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またしても浦和出身者の恩返し弾 浦和レッズは中断前最後の試合を勝利で飾れず

椛沢佑一浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

明治安田生命J1リーグ第22節、浦和レッズは大分に乗り込んでの大分トリニータ戦に挑んだ。

リーグ戦4試合勝ちなしの状況で、ホームで勝利を何としても欲しい大分が立ち上がりから浦和にプレッシャーをかけてミスを誘ってから決定機を作る。そして11分、左サイドからのクロスを大分のMF町田也真人がヘディングでシュートを決めて大分が先制した。浦和出身の町田選手は埼玉スタジアムでの2ゴールに続いて、この試合でも1ゴールと、まさに浦和キラーの大活躍を見せた。試合後、町田選手は「中断前になんとしても勝ち点3を取って終わりたかったので、そこは本当に良かったです」と5試合ぶりとなる勝利に安どの表情を見せていた。

浦和は主導権こそ握るもシュートは1本と、どちらかというと大分にボールを握らされている形に。何度か大分の鋭いカウンターを浴びてピンチを迎えたが、前半は1-0で終了した。

後半、浦和はMF柴戸海に替えて、FW杉本健勇を投入。立ち位置を変えたことで、大分の守備を攻略して一気に攻勢をかけてチャンスを作るもゴールは割れず。浦和はゴールをこじ開けにかかるが、大分が最後まで粘り強く守り続けて、試合はそのまま終了。1-0で大分トリニータが勝利した。敵地大分では、浦和レッズは2004年から勝利が遠ざかっている、浦和にとっては鬼門といえる、このスタジアムでまたしても勝利を得ることができなかった。

試合後、浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は「大分がこれだけ固い守備をできるチームで、今回も固い守備をしてきた中で、そういった相手に対して、これだけチャンスがあったり、ゴール前まで迫れたことは良かった部分だと思うので、そこを我々は考えてさらに向上できればと思います」と試合を振り返った。

今季沖縄から加入して、いきなり中軸を担っている小泉佳穂選手は「今のやり方だと、僕の所が生命線なので、メンタルの所、フィジカル、技術、本当に全部ですけど詰めが甘いですし、力不足の所が大いにあるので、今日のような経験をして、しっかりと自分を見つめなおして、まず自分が良いプレーをしないと、チームを引っ張っていく存在にもなれないですし、チームを勝たせることがそんなに前半戦は出来ていないので、今一度見つめなおして、良い準備をして後半戦に良い形で臨めればと思っています」と、今の状況にもまったく満足をしていない様子で、パフォーマンスを向上させてチームを引っ張る存在になりたいと意気込んだ。

東京オリンピックのため、この試合を最後に約1カ月の中断となる。中断明けの試合は8月9日に札幌ドームで開催される、北海道コンサドーレ札幌戦となる。

浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

サッカーの街と人を応援するFANZINE「浦和フットボール通信」編集長。フリーマガジンを年5回発行。ウェブサイト「浦和フットボール通信」「浦レポ」「埼玉サッカー通信」で、浦和レッズの情報から、埼玉のサッカー情報、サッカーの街の情報を発信しています。また「浦和フットボール映画祭」など、サッカーイベントなどもプロデュースしています。

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