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浦和レッズがC大阪に逆転勝利で今季初勝利を挙げる

椛沢佑一浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

アウェイでのFC東京、横浜FMと開幕連敗と厳しい状況で迎えた浦和レッズのホームゲーム。埼玉スタジアムがピッチの改修中で使用できないため、20年ぶりにホーム開幕戦を浦和駒場スタジアムで開催することになった。赤く染まったスタジアムにセレッソ大阪を迎え入れた。今季から応援の規制もなくなかった中でのスタンド中からの「WE ARE REDS」コール、そして赤白黒、レッズトリコロールの3枚の「デカ旗」がバックスタンドに広げられた中で選手が入場した。

浦和レッズは前節後半頭から投入をして流れを一変させた興梠慎三をブライアン・リンセンに変えて今季初のスタメン起用で、試合に挑んだ。試合は序盤から睨み合う展開に。レッズも興梠が前線で起点を作りチャンスを作り出す。しかし、前半32分、C大阪が左サイドを攻略すると、左からのクロスのボールが岩尾憲にあたりオウンゴールとなり、C大阪が先制した。前半はセレッソ大阪が1点リードして折り返した。

後半、開幕してからノーゴールが続く浦和レッズ。セレッソゴールに迫るが、堅守セレッソに対して、なかなかセレッソの脅威なる攻撃を仕掛けることができない。ようやくチャンスがやってきたのは61分。酒井宏樹のロングパスを興梠慎三が裏で受けるとペナルティーエリアで倒されてPKを獲得。このPKをPK職人アレクサンダー・ショルツが決めて1-1の同点とした。

しかし、64分、セレッソ大阪も左サイドからのクロスにFWレオ・セアラがあわせて逆転ゴールかと思われたが、VARでオフサイド判定となり、レッズとしては命拾いをした。

お互いに交代選手を入れてギアを入れる中で、レッズサポーターの声援に押されるようにレッズが試合を動かす。82分、関根がゴール前で潰れて、ゴール前にボールがこぼれると、これを受けた安居海渡が右足を振りぬいてゴール。途中投入の安居がゴールを決めて勝ち越した。このまま浦和レッズが逃げ切って2-1で勝利。リーグ3試合目にして今季初勝利を挙げた。

試合後、浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、今季初勝利、マチェイ監督にとってもJリーグ初勝利を「とても嬉しく思っています。チームにとって難しい時期での結果だった。最初に失点して、流れを変えて勝利できたのが良かった。ベンチの選手を含め、このチームの選手に敬意を払いたい。そして、このスタジアムの素晴らしい雰囲気があったからこそ勝てたと思う。それがなければ、この結果を出すのは難しかったかもしれない。素晴らしい応援に感謝したい」と、選手たちの活躍とサポーターの応援に感謝をした。

今日の試合も途中までは非常に苦しい展開だった中で、粘り強く逆転勝利できたことは今後のリーグ戦にとって大きな勝利となるだろう。

浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

サッカーの街と人を応援するFANZINE「浦和フットボール通信」編集長。フリーマガジンを年5回発行。ウェブサイト「浦和フットボール通信」「浦レポ」「埼玉サッカー通信」で、浦和レッズの情報から、埼玉のサッカー情報、サッカーの街の情報を発信しています。また「浦和フットボール映画祭」など、サッカーイベントなどもプロデュースしています。

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