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不安でネットサーフィンして幸せになったことある?

理学療法士/ケイシー理学療法士、骨盤底筋指導士、マタニティヨガインストラクター

みなさんこんにちは。

理学療法士ケイシーです。

突然ですがみなさん、

不安を解消したくて

ネットサーフィンをして

幸せになったことありますか?

私は、ありません。

というか今朝、不幸になりかけて

「はっ!!」てなったので戒めとして

今この記事を書いています。

もちろん、便利なこの世の中ですから

検索に救われたり

好奇心や知識欲が満たされて

助かることもたくさんあります。

ただ、不安からくる検索で

情報の海に入っていくことは

本当におすすめできません。

ネットサーフィンは深い海

「男性 浮気 理由」

「疲れ ストレス 原因」

「30代 悩み 老化」

日々の不安や悩み、迷いを

検索に乗せたところで

どこかの、PCをする誰かの

情報があるだけで、

自分自身の答えはひとつもないのに

まるでそれが「正しいもの」

のように感じてしまうんですよね。

人間は、不安に名前がつくと

安心する生き物なんでしょうか。

そんな私が今朝、

さっそく不幸になりかけた検索ワードが

「AMHが低いと早く閉経するのか」

というものなんですが

それについてお話する前に簡単に

AMHについてご説明します。

AMHってなに?

AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは、

卵巣予備能検査というもので、

ブライダルチェックや不妊検査における

血液検査でわかるものになります。

女性は毎月、卵巣から卵子を排卵し

妊娠に備える仕組みをしていますが、

実は排卵だけではなく、私たちは

生きているだけで

卵子の数が減り続けています

そしてこの数がどんどん少なくなり

最終的に50歳前後で閉経を迎えると

妊娠することができなくなります。

AMHを調べると

卵巣の中に残っている卵子の数を

調べることができます

(説明をシンプルにしています)

AMHが低いということは

妊娠に必要な卵の数が少ないので

妊娠できる期間が短い可能性が

あります。ただし、

「妊娠に必要な卵は1つだけで、

その卵の質が良ければ

AMHが高くても低くても、

妊娠率に大きな差はない」

とも言われています。

実は私は、このAMHの値が少ないと

数年前から言われていました。

言われたときは落ち込みましたが、

どうしようもないのであまり

考えないようにしていました。

しかし結婚し、1年たちますが

まだ子供ができないため、

先月あたりから不妊治療を開始し、

検査したところやはりAMHの

低さを指摘されていました。

情報に病まされかけた今朝の話

そのときは、「知ってる~」と思い

不安はあったものの

深く悩んだりしていなかったのですが、

今朝、ドライヤーをしながら

「あれ。私、近々

閉経しちゃったらどうしよう。」

と、突然不安の波が襲ってきて

検索を始めてしまったんです。

すると、いろんなクリニックの

先生方の記事に、でてくるでてくる。

「妊娠率に大きな差はない」

「AMHが○○以下だとかなり厳しい」

「早期閉経の可能性がある」

「AMHが低いけど妊娠した」

「30代の早期閉経は1%」など

あふれ出てくる情報の数々。

自分の人差し指で探し当てた情報に

首を絞められる思いでした。

うわあー!やばい!と思い

とっさにスマホを投げました。

(物理的に)

情報はあくまで情報で、

今出ている情報の信ぴょう性も

研究結果も、根拠としては

弱いものも少なくありません。

生殖医療はまだわかっていないことが

たくさんあるんです。

そしてなおかつ、

たとえ真実だったとして

私にできることってないんですよね。

どんなに思い悩んでも

今日この状況を打破できるものはなくて

落ち込むくらいなら

今できる少ないことをして、

生きていくしかないんです。

無料で無益な不確かな情報の海に流されない

それなのに、

画面越しの、顔も見えない誰かの

情報ひとつで、今日を暗く過ごすなんて

ものすごく悔しくないですか。

だってどうにもならないことなのに

「いかにどうにもならないか」

「どうにかなるかもしれない」という

「湖にネッシーいるかもしれない」並みに

不確かな情報で今日一日を不幸に

過ごすんですよ。

たまらないですよね。

私は、きょうも私を

ご機嫌に、しあわせにする

使命があります。

自分のできないことで悩まない。

できることをする。

そうやって毎日を積み重ねていく。

そう生きると決めているんです。

だから皆さんも、検索履歴を見て

自分を幸せにしない検索ワードが

あるときは

スマホ、投げましょう。

その四角いやつ、今日は

絶対あなたを

しあわせにしてくれませんから。

今日は念入りに歯を磨いて

髪をとかしてホットアイマスクをして

ぐっすり寝ましょう。

明日、またお気に入りの服で

元気に生きていきましょうよ。

一緒に。

では、またしても

夜が更けてしまいましたので

おやすみなさい。

理学療法士ケイシー

理学療法士、骨盤底筋指導士、マタニティヨガインストラクター

病院で理学療法士をしているケイシーです。【理学療法士とは】Physical Therapist(PT)ともよばれます。主に体に障害を負った人をリハビリし日常に送り出したり、運動の指導、体のメンテナンスなどをする仕事です。ケイシーは現在、【妊娠中や産後の女性の体のケア】と【入院中の患者様のリハビリ】【予防医学】を専門としています。ここでは、病院で働いてるからこそ話せる小話や、心と体を健やかに保つことの大切さ、日常生活に役に立つ医学情報などについてなどざっくばらんにお話ししていきます。

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