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浦和レッズがPK戦まで、もつれ込んだ激闘を制してACL決勝進出!

椛沢佑一浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

アジアチャンピオンズリーグ2022準決勝。この試合に勝利すると東地区の優勝となり、西地区の優勝チームと来年2月に争う決勝戦に進むことになる。準決勝まで勝ち上がってきた浦和レッズは、韓国の全北現代との一戦となった。

試合は11分、スローインからMFモーベルグのパスをDF酒井宏樹がペナルティーエリアで受けると、ゴールラインまでえぐってクロス。このクロスをFW松尾佑介が押し込んで、浦和レッズが先制した。失点をしたことで、全北現代がギアをあげて主導権を握るが、レッズもゴールは割らせず、1-0で前半を折り返した。

後半51分、FWソンミンギュをDF大畑歩夢が倒してしまいPK。VARが入るも、そのままPKの判定に。このPKをMFペクスンホが決めて1-1の同点に。お互いに勝ち越しを狙う中で、一進一退の展開。試合終盤には途中から入ったFWキャスパー・ユンカーがカウンターから幾度も決定的シーンを作り出すが、ゴールを決め切れず。90分では試合は決着せず、1-1で試合は延長戦に突入した。

延長に入り115分、ショートコーナーからMFハンギョウォンがゴール前であわせて勝ち越しのゴール。絶体絶命かと思われた終了間際に、MF大久保智明のクロスをDF明本考浩がヘッドであわせるもGKに弾かれる。しかし、そのこぼれ球をFWキャスパー・ユンカーが押し込んで同点ゴールを決める。土壇場に浦和レッズが追いつき、試合は2-2でPK戦に突入した。

PK戦は、レッズサポーターが陣取るゴール裏で、密集した旗を振りプレッシャーをかける中で、プレッシャーになったのか全北現代が2人連続で外したのに対して、浦和レッズは、ショルツ、ユンカーが落ち着いて決め、3人目のモーベルグが外すも、全北の4人目もポストに当てて、最後は、MF江坂任が決めて、浦和レッズが勝利した。これで浦和レッズが来年2月にホーム&アウェイで西地区の王者と対戦するACL決勝戦進出を決めた。

試合後、浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は「チームはこの勝利にふさわしいプレーをしたと思っています。90分間の中で、最後の最後にキャスパー・ユンカーのチャンスがありましたけど、もしかしたらそこで勝てた可能性もありましたが、そのまま延長戦になり、延長では相手に厳しい失点をして打撃を受けましたが、その後も諦めずに、酒井宏樹がうまくボールを奪って中にボールを入れてゴールに繋げてPK戦にいきました。PK戦ではキッカー、西川周作が自信をもってプレーをしてくれたと思います。

相手にとっては簡単ではない状況だったと思います。我々のサポーターが熱い応援をしている中での状況でしたので。Jリーグ、JFAの大きな努力、サポートのおかげで、この埼玉スタジアムでの開催ができたので、ありがたく思いますし、全員の仕事のおかげで、こういうことが出来たのかなと思います。もちろん選手、スタッフ、浦和ファミリーとして誇らしく思いますし、また決勝の舞台に日本を代表として行けることは、監督としても誇らしいことですし、選手達も誇らしいと思います」と試合を振り返った。

今後のACLは2月3日~10日に西地区ノックアウトステージが行われて西地区優勝チームが決定。その後、2月19日決勝1stレグ(西地区ホーム)、2月26日決勝2ndレグ(埼玉スタジアム)とACL決勝はホーム&アウェイで行われる。

浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

サッカーの街と人を応援するFANZINE「浦和フットボール通信」編集長。フリーマガジンを年5回発行。ウェブサイト「浦和フットボール通信」「浦レポ」「埼玉サッカー通信」で、浦和レッズの情報から、埼玉のサッカー情報、サッカーの街の情報を発信しています。また「浦和フットボール映画祭」など、サッカーイベントなどもプロデュースしています。

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