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【日光市】餡もソフトも金谷ベーカリーのパンに乗せちゃう!「鉢石カフェ」新メニューが凄い

フルリーナYocトラベル・グルメライター/音楽講師/作詞家(日光市・鹿沼市)

日光市の和菓子店「湯沢屋」は、創業1804年、およそ220年もの歴史を持つ老舗中の老舗です。その湯沢屋の若き八代目が腕を振るう「鉢石カフェ」に、モーニングやランチにもなる新メニューが登場! なんと、金谷ホテルベーカリーの厚切りトーストに、湯沢屋自慢の餡・抹茶クリーム・豆乳ソフト・バターを乗っけちゃう、夢の共演メニューです。さらに「ふじや」の「ゆばトロ」をぜんざいで楽しむ新メニューも登場! 筆者が早速ハマりまくってる絶品メニューを、既存メニューの魅力と共にご紹介します。

鉢石カフェの新メニューに遭遇!もう眼はくぎ付け!

鉢石カフェの豆乳ソフトクリーム
鉢石カフェの豆乳ソフトクリーム

筆者は「鉢石カフェ」の餡トッピングの豆乳ソフトが大好物。日光に行くと、寄らずにはいられない絶品ソフトです。先日もいつものように、豆乳ソフト目当てで鉢石カフェのテイクアウトコーナーに立ち寄りました。

鉢石カフェは湯沢屋の裏手に
鉢石カフェは湯沢屋の裏手に

鉢石カフェは、昨年2022年にオープンした湯沢屋が経営するおしゃれな和カフェ。明治・大正時代に建てられた蔵をリノベーションして造られています。カフェの中で甘味をゆったりと過ごすもよし、忙しい時にはソフトクリームやコーヒーをテイクアウトや縁台席で気軽に楽しむもよし、便利でステキで美味しい、和スイーツスポットです。

テイクアウト窓口にいる店員さんに、いつものように「豆乳ソフトをつぶ餡トッピングで・・・」と頼もうとしたその時! 見たことのないメニュー「宇治金時トースト」の写真が目に飛び込んできました。「ええ~!何コレ!金谷ホテルベーカリーの厚切りホテルパンに、湯沢屋の餡と抹茶バタークリームと、豆乳ソフトまで乗っけちゃうんですか! ・・・ごめんなさい。テイクアウトやめて、カフェで、これ食べていきます!」と、急遽、予定変更。

老舗の風格が漂う上質の空間

鉢石カフェの中はアンティークな空間
鉢石カフェの中はアンティークな空間

早速、車の中で待たせていた母を車いすに乗せてカフェ内へ。カフェに入る入口には数段段差があるのですが、店員さんが親切にも手伝ってくださって、車いすごと中へ。

明治・大正に建てられた二つの蔵がカフェに
明治・大正に建てられた二つの蔵がカフェに

「鉢石カフェ」は明治時代に建てた蔵と、大正時代に建てた蔵をつないでリノベーションしてあります。薪ストーブやアンティークな箪笥、絵画などが飾られたカフェ内は、まるでギャラリーのような素敵な空間。ここにいるだけでワクワクしてしまいます。

日光が誇る老舗4店の共演!至福の新メニュー2種

メニューを開いてみると、「宇治金時トースト」の他に、もう一つの新メニュー「冷やし湯波ぜんざい」を発見!こちらはなんと、湯沢屋のぜんざいに「ふじや」の“ゆばトロ”と、「海老屋長造」の豆乳を使ったソフトクリームが乗っています。

・・・ということで、宇治金時トーストと、冷やし湯波ぜんざいを、母と “半分こ“ して食べることに決定。【湯沢屋×金谷ホテルベーカリー×海老屋長造】【湯沢屋×ふじや×海老屋長造】と、日光を代表する4つの老舗の共演メニュー・・・これって、すごくない!?

抹茶も選べるドリンク付き!至福の「宇治金時トースト」

金谷ホテルベーカリーの厚切りホテルパンを楽しめる「宇治金時トースト」
金谷ホテルベーカリーの厚切りホテルパンを楽しめる「宇治金時トースト」

そして運ばれてきた「宇治金時トースト(1100円・税別)」。やっぱり、宇治金時トーストは抹茶でしょ!ということで、抹茶をチョイス。餡は、粒あん、こし餡、ミックスから選べます。この日は大好きな粒あんをチョイス。豆乳ソフトの量もしっかりある~!

・・・と、まだまだ写真を撮りたいのに、我が91歳の母は待ちきれずにカメラの前に手を出して食べ始めてしまいました(笑)。・・・ということで、この日の「宇治金時トースト」の撮影はここまで。

こちらは、また数日後に行っちゃった時の「宇治金時トースト」。この日は、しっかりと母に「いいっていうまで食べないで~!」と釘を刺し、撮影に成功。抹茶クリーム、餡、バター、ソフトクリームは、別盛になっているので、いろんな組み合わせを楽しめます。この日の餡は、こし餡と粒あんのミックスをチョイス。神楽坂の老舗和菓子店で腕を磨いてきた若き八代目が作る抹茶クリームも、これまた美味しいんです!

湯沢屋のソフトクリームは、牛乳ではなく「海老屋長造」の湯波を作るのと同じ豆乳を用いて作っています。海老屋長造の豆乳は、厳選された国産大豆と清らかな日光の水を使っているからか、豆乳独特の臭みがほとんどありません。軽やかでクリーミーでヘルシーで、とっても美味しいんですよ。

・・・ということで、“母と半分こ”した私の「宇治金時トースト」は、こんな感じにトッピングしてみました。

金谷ホテルベーカリーの厚切りホテルパンのトーストは、表面がパリッとして中はふわふわ!バターをぬったただけでも十分美味しいのに、湯沢屋自慢の味をこんなに乗せちゃうんですから、もうニンマリが止まりません。

日光が誇る3つの老舗の味がひとつに!「冷やし湯波ぜんざい」

そしてもう一つの期待の新メニュー、「冷やし湯波ぜんざい」も運ばれてきました。ボリュームたっぷりの “ゆばトロ” と “豆乳ソフトクリーム” の下に、ぜんざいがタップリ隠れています。

ゆばトロをグイッとすくうと、下に隠れていたぜんざいが姿を現しました。ぜんざいは豆の風味がしっかり感じられてめちゃめちゃ美味しい! 湯沢屋の人気商品「水羊羹」も添えられていて、ぜんざいと共に、クリーミーな湯波の美味しさを引き立てます。

この「冷やし湯波ぜんざい」、ちょっと衝撃だったのが、ぜんざいでありながら、ぜんざいが湯波と豆乳ソフトクリームの下に隠れていたこと。まるで、2大老舗湯波店に主役を明け渡すかのような盛り付け、なんとも小粋ではありませんか! 以上、老舗3店の自慢の味が共演する「冷やし湯波ぜんざい」もまた、ため息物の美味しさでした。

嬉しい悩み勃発!どうしよう~どれも食べたい!

ここまで興奮と共に、新メニュー2つをご紹介いたしましたが、既存メニューも魅力的なものばかり。ここからは、鉢石カフェの人気のラインナップもご紹介します。セットには全てドリンクが付きます。ドリンクは抹茶・煎茶(2杯分)・コーヒー(ホット・アイス)、エスプレッソの中から一つチョイスできます。

湯沢屋伝統の味が勢揃い「湯沢屋セット」

湯沢屋伝統の味を楽しむなら、なんといっても「湯沢屋セット(1,100円・税別)」がおすすめ。創業時からの味を今に伝える湯沢屋の酒饅頭、上品な甘さの水羊羹と漬物、季節の和菓子を楽しめます。湯沢屋の代名詞でもある「湯沢屋の酒饅頭」は、自家製の糀でモチ米を発酵させ、その絞り汁で小麦粉を溶いて再び発酵させて生地を作ります。麹づくりから生地で餡を包み最終発酵して蒸し上げるまで7日間もかけて作る伝統の酒饅頭は、日光東照宮・日光山輪王寺・二荒山神社 御用、また大正天皇日光御用邸にも献上された逸品です。

季節感を上生菓子で楽しむ「和カフェセット」

こちらの写真は、神楽坂の老舗和菓子店「梅花亭」で4年間の修業を積んだ湯沢屋八代目・高村祐太郎さんが作る上生菓子を堪能できる「和カフェセット(1,350円・税別)」。細やかな細工と美しい色どりの、季節を映した生菓子は、見ても食べても感動!

「焼きまんじゅう」は、パリッと焼いた酒饅頭をみそダレで!

「焼き饅頭セット(900円・税別)」は、鉢石カフェができる前の「湯沢屋茶寮」時代からの筆者の大・大・大好物。小振りに作った湯沢屋の酒饅頭を3つ串にさして、香ばしいみそだれをまぶしてパリッと焼いてあります。少し酸味のある香ばしい皮と滑らかなこし餡の上品な甘さが、甘辛の味噌だれと絡んで、たまらない美味しさです。こちらはタップリ2杯分ある煎茶をチョイスした時の写真です。急須やお茶碗もステキで、写真を撮るのも楽しいです。

湯沢屋オリジナルのクールスイーツ!日光天然氷のかき氷やパフェも!

日光のクールスイーツといえば、日光天然氷のかき氷。鉢石カフェでは松月氷室の天然氷を削ったかき氷2種「とちおとめミルク(1000円・税別)」と「特製和風(1000円・税別)」を、夏季限定で楽しめます。こちらの写真は、抹茶・練乳・湯沢屋特製のこし餡のシロップで楽しむ「特製和風」。味のバリエーションを様々に楽しめます。「とちおとめミルク」も、とちおとめシロップと練乳が別添えでついてくるので、味が薄まることなく、最後まで美味しくいただけます。

こちらは湯沢屋八代目が考案した、美しくも美味しい「鉢石パフェ(1000円・税別)」。パフェには自家製の8つの素材が用いられています。パフェの上半分は、豆乳ソフトに抹茶クリーム・粒餡・求肥が添えられ、パフェの下半分は、さっぱりとした黒蜜寒天と水羊羹から成っています。上部と下部は、真ん中の抹茶浮島によって隔たれていて、上部と下部の異なる2種の味を楽しめます。

その他にも、豆乳ソフトクリームのシロップがけや、アフォガード、あんみつなどの甘味などのメニューも揃います。またドリンクも、ポットで供されるハーブティー、日光の伏流水を使って作られた日光サイダー、地酒(渡邊佐平商店「日光誉れ」純米酒)、地ビール(日光ブルワリー製「日光ベルジャンビール」)など、日光の老舗・人気店の味を、カフェに居ながらにして満喫できます。

鉢石カフェは「湯沢屋」の裏手の異空間に!

鉢石カフェに行ってみたい方は、湯沢屋を目指しましょう。駐車場は湯沢屋と共用で、7台ほど停められます。

湯沢屋の裏手のカフェの向かいには、二つの蔵とお社も! 「どこの神社ですか?」と聞いたら、この界隈の商家や家々には、こうしてお社が祀られているのだそうです。さすが日光! 映画のロケにも使われそうな素敵な空間なので、ぜひ写真も楽しんでくださいね。

鉢石カフェ
所在地: 栃木県日光市下鉢石町946
電話: tel:0288-54-0038 fax:0288-53-3438
定休日:湯沢屋HP参照
営業時間:10:00~17:00(ラストオーダー16:30)
アクセス:最寄駅:「東武日光駅」から徒歩15分
駐車場:7台(無料)

トラベル・グルメライター/音楽講師/作詞家(日光市・鹿沼市)

自然と美味しいものが大好きな食いしん坊。宇都宮在住ですが、ばばちゃまをのせた車いすを押して、大好きな日光&鹿沼あたりにあちこち出没しています。Yahooエキスパート、たびハピ、日光市公式観WEB日光旅ナビ、いちご大学などに寄稿しています。

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