今話題のキーワード「SDGs」。大切なのはわかるけど、自分で何をしたらよいのかわからない……そんな私のような人でも、おいしく食べて、ものを買うことでSDGsを身近に感じられるお店が横浜みなとみらいにあります。

haishop cafe

今回紹介するのは、万国橋のそばに建つアパホテル1階の「haishop cafe (ハイショップカフェ）」。

SDGsに「食」を通じて取り組んでいて、2021年には数々の賞を受賞しているサスティナブルカフェです。

サスティナブルは「ずっと続けていける」という意味があります。地球環境や労働環境などを含めて、暮らしを維持して未来もずっと暮らしていける世の中をつくる、そんな世界的な取り組みがSDGs。

どんな取り組みをしているのか教えてもらいました。

もったいないをなくす

ハイショップカフェでは、見た目やサイズなどの理由で廃棄されていた食材を積極的に使用。規格外野菜や無農薬野菜を販売するマーケットを毎週末開催するなど、フードロス問題に取り組んでいます。

食のサスティナビリティ推進を目的として、お店の半径80キロ以内で収穫された規格外や無農薬栽培の野菜を使用し、8割のメニューがヴィーガン対応。近いところに届けることで運送コストの削減にも。

気候の変動で収穫量が変わる野菜の問題には、メニューを固定しないで週替わりで提供することで対応。

農家さんが大切に育てた野菜が余り、廃棄処分しているニュースには心を痛めますが、ハイショップのようなお店が増えると、きっとフードロスも少なくなることでしょう。

セットで提供される野菜たっぷりのスープやデリに、そんな思いがあったなんて。今回知ることができてよかったです。

ヴィーガン対応ハイショップデリ

常時7種類ほどのデリがならび、朝食やランチの他、単品グラム計り売りで持ち帰りもできます。

■デリカテッセンプレートメニュー

【ブレックファースト（8:00〜11:00）】

• おまかせデリ2種+トーストorおにぎり+スープ+ドリンク（税込850円）

【ランチ（11:00〜17:00）】

• 選べるデリ3種+バゲット（税込850円）
• 選べるデリ4種+バゲット（税込1,000円）

• 大豆ミートのラザニア
• 彩り蒸し野菜と自家製麹ドレッシングのサラダ
• かぼちゃの甘みを感じるパンプキンサラダ

大豆ミートを使用したラザニアは、パンの屑を再利用するなど社会的課題を解決する一品で、ヴィーガンのチーズを使用して食べ応えも抜群。

ヴィーガン料理は値段が高いお店が多いけど、ハイショップカフェは千円前後とお手頃価格なのも嬉しい。

未利用魚を使ったペットのごはん

形が悪かったり、傷がついていたりする市場に出回らない未利用魚を使ったペットのごはんも提供しています。魚のいい香りに我が家の愛犬もパクパク完食！

ハイショップカフェでは、ペットも「1人の大切なお客様」としてご案内、おもてなしをしているそうです。

地球にやさしいおみやげも

廃棄される野菜や果物をドライ加工した「ReFOOS」の量り売り、フェアトレードコーヒーやチョコレートなど、環境や社会に配慮した商品がならんでいます。

お店の方から気になった商品のストーリーを聞いて、家族や友人へのおみやげにするのもいいかもしれません。

運河沿いのテラス席はペットも一緒に利用できます。

おいしいごはんを楽しみながら、フードロスについて考えてみてはいかがでしょうか。