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【流山市】ホタルイカとイチゴの握り?!匠の技が生み出す、五感で楽しむ旬の味

Haru地域ニュースサイトWebライター(流山市・野田市)

こんにちは。Haruです。

ずいぶんと暖かくなってきて、桜の開花も間もなくですね。目で楽しむ春も楽しいけれど、食でも楽しみたいという方も多いことでしょう。そんな方に朗報です!

“ホタルイカとイチゴの握り”、食べたことありますか?
そう、あの果物の「イチゴ」とホタルイカという春の人気者のコラボレーション握り。
そんなお寿司は見たことはもちろん、食べたこともない!と言う人が多いでしょう。もちろん数日前までは私もその一人でしたが、なんと出会ってしまったのです。

初めて見ました、ホタルイカとイチゴの握り!色合いがなんとも美しい逸品。
初めて見ました、ホタルイカとイチゴの握り!色合いがなんとも美しい逸品。

見てください、この美しいお寿司たち!
見た瞬間に「なにこれ!綺麗で可愛くて、とっても美味しそう!春を感じる!」と色々な言葉が頭を駆け巡り、口に運ぶと顔が自然と笑顔になっていました。琥珀色の赤酢のシャリとの組み合わせも抜群。

このユニークで美しく、美味しいお寿司が楽しめるのが、流山本町にある「鮨DINING岡平」さん。

お店に入った瞬間、「いらっしゃい!」という元気の良い大将の声が迎えてくれました。店内にはソファー席もあり、お寿司屋さんらしくないカジュアルでおしゃれな雰囲気に、「え?私、お店間違えた?」と一瞬焦ってしまったほど。

ランチメニューから私が頼んだのが「スペシャル握り 2,200円(税込)」。こちらは握り10貫、カモジャサラダ、お椀付き。

ランチメニュー。お子様ランチがあるのも嬉しい限り。
ランチメニュー。お子様ランチがあるのも嬉しい限り。

暫くして目の前に届いたのは、冒頭で紹介したホタルイカとイチゴの握りをはじめとした、細くて長い器にピンと背をはりながら一列に並んでいる、色とりどりで美しく輝いた握りたち。

美しい握りたちが一列に整列して到着。想像を超えるスタイルに驚きを隠せません!
美しい握りたちが一列に整列して到着。想像を超えるスタイルに驚きを隠せません!

カモジャサラダとは、鴨肉とサラダの上にジャガイモの素揚げがモジャっと載っているサラダのこと。ジャガイモのパリパリ食感と鴨肉のジューシーな食感の違いが楽しい一品。
カモジャサラダとは、鴨肉とサラダの上にジャガイモの素揚げがモジャっと載っているサラダのこと。ジャガイモのパリパリ食感と鴨肉のジューシーな食感の違いが楽しい一品。

「こんなお皿初めて見た!面白い!!」とつい興奮して声を出してしまいました。
この魔法のようなお寿司を握る大将の岡真太郎さんは、高校卒業後にお寿司屋で8年間修業した後、色々なスタイルのお寿司を知りたいという思いから回転寿司チェーンにて修行。

30歳を機に、バイクで日本一周旅に挑戦されました。その際利尻島に渡り、現地で「昆布を干すアルバイトをしたい!」と飛び込みでお願いしたものの、ことごとく断られてしまったそう。そして最後の一件でようやくOKをもらい、その後2ヶ月間住み込みで働いたんだとか。ものすごい行動力に圧倒されてしまいますね。

大将の岡真太郎さん。お店に入るといつも元気な声で迎えてくれます。
大将の岡真太郎さん。お店に入るといつも元気な声で迎えてくれます。

その時お世話になった昆布漁師の方は、「俺の作る昆布は日本一だ」と自分の仕事に誇りをもっており、昆布のことを一から徹底的に教えてくれたそうです。
今でも昆布を送り続けてくださるそうで、その昆布と地元名物流山みりんを使った卵焼きを「日本一の卵焼き」と名付けています。


ランチの握りには卵巻きもあり、ワクワクしながら口にしたところ、昆布の旨味の奥深さと流山みりんのふんわりとした優しい甘さがなんとも上品なお味!これには圧倒されてしまいました。

琥珀色の赤酢のシャリは、大将の一番のこだわり。
琥珀色の赤酢のシャリは、大将の一番のこだわり。

見て楽しい、食べて美味しい。五感で楽しませてくれる食のエンターテイナーである大将のことをもっと知りたくなり、後日電話でお話を聞かせていただきました。

お店を始めるにあたり、大将にはいくつかの願いがあったそうです。
まず、お寿司屋=敷居が高い、入りづらいというイメージを払拭したい、ということ。もっと気軽に楽しんでもらいたいという願いを込めて、”ダイニング”というお寿司屋ではあまり使われない言葉を敢えて店名に入れたそう。

店内装飾は全て奥様が担当し、大将がダイニングという名前に込めた願いを100%実現されました。店内は洋楽が流れており、優しい木の温もりが感じられる落ち着いた空間。あまりの雰囲気の良さに、ついつい長居してしまいそうです。

ソファー席があると、お年を召した方やお子様も安心ですね。
ソファー席があると、お年を召した方やお子様も安心ですね。

センスを感じる店内ですがちょっとしたユニークさもあり、ふっと肩の力が抜けていきます。
センスを感じる店内ですがちょっとしたユニークさもあり、ふっと肩の力が抜けていきます。

そして、2つ目は修行時代に学んだ3つの流儀を守り続けること。

3つの流儀とは、
①前味 目でみて「美味しそう!」と思う味
②中味 食べて「美味しい!」と思う味
③後味 食べ終わってお店を出る時に「また食べたい!」と思う味

最後は大将自らが生み出した3つの流儀を実現させ続けること。
①ときめき 自分がときめきを感じる食材を選ぶ
②ひらめき 食材の組み合わせを考え、今までにない斬新な発想をする
③きらめき 自分が作ったものに対してきらめきを感じる

冒頭で紹介したホタルイカとイチゴの握り。これはまさに全ての流儀を実現させた結果生み出されたものだとお話を聞いて納得しました。

言うが易し、行うは難し。何年もの修行と努力を重ねた結果生み出された流儀とそのテクニック。いつもニコニコ笑顔の大将ですが、その笑顔の裏で並々ならぬ努力をされたことが伺えます。

“志事の流儀”として修行時代に学んだ教えが店内に飾られています。
“志事の流儀”として修行時代に学んだ教えが店内に飾られています。

もちろん見た目だけではありません。
食感や食べやすさを追求するために、隠し包丁や飾り包丁を一貫につき約20回入れているそう。

そして、江戸時代から続く伝統の味を取り入れたいという思いからお店で使っている赤酢のシャリ。原材料の配合や米のとぎ方等を試行錯誤してようやく生み出された琥珀色のシャリは、酢特有のつんとした香りは全く感じず、まろやかな味わいが特徴です。
ああ、また食べたくなってきてしまいました…。

最後に、店名である「岡平」の由来を聞いてみました。

大将は高校時代にキャッチャーとして野球部に所属しており、ピッチャーの平君と朝から晩まで野球漬けの日々を過ごしていたそうです。小学生で既に寿司職人になることを決めていた大将は、「お店を開いたら、お互いの名字をとって”岡平”にする!」と約束していたのだとか。
そしてそれを実現させるとは、深い絆を感じますね。

お店でメニューを見た時、価格表記が円ではなく”縁”になっているのがなぜか印象に残っていました。

今回お話を伺い、ピッチャーの平君、修業時代や昆布漁師の大将、奥様、スタッフ、そしてお客様等、全てのご縁をこれまでも、そしてこれからも大切にしたいという願いから敢えて縁を選んだのではないかと感じ、大将のお人柄にますます引き込まれてしまいました。


ユニークな動画を配信しているインスタも要チェックです!ぜひ、足を運んでみてくださいね!

【店舗情報】

鮨DINING 岡平
〒270-0176 流山市加6-1557-2  1階
電話 04-7168-0282
営業時間 ランチ 11:30-14:30
     ディナー(予約制)
     平日 17:30-22:00
     土日 17:00-22:00
定休日 水曜日※不定休あり
アクセス 流山電鉄 流山駅より徒歩5分
駐車場  近隣に岡平専用駐車場(2台)あり。
※コインパーキング「ナビパーク」流山本町北第2駐車場の1時間無料コインを提供。
Instagram

地域ニュースサイトWebライター(流山市・野田市)

近年、「子育ての街」としてメディアへの露出増とともに人口も増えつつあるわが街・流山市。新しく引っ越してきた方も昔からお住まいの方も、もっとこの街を好きになって欲しい!というアツい思いを胸に、様々な情報を発信していきます。

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