酒蔵があるのをご存じでしょうか。酒蔵といえば広い土地が必要そうなイメージですが、東京港醸造はコンパクトなスペースでも酒造りができることを体現しています。

今回は、東京港醸造所の目と鼻の先にある角打ち『東京港醸造テイスティングカー』を紹介します。

7代目当主の熱意で復活した東京23区唯一酒蔵

東京港醸造所の母体となる若松屋が創業したのは、文化9年(1812年)で今から約200年前です。その後一度廃業に追い込まれたものの、7代目当主の尽力によって約100年の時を経て復活しました。

復活の立役者である杜氏の方は、元々黄桜酒造に勤めていた経歴があり、ミニマムなスペースでの酒造りを実現するスペシャリストでもあります。杜氏の方は、最初は協力を渋っていたそうですが、7代目当主の熱意に根負けし、杜氏として東京港醸造で酒造りに携わることになったそうです。東京港醸造の日本酒は、日本酒コンテストで金賞を受賞するなど見事な復活を果たしています。

伝統の味を守るというよりは、新しい試みを取り入れながら、少しずつ進化し続ける酒造りを心がけているそうです。

気軽に飲めるテイスティングカー

東京港醸造所の目の前にあるテイスティングカーは立ち飲み形式で、おつまみは基本的には持ち込みとなります。近くにある「魚串」というお店がおすすめだそうです。

なお、唯一のおつまみとして、江戸開城のどぶろくに浸けたカワキモノがあります。注文したら、いかとたらをお皿に盛って出してくれました。やわらかくて日本酒にぴったりのおつまみでした。

日本酒は税込で一杯(90ml)350円ですが、2022年11月5日からは1杯400円(税込)に変更となっています。メニューには、東京産の米を使用したものや無洗米でつくったお酒など、個性的な日本酒が並んでいました。

個性的な日本酒たち

・真吟(しんぎん)

真吟は、山田錦と901酵母を使用して作られたスタンダードな日本酒ですが、真吟精米の米を使用しているという特徴があります。

真吟精米とは、縦横比を保ったまま全体的に削る精米方法です。普通の精米方法だと削れば削るほど丸っこくなり、必要成分も削れてしまいます。一方、真吟精米の場合は、縦長のまま効率的に削ることができ、必要成分を残したまま雑味の少ない米に仕上げることができます。

まろやかで甘みのある、誰でも飲みやい日本酒です。

・パラカセイ

独特なネーミングのパラカセイは、植物性の乳酸菌が含まれている日本酒です。名前の由来は学術名の一部からつけられたそうです。

乳酸菌というとヨーグルトのイメージがあったのでにごり酒かなと思いましたが、実際は透明でコクと甘みのある日本酒でした。

最後に

東京23区唯一の酒蔵ということで、その話題性からテレビ局の取材がよく来るそうです。
また、この日は杜氏の方もお客さんと一緒に飲んでいました。テイスティングカーに割と顔を出すことが多いそうで、杜氏の方と気軽に飲めるというのも一つの魅力です。
都心のド真ん中にある酒蔵の味をぜひ体験してみてくださいね。

【お店の情報】
東京港醸造テイスティングカー
住所:〒108-0014 東京都港区芝4-7-10
電話番号:03-3451-2626
営業時間: 月~金 18:00-21:00(L.O.20:30)
     土 14:00-19:00(L.O.18:30)
定休日: 日曜・祝日
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お酒と美味しいものに目がないライター(東京都港区)

港区を拠点とするシステムエンジニア兼ライター。美味しくて小洒落た飲食店を中心に紹介していきます。カフェ、日本酒、オーガニックなものが特に好きです。

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