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【日光市】薬膳料理「シャカンカン」オープン!トルコランプも作れちゃう

フルリーナYocトラベル・グルメライター/音楽講師/作詞家(日光市・鹿沼市)

日光市に初の薬膳料理のお店「シャカンカン」がオープンしました。
体に優しい本格的薬膳でありながら、食べやすくて美味しいランチを楽しめると聞いて、さっそく行ってみました。店内にはステキなトルコランプがたくさん飾られていて、優しい光が心にじんわり沁みました。ランチタイムの後には、トルコランプ制作のワークショップも可!
ちょっと疲れた時、元気になりたいときに、ぜひ訪れてほしいお店です。

体にも心にもやさしい「シャカンカン」

シャカンカンは、日光田母沢御用邸近く、御用邸通りの一本北の静かな住宅街の中に建っています。木の温もりが感じられる可愛らしいお店です。シャカンカン(且緩々)とは、禅語で「落ち着いて、慌てず、焦らず、ゆっくりと」の意味が込められたことば。その言葉通り、ゆったりと心地よいランチタイム・ティータイムを過ごせます。

シャカンカンを営むのは、管理栄養士と、国際薬膳師、そしてトルコランプ制作の講師の資格を持つ中島和枝さんとご主人。和枝さんは日光出身で埼玉に住んでおられましたが、ご主人の後押しもあり、日光に帰郷し、ご高齢のお父様がすむご実家の横に、薬膳とトルコランプのお店を開くことを決意、準備を進められてきました。

中島さんが日光に帰郷して「シャカンカン」を始めたのは、自分が生まれ育った日光で、地域の人や旅行者に、体にいいものを食べて元気になってほしいから・・・とのこと。

日光市には薬膳料理のお惣菜やさんはありますが、薬膳料理をランチで楽しめるお店は「シャカンカン」が初!

すてきなトルコランプがいっぱい!

玄関を入ると、さっそくステキなトルコランプがいっぱい!
のれんには、中島さんのご主人と長く親交ある、フォークシンガー・斎藤哲夫さんが書いた文字がプリントされています。

玄関の上を見上げると、お~!シャンデリア風のトルコランプ!美しい!

私もトルコランプは大好きで、母の介護生活をする前は、よく日暮里のトルコ料理店「ざくろ」に遊びに行っていました。

店内は、まるで小さなギャラリーのよう。あれもステキだわ~、これもステキだわ~と、席に着く前に、あちらこちらうろついてしまいました。

国際薬膳師・中島さんが作る薬膳料理

中島さんは20年以上も薬膳の勉強を続けている薬膳料理の専門家。「百菜元気新聞」に寄稿するなど、多方面で活躍なさっています。

薬膳料理と言っても、クセが強く食べにくい生薬はあまり使いません。自家製塩麹、醤油麹の発酵食品、体に優しい地産地消の野菜、クセの少ない生薬など、体にも味覚にも優しい素材を使って、食べやすく美味しいメニューを開発しています。

シャカンカンのランチ、食べてみた!

こちらはシャカンカンのメニュー(オープン時)。現在は2つのランチメニューですが、慣れてきたら月替わりランチを始める予定とのこと。

まずは酵素ビネガーが運ばれてきました。
レモンとりんごの酵素ビネガーは、とてもいい香りで飲みやすかったです。
爽やか~♪

さらに、料理が運ばれてくるまで、フリードリンクの薬膳茶を楽しみました。
この日の薬膳茶は「黒豆と陳皮のお茶」。黒豆は目にもいいんですね~。
とても飲みやすい、優しいお味のお茶でした。

ランチは私と母で一品ずつ、もちろんシェアしてどっちも食べます(笑)。
こちらは、鶏の煮込み(シャカンカンサムゲタン風)がメインの「シャカンカンごはん」。小鉢4品、薬膳茶・酵素ビネガー・飲み放題のコーヒー・デザートも付いて、コミコミの1400円という、超お得なお値段!

サムゲタン風の鶏の煮込みは、鶏肉がふんわりジューシーでやわらかい!
トロトロに煮込んだ野菜もたっぷりで、ほのかな甘みがとても美味しんです。

この甘みはさつまいも?と聞いてみたら、「ナツメ(上の写真の茶色のもの)」なんだそうです。帰ってから調べたら、ナツメは楊貴妃も好んで食べたそうで「1日に3粒のナツメを食べると、一生老いない(日食三顆棗、終生不顕老)」という言葉もあるそうな!

こちらは新タマネギのソテー。タマネギは血液をサラサラにするので、我が家でも欠かさず食べているけれど、こういうお味は初めて。甘みが感じられるやわらかなお味で美味しかったです。

こちらは黒きくらげと生湯波をつかったサラダ風の付け合わせ。
「デザートには、白キクラゲが出ますが、黒キクラゲと白キクラゲは、効能が違うんですよ」と、和枝さんが教えてくださいました。

黒キクラゲは食物繊維やビタミンDが豊富で、便秘解消やダイエット、骨を丈夫にしたり、新陳代謝を活発にすると言われているそうです。

こちらはデザートのわらび餅。白きくらげが入っていて、黒蜜がかかっています。
白キクラゲは、中国では「銀耳」と呼ばれ、王宮料理にも使われた高級食材で、楊貴妃が好んで食べた食材の一つです。

白キクラゲには、抗酸化作用があり動脈硬化や老化防止にも働きかけ、植物性コラーゲンともいわれる「シロキクラゲ多糖体」を含むので、お肌に潤いを与えてくれる美肌効果も期待できるのだとか!これは、嬉しい~♪

こちらは「シャカンカンカレー」。
スパイシ―でありながら、とても優しいお味。カレーに溶け込んでいる野菜の他に、ゴロッと茹で野菜が入っていて、おかず感覚で食べられます。

食器や小物は、ご主人のご実家の近くの有田焼を使っているそうで、鳥の調味料入れとか、欲しくなっちゃうステキなものがいろいろありました。

ドリンクは日光のおいしいお水と黒豆茶&陳皮のお茶、ご主人自慢のキャンプコーヒーがおかわり自由で楽しめます。キャンプコーヒーって何? と思ったのですが、これが美味しかった!
丸一日水出しで淹れたコーヒーを、キャンプ用ケトルで沸かして作るのだそうです。時間がたっても酸化しにくいのがキャンプコーヒーの美味しさのヒミツ!美味しくていっぱいおかわりしちゃいました。

トルコランプ・ワークショップタイムは14:00~17:00

そしてなんと!シャカンカンではランチだけでなく、トルコランプを作ることもできるのです。買うとお高いトルコランプを、材料費込みで5000円から制作体験できます。
※体験の値段はランプの大きさや種類で変わります。

写真提供:シャカンカン
写真提供:シャカンカン

中島さんは、日暮里の「ざくろ」でトルコランプ制作を学び、正式に「トルコランプ制作を教えてよい」という証明書を取得しました。

コロナ禍以来、すっかりご無沙汰している大好きなトルコ料理のお店「ザクロ」。しばし、中島さんと「ザクロ」の話題で盛り上がりました!

トルコランプの制作はシャカンカンのお店の中で行います。全く何もわからなくても、中島さんが丁寧に教えてくれるので大丈夫!

このカットした色ガラスで模様を作ります

こちらの製作途中のランプは、ワークショップ体験中の方のものを撮影させていただきました。

カットガラスで作った模様のすき間を、細かなビーズで埋め尽くしていきます。

ワークショップタイムには、ドリンクやデザートを楽しむこともできます。
制作はせずにドリンクのみでもOK!
※トルコランプのワークショップは要予約(空いていれば当日可)となります。

ランチを楽しみ、制作を見学させていただき、フレンドリーな中島さんご夫妻とおしゃべりしているうちに、なんだかすっかり友達のような気分になってきました。

疲れた時、気分がブルーな時、美味しい薬膳料理とステキなトルコランプの灯りに、そして中島さんご夫妻のあたたかな笑顔に、きっと元気がもらえる!そんなお店が日光にできて、とても嬉しいです。みなさんも、ぜひ、元気をもらいに訪れてみてくださいね。

シャカンカン
所在地:日光市本町6-40
電話:0288-25-5273
定休日:火曜、水曜、木曜(外構工事の関係でただいま週三日の休みになっていますが、終了後は営業日が増える予定です。
ランチタイム: 11:30~14:00
ワークショップタイム・カフェタイム:14:00~17:00
※1ヶ月前から、予約を受け付けます(ご予約お問い合わせは、電話、またはinstagramFacebook、lineからご連絡ください)

トラベル・グルメライター/音楽講師/作詞家(日光市・鹿沼市)

自然と美味しいものが大好きな食いしん坊。宇都宮在住ですが、ばばちゃまをのせた車いすを押して、大好きな日光&鹿沼あたりにあちこち出没しています。Yahooエキスパート、たびハピ、日光市公式観WEB日光旅ナビ、いちご大学などに寄稿しています。

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