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種まきの季節到来!プロが使う加工種子はここが違います

グロ子園芸愛好家

こんにちは、グロ子です。

種まきの季節がやってきました。
ネットショップで種を選びつつ、ふと浮かんだ疑問。

野菜農家や花農家、プロはどんな種を使っているんだろう。
プロと素人の使う種は同じ品質なんだろうか。

調べてみたら、今まさに私の欲しかった情報が入手できたのです。

種苗会社Sさんのお話

「農家の方も、普通にカタログやネットショップで種を調達しておられます。
品質の差なんて絶対にありません。

ただ、プロはそれぞれ好みの加工の種を購入されています。
いろいろな加工を施した種があって、そのバリエーションも増えています。

加工した種は、一般の方用の小袋のものもあります。
種まきと発芽管理が楽なので人気がありますよ」

プロも私たちと同じカタログやネットショップで買っているなんて、ちょっとうれしくなりました。

でもプロの好みの種の加工って何ぞや。
種まきと発芽管理が楽ってどういうこと?

グロ子も早速プロ向けのガザニアの種を買ってみました。

ガサニアの花の種です。
プロ向けは袋に愛想がないですね。

この種には農薬処理ではない着色加工とコーティング加工がなされています。

花の育苗家Yさんの話

「私はできるだけコート種子を買います。

花種は全般的に小さいんですよ。
ホコリのような種は土に紛れてしまうので、一定の深さに種まきすることすら難しい。

摘まみやすく大きくコーティングされてるコート種子なら、簡単に同じ深さにまくことができます。
同一条件で種まきすることができると、発芽時期がバッチリ揃います」

普通のガザニアの種はこんな感じです。

小さくて軽いので鼻息でも飛んでいってしまいます。

保護色なので土の上にこぼしてしまうと発見は難しい。
多めに買ったはずなのに、結局種が足りなくなっちゃうんですよね。

コーティング加工されたガザニア種子と比較してみましょう。

コート種子は大きく摘まみやすいし、土の上でも識別可能なように着色されています。
サラサラしているので、種同士がくっつくこともありません。

野菜農家Tさんの話

「僕は着色されている種を買います。

着色種は一か所に何粒まいたかがわかりやすい。
育苗ポットに種を何粒も種をまいてしまうと、後に間引く作業が必要となり、時間も種も無駄になってしまいます。

野菜種は病気の蔓延を防ぐため消毒されますが、消毒と同時に着色されているものを選ぶようにしています。
有機野菜用に農薬を使わない着色もありますよ」

先ほど紹介したガザニアのコート種子も、農薬を使わない着色加工でした。

野菜種なら小袋にも着色された種が増えているので、購入経験がある方もおられるはずです。

種が土の上で目立つのは本当に便利です。

これなら一旦種まきした穴にもう一度種まきし、一か所から集団で発芽させてしまうというミスもなくなります。

学ぼう!プロのテクニック

実はグロ子老眼が日々進んでおります。

パソコン用眼鏡で焦点を合わせつつ、茶色の土に茶色の種をチミチミまく作業が、本当に辛くなってきました。

そして加齢とともに手の油分の減っております。
ガサガサの手で扱いにくいのはレジ袋だけではありません。
種が摘まみにくく、年ごとに種の行方不明率が爆上がりしています。

種のコーティング加工や着色加工は、私にとってまさに一筋の明るい光。
これは種のユニバーサルデザインといっても過言ではありません。

大好きなガーデニングであっても、上手くいかないことが続くと嫌になってしまいます。
でもガーデニング業界は今や日進月歩。
プロの方々にお話しを伺うと、目から、イヤ老眼からうろこが落ちる技術の進歩があります。

スマホの使い過ぎや老眼で視力が下がって種まきが辛い。
そんなストレスを感じたら、ぜひ加工種子を試してみてくださいね!

園芸愛好家

花、野菜、盆栽、コンポスト、ありとあらゆる植物系お稽古事をやり尽くした園芸歴30年のFPライターです。私の強みは自分で実際に経験した幅広い園芸ネタ。FPとして「効率よく、コスパよく」園芸を楽しむコツもお伝えします。コキア友の会代表(会員私だけ)

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