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女性の自由を守る権利「リプロダクション・ヘルス」

理学療法士/ケイシー理学療法士、骨盤底筋指導士、マタニティヨガインストラクター

リプロダクション・ヘルスとは、

1994年に定義された女性の人権の一つです。

女性は、常に「産める性」と分類され、

「産める性」だからこそ、ぶつかる問題があります。

それは、生理や妊娠、結婚、出産、避妊、

更年期、性感染症等などなど。

リプロダクション・ヘルスとは、

政治的・社会的に左右されることなく、

性や子供を産む・産まないことに関わる

全てにおいて本人の意思が尊重されること。

つまり、

「産める性」だという生物学上の特徴に縛られず

自分の体のことを自分で決められる権利のことを指します。

時々、この生まれながらの分類により女性たちは

「べき思考」のある人から無自覚の攻撃を受けます。

「女性はこうあるべき」

「子供はもつべき」

「若いうちに産むべき」

「子供を産んだらえらい」

「少子化対策」

「いつ結婚するのか」

「一人は寂しい」

色んな意見があって、それぞれの正義がある。

でも、その思想をひとに向けることを、

私は好ましくは思いません。

もしそれらの言葉を、

上手に聞き流せるならば、とても素敵です。

でももし、

傷ついて、引っかかって、

苦しい思いをしているならば、

自分の心を守るためには、

その人とは離れるべき

なのかもしれません。

たとえそれが親であろうとも。

私たちは、男でもいいし、

女でもいいし、

結婚してもいいし、

しなくてもいい。

子供が居てもいいし、

居なくてもいいし、

一人が大好きだっていい。

考える頭があって、

決定する意思があって、

そうする方法があるのだから

自分で決めたらいい。

だからどうか、安易に人に

「産める性」を強いないでほしい。

「産める性」だからこそ、

付いた傷があったかもしれない。

あなたのその言葉が

誰にどれくらいしみるかなんて

わからないんだから。

「体のこと、名前のことを

悪く言ってはいけません」

私たちがそう習ってきたように

これからの未来は

「性に関わる価値観を安易に

人に押し付けてはいけません」

と、なってくれたらいいですよね。

きっとなっていくと信じています。

生きたいと思える、生き方をしよう。

わたしは私にとっての、

かけがえのない1人なのだから。

理学療法士ケイシーより愛をこめて

理学療法士、骨盤底筋指導士、マタニティヨガインストラクター

病院で理学療法士をしているケイシーです。【理学療法士とは】Physical Therapist(PT)ともよばれます。主に体に障害を負った人をリハビリし日常に送り出したり、運動の指導、体のメンテナンスなどをする仕事です。ケイシーは現在、【妊娠中や産後の女性の体のケア】と【入院中の患者様のリハビリ】【予防医学】を専門としています。ここでは、病院で働いてるからこそ話せる小話や、心と体を健やかに保つことの大切さ、日常生活に役に立つ医学情報などについてなどざっくばらんにお話ししていきます。

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