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浦和レッズが横浜FMとの上位対決でスコアレスドローに終わる

椛沢佑一浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

明治安田生命J1リーグ第22節。浦和レッズはホーム埼玉スタジアムに現在2位につける横浜F・マリノスを迎えての一戦となった。サマーブレイク明けの最初の試合で、優勝争いのためにも負けられない一戦に42,664人のサポーターが集まる中での一戦となった。

試合は、序盤に荻原拓也が左サイドを突破して左足でシュートを狙うも枠外へ。決定的チャンスを決めることができなかった。その後も、上位対決にふさわしい攻守に激しい展開で、お互いにチャンスを作る。しかし前半はお互いにゴールを揺らすことはできず、0-0で折り返した。

後半に入り、浦和はホセ・カンテに替えて興梠慎三、早川隼平に替えて関根貴大を入れてさらにギアを入れる。しかしゴールに迫るもなかなか得点は奪えず。終盤までスコアレスの展開が続き、1点を争う手に汗握る展開に。すると浦和は82分に、新加入の中島翔哉がレッズでの初出場。勝ち越しを狙いに行く。しかし、お互いゴールを割ることができず。試合は0-0のスコアレスドローで終えた。上位追撃のために浦和としては勝利が欲しい所ではあったが、ゴールまでは一歩が足りなかった。

試合終了後には、ベルギーリーグのシント=トロイデンVVにレンタル移籍が決まった鈴木彩艶選手の挨拶もあった。

「皆さん、こんばんは。この度、ベルギーリーグのシント=トロイデンVVへに移籍することを決断しました。正直、このクラブを離れる時はこのピッチで守護神としてゴールを守り、タイトルを獲得してからという目標を持って戦ってきましたが、今日までにそれを達成することができなかったことを非常に悔しく思います。しかしこの大きなクラブで約11年間たくさんのスタッフ選手ファン・サポーターの皆さんと共に支えられ、ここまでサッカー選手としては、もちろん人として大きく成長することができたと思っています。

移籍を決断するにあたり非常に悩みました。しかし、自分はピッチの上で自分自身をどのように表現することができるかということがとても大事だと思いました。最後は覚悟を持ってこの移籍を決断しました。この移籍が良かったと思ってもらえるように、世界のピッチで戦っていきたいと思います。そしてアカデミーの選手たちの目標となれるように、そしてなり続けられるように戦ってきます。浦和レッズはリーグタイトル獲得に向け、とても大事な時間を過ごしています。引き続きのサポートとともに少しでも僕を気にかけてくれたら嬉しいです。

いつかこのクラブで、このピッチで浦和レッズのエンブレムを背負って、ゴールマウスを守り、そして今日までに達成できなかった目標を再び追いかけることができるように世界のピッチで浦和人としての誇りを胸に戦ってきます。約11年間本当にありがとうございました。行ってきます!」

浦和レッズアカデミーから育った最高傑作のGKが世界の舞台で、輝きを放つことを期待したい。

浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

サッカーの街と人を応援するFANZINE「浦和フットボール通信」編集長。フリーマガジンを年5回発行。ウェブサイト「浦和フットボール通信」「浦レポ」「埼玉サッカー通信」で、浦和レッズの情報から、埼玉のサッカー情報、サッカーの街の情報を発信しています。また「浦和フットボール映画祭」など、サッカーイベントなどもプロデュースしています。

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