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男木島図書館に香川大生が助っ人!のんびり過ごす瀬戸内島時間【高松市】

原田伸一ガーカガワ編集部(高松市)

高松港からフェリーで40分の瀬戸内の島・男木島(おぎじま)にあるNPO法人が運営する男木島図書館。長く空き家になっていた古民家をリノベーションした島の図書館を、今年の春から香川大学の学生さんが助っ人として運営していると聞き、お邪魔してきました。

男木島図書館
男木島図書館

瀬戸内国際芸術祭2022で賑わう男木島港から歩いて5分ほど。古くからある島の集落にひっそりと佇む男木島図書館は、いつ来てもどこか懐かしさを感じるほっとする場所です。

図書館からは瀬戸内海も眺めることができます。
図書館からは瀬戸内海も眺めることができます。

大阪から男木島に移住された方がNPO法人を立ち上げ、島内外の有志たちと一緒に長く空き家になっていた古民家をセルフリノベーションした、まさに手作りの図書館。単に本とふれあうだけでなく、島の人たちが集う憩いの場としての役割も果たす人肌を感じる場所なのです。

約5,000冊という蔵書が並ぶ男木島図書館に一歩入ると、まるでこの地に昔からあるような木の温もりを感じるほっとする空間。男木島に縁もゆかりもない僕でさえ、「お帰りなさい」と言われたような懐かしさを感じるから不思議です。

蔵書は約5,000冊
蔵書は約5,000冊

時折観光客の姿も見られました。
時折観光客の姿も見られました。

二階に上がると、こちらも図書館というより古民家の居間そのもの。居心地が良すぎて、本を読んでいるうちについウトウトしてしまいそう。

2階の読書部屋
2階の読書部屋

実はこの男木島図書館、この4月から香川大学のOGIJIMAプロジェクト「ここぢから」の学生さんたちが助っ人として運営されているのです。

男木島を学生の手で盛り上げようとする彼女達は、メンバーが交代で図書館の管理や貸出にはじまり、図書館の運営費用に役立てようとスイーツや駄菓子、ドリンク類も販売しています。駄菓子やグルテンフリーの米粉パンなどは、島の子どもたちや観光客にも人気なんだそうですよ。

聞けば図書館の運営のほか、元々は男木島の特産であった落花生を復活させようと自ら栽培もされているのだとか。自主的に運営している彼女たちの楽しそうな笑顔が印象的でした。

この日は同じ香川大学の「香川大学×地域×お菓子」をスローガンに活動するKAGAWA Makerの学生さんたちも加わって、香川の伝統菓子・和三盆のワークショップも行われていました。

一時は島唯一の小中学校が閉鎖になるほど過疎化が進んでいた男木島ですが、3年ごとに行われる瀬戸内国際芸術祭の会場のひとつとなった事もあり、少しずつ移住者も増え、活気も出てきたそうです。こうやって若い大学生の皆さんが通ってくるだけでも華やかになりますよね。

男木島図書館の開館日は不定期なのですが、土日に開館していることが多い様子。その月の開館日は男木島図書館のwebサイトでも確認できます。

香川大学「KAGAWA Maker」と「ここぢから」の皆さん
香川大学「KAGAWA Maker」と「ここぢから」の皆さん

古い古民家をリノベーションした木の温もりのある男木島図書館で、のんびり島時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

男木島図書館
香川県高松市男木町148-1

ガーカガワ編集部(高松市)

香川のあれこれweb「ガーカガワ」編集長。カメラ片手に香川県内を飛び回るフォト&ライター。グルメや観光などの定番記事のほか、地元の人やモデルなどを積極的に活用する人肌感のある記事が得意です。明太子は心の友。

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