こんにちは。Haruです。

菜の花に桜にと、すっかり春めいてきましたね。
暖かい気候と春の匂いに誘われて、どこかへ行きたい！でも遠出はちょっと難しい…という方も多いのではないでしょうか。

せっかく咲いた美しい花々も残念ながらあっという間に終わってしまいますから、短い春を楽しむためにサクッと行けるオススメのスポットとして、今日は「流鉄流山線」をご紹介します。

流鉄流山線は流山駅と馬橋駅を結ぶ、全長5.7km、全6駅、片道約11分の電車です。

今回使ったのは500円の一日フリーパス。
フリーパスは窓口で駅員さんから直接購入します。フリーパスや切符購入の際はスイカ等のICカードが使えないのでご注意を。

自動改札機は無く駅員さんもいたりいなかったり…なので、切符を買ったら誰に見せることもなくそのままホームへ進みます。切符は降車駅で回収するので、くれぐれもなくさないでくださいね。

改札を抜けると、そこにはなんとも昭和レトロな風景が広がっていました。それもそのはず、流鉄流山線は大正5年に運行を開始し、今年でなんと107年。もとは地元の人々の出資でスタートした町民鉄道だったそうです。

ホームで電車を待つ地域住民の方が多く、今でも地元の人々には欠かせない移動手段なのだと感じます。

しばらくしてホームに入ってきたのは、緑色の若葉号。
2両編成のなんともレトロでかわいらしい電車です。

電車に乗り込むと、やはりどこか懐かしい雰囲気が漂っています。

そして、いよいよ出発！

発車合図は駅の雰囲気に似合わず、火災報知器のサイレンのような音でビックリ。それに合わせてドアが静かに閉まります。

ガタンゴトンと揺れながら電車は主に街中をすり抜けるように走りますが、ところどころに畑や小川などののどかな風景と出会えます。住宅地や商業地の開発著しい流山ですが、少し足を運ぶだけでどこかほっとする、優しい風景に出会えるのもまた流山の魅力ですね。

桜や菜の花も、何度も電車内から見ることができました。私が乗車した3/15時点で桜の花はまだまだこれからでしたが、菜の花は綺麗に咲いていました。

せっかくなので今しかできない、流鉄流山線と菜の花のコラボレーション写真を撮りたい！事前にSNSで素敵な写真を見つけていたので、撮影スポットを駅員さんに聞き、小金城趾駅で下車して線路沿いを歩くこと約15分。

どうでしょう。この春満載の写真！写真素人のわりには頑張りました！写真には残せない、菜の花の香りや手触りで「今年も春が来たなぁ」と実感することが出来るのも、直接足を運んだからこそ感じられる醍醐味です。

ちなみに、黄色いボディが特徴の”なの花号”のヘッドマークがついた車両の運行は4/10（月）までの期間限定なので、お見逃しなく！

撮れた写真に自己満足し、再度小金城趾駅に戻り電車を待っていると、どこからともなくかわいらしい鳥の声が聞こえ、思わず顔がほころびました。
そして線路近くで小さな音がしたのでふと視線を落としてみたら、猫がの〜んびりと線路を横断しているのです。

目を閉じると風の音が聞こえ、春の優しい風に全身が包まれ、もう…何もかもが優しい空間。

日頃の疲れも怒りもストレスも、邪気の全てを風がどこか遠くに運んでくれたような感覚で、不思議と体がふわっと軽くなりました。
もしや…流鉄流山線は最強のパワースポットなのかも⁈しれません。

流山駅までの帰りは黄色と赤の車両が連結した「オムライストレイン」でした！オムライスのヘッドマークがなんともかわいらしいですね。「次はどんな電車が来るのかな」とワクワクする時間が過ごせるのも、流鉄流山線ならではの魅力です。

このミニトリップ、楽しみ方は人それぞれ。
電車の写真を沢山撮ったり、子供と一緒に電車から景色を眺めたり、路線沿いにある流山市と松戸市の史跡を一駅ずつ散策してみたり。

日頃の喧騒から離れて、サクッと楽しめる春の流鉄流山線の旅にでかけてみてはいかがでしょうか？