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【公認心理師が教える】「自己肯定感の低い人」が自己肯定感を高めるための3つのステップ

jaja公認心理師/社会福祉士

自己肯定感とは?

自己肯定感とは「ありのままの自分」を認めることができている状態のことをいいます。

「なぜかいつも自分に自信が持てない」「人と比較してしまう」といったことはありませんか?もしかしたら自己肯定感が低くなっているサインかもしれません。

自己肯定感は小さい頃の経験や育った環境などから培われることが多く、なかなか変化しづらいものですが大人になってからでも高めることは可能です。

これから自己肯定感を上げるための方法を3つのステップにして紹介します。

自己肯定感が低い人の特徴5つ

1. 自己否定的な考え方

自分自身を否定的に捉える、自分の能力を過小評価する

2. 他人と比較する

他人と比較して自分の方が劣っていると捉えることが多い

3. 失敗への恐れ

失敗や間違いを恐れてリスクを避ける、また失敗した時に自分を責めてしまう

4. 他人の承認がほしい

他人からの承認を求めたり、他人の意見に左右されがち

5. 自己表現の難しさ

他人から否定されることを恐れ、自己の考えや感情を適切に表現することが難しい傾向がある

自己肯定感が高まってる状態って?

自己肯定感が高まっている状態とは、自分の強みや弱みを認識しありのままの自分を受け入れることができている状態です。また、失敗や困難に直面しても自信を持って対処することができる状態のことをいいます。

〈自己肯定感を高めるメリット〉

・精神的に安定する

・自己成長ができるようになる

・健全な人間関係の構築ができる

・新しいことにチャレンジできる

自己肯定感を高めると心身共に健康的になるだけでなく、人生を成功させるために必要なプロセスだといえるでしょう。

自己肯定感を高めるための3ステップ

自己肯定感を高めるためには成功体験を積むことが必要不可欠です。

「でも成功したことなんて思い浮かばない・・・」という方もいらっしゃるかもしれません。誰にでも取り組みやすいステップを紹介したいと思います。

まずは、何かメモできるものを用意しましょう。スマホやPCのメモ機能でも良いですし、手書きでも構いません。綺麗に書く必要はないので形に残せるものを用意しましょう。

これから紹介するステップは人によってはとても難しいと感じる方もいるかもしれません。どんなに時間をかけても大丈夫なので、難しい方は少しずつ取り組んでみてください。

1. 過去できたこともしくはイキイキしていたことを5つ見つける

「できていたこと」というと大きな成功を想像してしまいがちですが、なんでも構いません。なかなか見つからないという方は学生時代や幼少期までさかのぼってみてください。「自転車に乗れるようになったこと」「資格試験に合格したこと」「仕事で褒められたこと」「節約のために自炊していたこと」などどんなささいなことでも良いのであなたが「過去にできていたこともしくはイキイキしていたこと」を挙げてみましょう。

過去できていることを5つ以上見つけることができたら次のステップへ進みます。

2. 今できていることを5つ見つける

あなたが今できていることはなんですか?

「仕事に行くために毎日早起きできてる」「ちょっと安くなっているお肉が買えた」「今日1時間読書の時間をとれた」など日常の些細な「できた」を見つけてみましょう。「何もせず1日寝れた!」でもOKなのでひとつもできたことがないという方はいないはず。できれば、他人のためではなく自分のためにできたことをあげてみましょう。

今できていることを5つ見つけることができたら次のステップへ進んでみましょう。

3. できたを作る

まずは過去にできたことを5つ、今できていることを5つ見つけることができた自分を褒めてあげてください。自己肯定感が低いと思っていた少し前の自分とはもう違う自分になっているはずです。

1、2のステップで取り組んだ「できたこと」から自分の「できた」の傾向が少し掴めたでしょうか?「仕事のことでできたを感じやすい」「日常の些細なことでできたを感じやすい」など人によって感覚はさまざまです。まずは自分のできたの感覚を知ることが大切です。

自分のできたの傾向を参考に「絶対に達成できる目標」を立ててみましょう。

できれば1日単位の短いスパンでできるものをおすすめします。

例えば資格試験を控えている方であれば「参考書を開く」やそれも絶対達成できる自信がないという方は「勉強しなきゃと思う」でもOKです。何も思いつかないという方は「できたことを毎日1個みつける」という目標もおすすめ。とにかく何があっても絶対に達成できる目標を立てましょう。

目標を立てたら、達成できたことを毎日記録してみましょう。記録といってもやり方はなんでもOK。何ができたかメモしても良いですし、カレンダーに印をつけるでもOK。記録が難しそうという方は寝る前に頭の中でできたことを考えるでもよいです。ちなみに私は、できたらカレンダーに好きなシールを貼るということをやっていました。

これをやることでどんな変化があるの?

このやり方で無理やりにでも「成功体験」を作ることで自己肯定感が徐々に高まっていきます。自分のできたことを見つけるスピードが少しずつ早くなり、失敗や不安よりもできたことに目がむく割合が多くなっていることに気づくはずです。

なかなかすぐに実感を得るのは難しいかもしれませんが、過去できたこと、今できていることを見つけ、できたを作るというステップを続けることで自己肯定感が高まっていくはずです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

まずはこの記事を最後まで読めた自分を褒めるところから始めてみてください^ ^

公認心理師/社会福祉士

公認心理師/社会福祉士/発達障害を専門に学ぶ。うつ病などの心の病のある方や発達障害のある方への就労支援経験7年。マネジメント経験6年。一児の母でもあります。「自分らしくのびのび生きる」ためのヒントを発信していきます。

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