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丸善伝統の早矢仕ライスが食べられる横浜市役所のブックカフェ。席に2冊まで持込み可【桜木町・馬車道】

いちみ地域ライター(横浜市)

役所に用事があるときは最寄りの区役所に行くため、横浜市民ですが横浜市役所へはほとんど行きません(私だけかな?)。2020年夏のコロナ禍にひっそりとオープンした横浜市役所新市庁舎の商業施設「ラクシスフロント」のブックカフェで、コクのあるハヤシライスを食べてきました。

Books&Café HAMARU

1869年に横浜で創業した「丸善」のブックカフェ「Books&Café HAMARU(ハマル)」。横浜の「ハマ」と丸善の「マル」でハマル。丸善って日本橋のイメージがありましたが、横浜にゆかりがあったとは知りませんでした。弁天町通りで創業したそうです。

席への持ち込みは2冊まで

ゆったりとしたソファー席
ゆったりとしたソファー席

カフェの利用で、購入前の本を2冊まで席に持ち込んで読むことができます(コミック・雑誌・旅行ガイドなどは除く)。本の内容を撮影したり、書き写しはできません。

カフェの店内は広く、スペースごとに席の印象が違います。本屋に一番近いソファー席は、くつろぎながら本を読むのにぴったり。

カフェは朝9時(土日祝は10時)、本屋は10時からの営業ですが、本屋が開いていない時間でも、カフェスペースの本を読むことができます。

モーニングメニューはありませんが、スコーンやドーナツ、プレッツェルなどを販売。アルコールもあり、いろんなシーンで利用しやすいお店です。

電源・WI-FIあり

窓際のカウンター席には電源があり、WI-FIも完備。パソコンでの作業やスマホを充電するならこちら。アクリル板での仕切りもあり、感染対策もしっかりしています。

雑貨に囲まれたテーブル席

椅子は「mariniのHIROSHIMA」
椅子は「mariniのHIROSHIMA」

テーブル席を取り囲むようにセレクトされた雑貨も販売。椅子はマルニ木工の「HIROSHIMA」で、上質な時間を楽しめる空間になっています。

開店後しばらくは空いていてとても静かでしたが、お昼が近づくころにはお客さんも増えてきました。席は90分制なので、1時間ほど作業をしたところで追加でランチを購入。

丸善発祥の早矢仕ライス

お店の看板メニューのハヤシライスがかかった「早矢仕オムライス」。明治の初期、丸善創業者の早矢仕有的(はやしゆうてき)氏が考案、そこから「ハヤシライス」と名前がついたそうです。

早矢仕オムライス
早矢仕オムライス

ハヤシライスの命名には諸説ありますが、有的は当時日本を訪れていた多くの外国人との親交があり、また西洋料理にもなじみがあったため、友人が訪れるとあり合わせの肉や野菜をゴッタ煮にして、ご飯を添えて振る舞っていたようです。やがてこの料理は「早矢仕さんのライス」といわれるようになり、評判が評判を呼んでついには「ハヤシライス」の名で街のレストランのメニューになったとか。(『丸善百年史』より抜粋)

友人は彩り野菜の早矢仕ライス
友人は彩り野菜の早矢仕ライス

はやしさんのライスで「ハヤシライス」なんですね。丸善と関係があったのもお店で食べるまで知りませんでした。来てよかった!

次回は横浜ナポリタンを食べにいこう。

桜木町駅からのアクセス

横浜市役所へは新南口が便利
横浜市役所へは新南口が便利

JR桜木町駅から横浜市役所へ行く場合、新しくできた新南口(市役所口)改札から出て「さくらみらい橋」を歩いてみてください。

さくらみらい橋
さくらみらい橋

桜木町駅前のクロスゲートビル方面から、横浜市役所の市庁舎2階へ続くデッキが「さくらみらい橋」。そこからの眺めは絶景で思わず足を止めてしまいます。

横浜の景色を一望できます
横浜の景色を一望できます

階段から1階に降りて大岡川沿いを散歩するのも気持ちいい。横浜市役所へ用事がなくても「横浜らしさ」を堪能できるので、ぜひ足を運んでみてください。

基本情報
ブック&カフェ ハマル
■横浜市中区本町6-50-10
ラクシスフロント2階
■045-323-9003
■《カフェ》9:00~19:00/土日祝10:00~18:00
《ブック》10:00~20:00
■JR・市営地下鉄「桜木町駅」徒歩3分
みなとみらい線「馬車道駅」1C直結

■公式 丸善HAMARUラクシスフロント店
Instagram

地域ライター(横浜市)

愛犬とのおでかけ情報を発信する「つつじろぐ」他複数サイト運営。観光地だけではない横浜の魅力を、地元目線でお届けします。戸塚区・港南区・栄区が多めです。

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