Yahoo!ニュース

女性ホルモンの特性を理解して不機嫌な自分と仲良くなる方法

理学療法士/ケイシー理学療法士、骨盤底筋指導士、マタニティヨガインストラクター

「なにもかもうまくいかない」

「やろうと思ってたことが

なにもできない」

そんなこと、ありませんか?

女性は、本来子供を産むという

性別上の特性上

女性ホルモンに支配されています。

そんな女性ホルモンは

女性の「習慣」や「生きやすさ」にも

大きくかかわっていることは

ご存じでしょうか?

女性ホルモンの働き

女性ホルモンは常に

妊娠に備えた身体のメカニズムを

つくっています。

簡単に言うと

受精するための卵を育てる
「卵胞期」、

その卵を排卵した後、
女性の体を妊娠に備えさせる
「黄体期」
に分かれます。

「卵胞期」は生理直後~1週間程度、
「黄体期」は生理前2週間

となっています。

「卵胞期」は憂鬱な生理後の

女性へのボーナスタイム

集中力も上がり肌の調子もよく、

ダイエットにもぴったり!

そんなゴールデンタイムです。

しかし「黄体期」は

妊娠に関わらず女性を妊娠に

備えさせるため、

体がむくんだり、体温が上がり

睡眠の質が低下したり、気分の

浮き沈みが見られたりします。

女性ホルモンの変化に対する

感受性は人によって違いますが

私は割と感じやすいほうだと思うので

参考に私についてお話します。

「卵胞期」の私は

読書をしてモチベーションが高く

新しく習慣を身に着けよう!

ブログを書こう!

新しい分野の勉強をしよう!と

分かりやすすぎるほどに

元気いっぱいです。

そして始めた物事も

順調に取り組むことができ

多少の夜更かしも翌日の仕事に

響きません。

ですが、ある日

食後に急激な眠気に襲われ

8時に寝落ちしてしったり

朝起きる時間が遅い、

服が適当になっている、

ブログを書くために机に向かえない、

考え事が次々と浮かんでは

脳内が散らかって

整理できない、そんなこんなで

なにも終わらない毎日が

繰り返され、「不調だ」と

思ったときハッと気づくと

大体「黄体期」なんです。

「黄体期」の不調との付き合い方

黄体期は

「無理せずリラックスして過ごそう」

「運動をしよう」

「規則正しく食事をしよう」などの

アドバイスが書かれていることが多いです。

ですが、

気分が落ち込んでいるときは

運動を始めるエネルギーが足りなかったり

リラックスすることが

上手にできなかったりします。

そんなとき、私は

「不機嫌な自分」とノートで

会話をするようにしています。

大きなノートを開いて

脳の中の言葉を箇条書きで

全部書き出していきます。

それについて今

どう感じているかも

書いていきます。

「やりたいことが分からなくなった」ときの過去のノートより
「やりたいことが分からなくなった」ときの過去のノートより

夫と衝突した際、それぞれの価値観について考えてみたときのノート
夫と衝突した際、それぞれの価値観について考えてみたときのノート

自分の望むもの、感じていること、

相手がいる場合は

相手の特性や相手と自分の

価値観の違いなどををフラットに

書き出したりしてみます。

ノート上で解決しなくても

書いてみると、いわゆる

「人に話して頭の中が

整理されて楽になる」ように

自分一人で頭を整理することができ

頭がすっきりします。

「そんな時間がない」と思いますか?

私は、

「タスクに追われすぎていないか、

必要なことにちゃんと時間を

使えているのか」とふと

振り返ることができるのが

この黄体期だと思っています。

ご機嫌になれない自分が

自分の中に居ることを認め

そのうえでどうしたらいいか?

今の自分の生き方は自分を

ご機嫌にできているのか?

振り返ってみましょう。

もちろん、

そういう向き合い方が

負担になる人は

自分を甘やかして

ご機嫌にスイッチチェンジ

するのでもいいかもしれません。

私のように、原因や対策を

考えだしてしまい上手に

気分転換ができない人には

いっそ立ち向かうこの方法を

お勧めします。

自分の黄体期と向き合うと

どうしてほしいかが見えてきて

自分も自分に関わる人も

心地よく過ごせる一助に

なってくれますよ。

不機嫌に気づいたら

ノートをひらく。

試してみてくださいね!

理学療法士ケイシー

理学療法士、骨盤底筋指導士、マタニティヨガインストラクター

病院で理学療法士をしているケイシーです。【理学療法士とは】Physical Therapist(PT)ともよばれます。主に体に障害を負った人をリハビリし日常に送り出したり、運動の指導、体のメンテナンスなどをする仕事です。ケイシーは現在、【妊娠中や産後の女性の体のケア】と【入院中の患者様のリハビリ】【予防医学】を専門としています。ここでは、病院で働いてるからこそ話せる小話や、心と体を健やかに保つことの大切さ、日常生活に役に立つ医学情報などについてなどざっくばらんにお話ししていきます。

理学療法士/ケイシーの最近の記事