Yahoo!ニュース

【津市】柿のようで柿じゃない?ニッキの香りとホロッとくずれる絶妙な食感。受け継がれる伝統の和菓子

原井けいこライター・デザイナー(津市・松阪市)

津市にお住まいの多くの方には、きっとなじみの深い和菓子であろう「不老柿」をご紹介します。製造・販売しているのは、近鉄「津新町駅」から徒歩約16分、百貨店松菱からほど近い、御菓子司清観堂。1882年創業。津市で141年近く愛されている、歴史ある和菓子の名店です。

外観

栗きんとんやどら焼、美味しそうな和菓子の名前が書かれた紙が、ずらりと並んでいるのが目に飛び込んできます。

正面には「清観堂」と書かれた大きな看板
正面には「清観堂」と書かれた大きな看板

店舗右側のドアからも入店可能です。駐車場は、店舗の裏にあります

店内の様子

明るいガラスケースには、様々な種類の和菓子が並びます。

「不老柿」とは

御菓子司清観堂で先代から受け継いで作り続けられている、ロングセラーの和菓子です。手作りで一つ一つを整型しています。価格は、一個140円(税込)。風味豊かなニッキを練り込んだ生地で、卵の黄身入り餡を包んで焼き上げた優しい甘さが特長です。日持ちは、製造から24日間と長いのも嬉しい。※価格は取材時(2023年10月)のものです。

御菓子司清観堂の「不老柿」
御菓子司清観堂の「不老柿」

形は、干し柿

形は、干し柿を模しています。各種原料の調合により出来上がった色彩にヒントを得て、「不老柿」と名付けられたそう。干し柿の表面のうっすらと白い粉の吹いた感じが、精巧に表現されています。

手に乗せてみると、ぽってりとした厚みを感じます
手に乗せてみると、ぽってりとした厚みを感じます

中はこんな感じ

原材料には、大手亡(豆)、ハチミツなども使われており、しっとりとした上品な甘さの卵入りの黄身餡です。一口目はサクッと、その後口の中でホロホロと崩れます

昔ながらのパッケージが素敵

不老柿のパッケージは、レトロでかわいい形の柿のイラストが目をひきます。
画像右側が、箱から出したところです。手触りのいい無地の和紙に、ある句が印刷されたものが使われています。

左:外装 右:箱から出したもの
左:外装 右:箱から出したもの

母の手で 吊るしたまえり 不老柿

パッケージに書かれたこの句は、遠く故郷を離れて都会で働く若者が、田舎から送られてきた荷物の中に入っていた一束の乾柿を見て故郷をなつかしむ様子を表現しています。

こちらは不老柿の解説の紙。風情のあるイラスト
こちらは不老柿の解説の紙。風情のあるイラスト

「不老柿」の詰合わせもあります

不老柿は、一個から購入可能です。清観堂ならではの商品との箱入りの詰合わせもあるので、贈り物におすすめです。

他の商品との詰め合わせ ※価格は取材時(2023年10月)のもの
他の商品との詰め合わせ ※価格は取材時(2023年10月)のもの

不老柿15入りは、干し柿のパッケージ ※価格は取材時(2023年10月)のもの
不老柿15入りは、干し柿のパッケージ ※価格は取材時(2023年10月)のもの

「不老柿」が購入できる場所

製造元以外でも、取り扱い店があり、不老柿が購入できます。

・松菱百貨店
・イオン津店
・イオンモール津南
・イオン久居店
・近鉄百貨店

季節折々の和菓子も定番商品も揃う

お店で一番人気の商品は、不老柿だそう。ぜひ、季節の和菓子と「不老柿」を買いに行ってみてください。

お店の情報

──────────

御菓子司 清観堂

──────────

住所
三重県津市東丸之内20-1

電話番号
059-227-6388

営業時間
9:00~18:00

定休日
月曜日
※日曜日(月2回、不定休)

──────────

※津市民の方はプレミアム商品券の使用可能
※価格は取材時(2023年10月)のものになります。

ライター・デザイナー(津市・松阪市)

Uターン移住2年目。津と松阪のいいところ、紹介していきます。

原井けいこの最近の記事