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【津市】7月は自然栽培米の田んぼで、一味違う”米作り”イベント。昔ながらの道具にみんなで挑戦!

原井けいこライター・デザイナー(津市・松阪市)

津市の米農家「くぼちゃんファーム」の米作りのイベント(7月8日)のご紹介です。
6月17日に、自然栽培米の田植えがすでに終了。
今回は昔ながらの「田車(たぐるま)」という道具を使い、早朝に除草作業をします。

筆者も「くぼちゃんファーム」のお米を毎日美味しくいただいているファンの1人。

「くぼちゃんファーム」の久保伸嘉(のぶよし)さんに、稲作りで大切にしていることや今回のイベントについてお話を伺いました。

イベント詳細

田んぼの楽好(がっこう)
”昔ながらの田車(たぐるま)で除草やるよ〜”

7月8日(土)7:00〜9:00

暑い時期なので、朝早く初めて、ささっと終わる予定です。
※遅刻・早退OK
※出入り自由
※参加費無料
※小雨決行
これまでに参加してきた方はもちろん、初めての方も気軽に参加してください。
参加希望の方は、各期日の前日までにLINEかインスタグラムのDMからメッセージを送ってください。
詳細をご連絡いたします。
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くぼちゃんファーム
津市産業・スポーツセンター/サオリーナ近く
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instagram

「くぼちゃんファーム」の田んぼ

今回のイベントの会場となる、自然栽培米の田んぼ。こちらで除草作業を行います。すでに田植えを終えたところで、美しい黄緑色の苗がピンっと背筋を伸ばすようにして、並んでいました。

田車(たぐるま)ってどんな道具?

こちらが田車 画像提供:くぼちゃんファーム
こちらが田車 画像提供:くぼちゃんファーム

ーー田車(たぐるま)とは、どんな道具ですか?

久保:
田車とは、人力手押しの回転式除草機です。爪のついた車部を回転させ、土に食い込ませて除草していきます。これを現在使用している農家は、ほぼいないんじゃないかというぐらい、珍しい古い道具です。

田車を使った除草作業の様子 2021年 画像提供:くぼちゃんファーム
田車を使った除草作業の様子 2021年 画像提供:くぼちゃんファーム

機械ではなく、昔ながらの道具を使うのはどんな感じなのか興味津々。筆者もこの作業に参加を予定していますが、ちゃんとできるのか心配です。

ーー子供や女性でも田車の操作は、できますか?

久保:
田車を使った除草は、ハードですが、子どもや女性も使える除草機です。

田んぼで作業する久保さん
田んぼで作業する久保さん

ーー今回の米作りイベントの注目ポイントは?

久保:
今回の田んぼの稲は、無肥料(化学・有機肥料を使わない)、無農薬で栽培しています。除草剤は使いません。そのため、除草作業など手間は増えますが、”自分で米を作ること”と”食べること”のつながりを感じて欲しいと思っています。まずは”自分で作ること”を、ぜひ体験してみてほしいです。
米農家になって3年目になりますが、日々田んぼに入り作業していると、土や稲との距離が近くなり、稲が何を望んでいるかわかるようになってきました。

田んぼで”人をつなぐ”

くぼちゃんファームでは、一年を通じ、米作りの過程にも、いつでも誰でも参加可能。そこには、久保さんのある想いがありました。

ーーなぜ、いつでも誰でも米作りに参加できるようにしているのですか?

久保:
田んぼは、”入ってはいけない場所”というイメージが昔からあると思います。田んぼのオーナーも高齢になって管理が難しくなったり、子ども世代も親の田んぼがどこの場所なのかもわからなかったり。田んぼから離れている人も多いと思いますが、田んぼをにぎやかな場所にしたいと思っています。

米作りにはかかせない、子どもたちの泥遊び 画像提供:くぼちゃんファーム
米作りにはかかせない、子どもたちの泥遊び 画像提供:くぼちゃんファーム

久保:
もちろん、人の田んぼに勝手に入ってはいけません。が、田植え前の準備として田んぼを水平にする前に、子どもが田んぼで楽しく泥をこねたり、草を踏み込んでくれたりすることが稲づくりの役に立ちます


泥遊びが田んぼの役に立つとは、驚きです!
”米作り”と言うと、田植えや稲刈りのハードな作業のイメージがあります。他にどんな作業の体験ができるのか、聞いてみました。

ーー米作りのどんな作業に参加できるのですか?

汗を流すようなハードな作業もありますし、田んぼを眺めてぼーっと過ごすだけでもいいです。疲れている人にも、ぜひ田んぼに来てほしいです。普段大人しいお子さんも、あぜ道を走りまわって楽しんでいました。大人の方も子どもの方も、いつでも問合せください。

くぼちゃんファームならではの”命をつなぐ”米作り

「歴史をつなぐ 人をつなぐ 命をつなぐ」をテーマに掲げている久保さん。

ーー米作りにおいて、”命をつなぐ”とは、どんなことですか?

収穫したお米を種籾にし、田んぼに蒔いている様子 画像提供:くぼちゃんファーム
収穫したお米を種籾にし、田んぼに蒔いている様子 画像提供:くぼちゃんファーム

久保:
命である”種”をずっと受け継いでいくため、昨年大切に育てたお米の粒を種とし、田んぼで育てています。稲の苗は、育苗箱の中で発芽させたり、又はビニルハウス内で成長した苗を購入するのが一般的です。が、うちでは昔ながらの方法で苗を育てています。

昔から「苗半作」と言われており、苗の出来で農作物の半分以上の生長が決まります。それほど苗作りは重要です。

田植えをする前(6月上旬)、田んぼで生長している苗の様子
田植えをする前(6月上旬)、田んぼで生長している苗の様子

くぼちゃんファーム紹介

画像提供:くぼちゃんファーム
画像提供:くぼちゃんファーム

くぼちゃんファームでは「歴史をつなぐ 人をつなぐ 命をつなぐ」を大切にした米作りをしています。
現在育てている品種は、コシヒカリ、イセヒカリ、旭の3種類。
栽培方法は、自然栽培と特別栽培、減農薬栽培。
お米の購入も可能ですので、問合せください。

くぼちゃんファーム 久保伸嘉さん、孝子さん夫妻 画像提供:くぼちゃんファーム
くぼちゃんファーム 久保伸嘉さん、孝子さん夫妻 画像提供:くぼちゃんファーム

にぎやかになってきている、くぼちゃんファームの田んぼ

今回は除草作業のイベントのご紹介でしたが、秋には収穫や脱穀、年末には餅つきやしめ縄作りなど、楽しそうなイベントが続きます。
くぼちゃんファームではイベント以外でもいつでも米作り体験を受け付け中。興味を持ったタイミングで田んぼに入って、自分の手で作る喜びを感じてみてはいかがでしょうか。

イベント詳細

田んぼの楽好(がっこう)
”昔ながらの田車(たぐるま)で除草やるよ〜”

7月8日(土)7:00〜9:00

暑い時期なので、朝早く初めて、ささっと終わる予定です。
※遅刻・早退OK
※出入り自由
※参加費無料
※小雨決行
これまでに参加してきた方はもちろん、初めての方も気軽に参加してください。
参加希望の方は、各期日の前日までにLINEかインスタグラムのDMからメッセージを送ってください。
詳細をご連絡いたします。
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くぼちゃんファーム
津市産業・スポーツセンター/サオリーナ近く
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