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浦和レッズが湘南とスコアレスドローに終わる

椛沢佑一浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

明治安田生命J1リーグ第30節。浦和レッズはアウェイ、レモンガススタジアム平塚で、湘南ベルマーレとの戦いに挑んだ。

試合は、序盤からアグレッシブな戦いを見せる湘南が主導権を握る。その勢いそのままに湘南が何度か決定機を作りだすも、浦和レッズも最終局面はやらせず。10本のシュートを放つも湘南の決定力欠如にも助けられて、前半は0-0で折り返した。

後半、メンバーチェンジで勢いを取り戻した浦和レッズ。後半はお互いにゴールを目指す一進一退の展開となるが、お互いにゴールは決めきれず、試合はスコアレスドローの痛み分けで終わった。

試合後、浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は「この試合は我々が勝っても湘南が勝ってもおかしくないゲームだった。この相手は非常に勝つことが難しい相手で、実際にプレーをしていてもなかなかうまくスペースを使わせてくれなかったり、我々がやろうとしていることを消してくるチームだった」と、湘南にかなり苦しめられた試合を振り返った。

これで暫定8位となり、ACL出場圏内の3位とは11ポイント差。天皇杯の結果次第では出場権が与えられる4位とも8ポイントさという苦しい状況。シーズン当初に掲げた3年計画の3年目でのリーグ優勝からは、かけ離れた状況に試合前にはサポーターから厳しいメッセージの横断幕が掲げられ、試合後には厳しい声が飛んだ中で、DFアレキサンダー・ショルツ選手は「僕たちに大きな期待をしてくれている証だと思いますけど、自分達もそれに応えようとプレーをしています。今日の声は、今日の試合の結果だけではなく今シーズンに対して、今の順位に対してのフラストレーションだと思います」と、サポーターの想いも受け止めていた。

岩尾憲選手も「サポーターが本当に目指す世界、見たい景色はもっともっと上にあるというのを、いつも感じている。今日の引き分けも頑張ったという見え方もするかもしれないが、彼らのブーイング、弾幕も含めて浦和はそうじゃないと、常に示してくれるので、そういった世界を作るために選手がやらないといけないこと、残さないといけない結果は明白」と、浦和の男としての覚悟を示した。

来週は、ルヴァンカップの準決勝のセレッソ大阪とのホーム&アウェイの戦いが待ち受けている。浦和レッズとして残されたタイトルを全力で勝ち取りにいく姿を見たいところだ。

浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

サッカーの街と人を応援するFANZINE「浦和フットボール通信」編集長。フリーマガジンを年5回発行。ウェブサイト「浦和フットボール通信」「浦レポ」「埼玉サッカー通信」で、浦和レッズの情報から、埼玉のサッカー情報、サッカーの街の情報を発信しています。また「浦和フットボール映画祭」など、サッカーイベントなどもプロデュースしています。

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