こんにちは、ファイナンシャルプランナーで園芸愛好家のグロ子です。

今月来月にやらなくてはいけないのが夏の花選び。
日本の夏は暑いのでとにかく管理が楽なものにしたいですよね。
暑さに強く、初夏から晩秋まで開花するお手頃な花はないものか…

そんな園芸愛好家の祈りが天に通じたかのような花があります。
ペチュニアの欠点をなくした「夏の花決定版2023」ともいえる花。
カリブラコア！
今回はグロ子大注目のカリブラコアについてお伝えします。

カリブラコアって何？

カリブラコアはペチュニアの小花系が進化した新しい花です。
ペチュニアに品種改良を加え、1990年に新しくカリブラコア属という属ができました。
見た目は小花のペチュニアなので、ペチュニアの品種が増えたんだなぁと思っていた方もおられるはずです。

カリブラコアという属名が浸透する前に、種苗会社がつけた商品名が先行して注目されました。
花苗界のツートップ、サントリーでは「ミリオンベル」PWでは「スーパーベル」という商品名、聞いたことありますよね。
これらをペチュニアと勘違いしている人は意外と多い。
ミリオンベルもスーパーベルも実はカリブラコア。
カリブラコアにはそれ以外にもいろいろな名前が付けられています。

カリブラコアは葉がべとつかない

カリブラコアの画期的な長所は、なんといっても葉がべとつかないということ。
カリブラコアをペチュニアと混同すると、このカリブラコアの素晴らしい美点を見逃してしまいます。

ペチュニアは夏に強くて有難いけれど、葉に触ると微妙に手がべとべとするのイヤでしたよね。
あのべたつきには昆虫忌避作用がありますが、そうはいってもべたつくのは勘弁してほしい。
このペチュニアのべたつきがカリブラコアにはありません。
カリブラコアの小さな葉は触ってもサラサラなのです！
切り戻しのようなじっくりやりたい作業も園芸手袋なしでOK。
小さなことですが夏にはうれしい改良点です。

カリブラコアには花殻摘み無用

カリブラコアには花殻摘みも必要ありません。
カリブラコアは小さな花がぎっしり咲くのが特徴です。
もちろん花は咲き終わると萎んでしまいますが、他の花に隠れて目立ちにくく、カサカサに乾いて落下します。
日焼けする夏に花殻摘みがないのは嬉しい！

個人的な感想ですが、カリブラコアは切り戻しをしてもペチュニアより早く花を咲かせてくれます。
花期が長く途切れることがない性質は、寄せ植えにしても花壇や鉢植えにしても見栄えすること間違いなしです。

カリブラコアのブランド苗って何が違うの？

普通のカリブラコアと、先に紹介した「ミリオンベル」や「スーパーベル」は何が違うのでしょうか？

値段。
というと身も蓋もありませんが、ブランド苗は価格設定が少しお高くなります。
私はこの差額惜しさに安い方を買ってしまいがちな人間ですが、花苗に関してはブランドにはそれだけの値打ちがあります。
ブランド苗はさらに品種改良され初期からの成長が早く、花の密度がより高くなっています。
気温の高低にも強いので、猛暑日が続いたあとでもブランド苗は高確率で元気です。
各商品にそれぞれの特徴がありますが、カリブラコアのブランド苗は強く枯れにくい改良がなされています。
夏の花は途中で枯れると次の苗が手に入りにくい。
大きく広がって成長し枯れにくいブランド苗は、最初高く感じても最終的には安くつく場合もあります。

カリブラコアは挿し芽で増やせる

カリブラコアは挿し芽で増やすことも可能です。
ブランド苗を購入して早めに挿し芽で増やせば、花は11月くらいまで咲くのでお得ではないでしょうか？
でもその挿し芽の苗を人に譲ったり、ましてや販売するのは種苗法違反です。
必ず自分で楽しむだけに留めてください。

参考過去記事：誰もがやる失敗に学べ！挿し芽、挿し木の成功率を上げるコツ

カリブラコアは冬越しできる

カリブラコアは関東以西では屋外で冬越しできます。
冬越しさせるとその場所に慣れるので、翌年は４月頃から次々と花が咲きます。
「４月に買ったカリブラコアの苗枯れちゃったけど？」という方もいらっしゃるでしょうが、それは種苗工場から園芸店、自宅と環境が変わったことに苗がついていけなかったから。
自宅でのんびり冬越しさせると立ち上がりも早く、次年度はより大きな株を楽しむことができます。
育て方次第でカリブラコアは多年草のように何年も花を咲かせます。
愛着も湧くので、関東以西の方はカリブラコアの冬越しにもぜひ挑戦してみてください。