雁木がある地区に移住して10年、ライターのかどまるです。
今回は噂のあの方に会えるかもしれない…と春日山の上越市埋蔵文化財センターへ。
今季の常設展もそろそろ見納めなので行ってきました！

埋蔵文化財センターでは縄文や弥生時代以降の発掘品の修復と保存の様子、展示を見れるうえに軍神と言われた上杉謙信公が生きた戦国時代のこの地域についての常設展を無料で楽しむことができます。
そして全国にファンが多い「越後上越上杉おもてなし武将隊」の本陣もここ。
武将隊といえば上杉謙信公、景勝公、綾姫様、足軽組頭の十吾郎さんに女武者のまつえ様。
この5人に加え2022年末に新たなメンバーがご入隊されました。
つい先日、この3月末で出立が発表された十吾郎さんが気になるところでもありますが、今回はまだお話したことがない噂の新メンバーがいるといいな…

常設展は冬季も開催中、現展示は3/31まで

入り口を入ってすぐ正面、その日に本陣でおもてなしをしている武将メンバーを確認することができます。
公式ホームページの「出陣カレンダー」からもチェックできますよ！

今日は女武者まつえ様と、お会いしたかった新メンバーの宇佐美定満公がいらっしゃる！
ご入隊の報道で武将隊ファンが「イケおじすぎる」と話題になった御仁。
早速声をかけたいところですが、この日は平日で雪も多かったのに館内には結構な人数のお客様が。
まずは常設展「謙信公と春日山城展・戦国時代と今をつなぐもの」を見て、様子を見ながらお声がけすることに。

上杉謙信公の居城「春日山」は重みが違う

実は山形県出身のかどまる。
なので上杉家といえば米沢、そして上杉鷹山公が真っ先に頭に浮かびます。
上越の人は「春日山には何もないから」と謙遜される方も多いですが、米沢の上杉家を尊敬している山形県民ならいつか行ってみたい憧れの地、それが春日山。

常設展では鎧甲冑のレプリカの他、縁の地の紹介やタッチパネルを使ったクイズも。
一部の展示を除いて写真撮影が可能なスポットが多いのが嬉しい。

そして「埋蔵文化財センター」ですから当然のように縄文時代から戦国期までの遺物が沢山展示されています。

いつも思うのですが手前に修復済の展示物、奥の棚をよく見ると修復待ちの仕分けされた箱に入った状態の遺物が並んでいて面白い！発掘されてから展示まで生々しくてライブ感があります。過去から現代、人から人へのつながりがここにも。

いよいよ新メンバーとご対面！

センター正面のエントランスからお話する声が聞こえてきましたよ！

「武将に声をかける」ってなかなか勇気がいりますが…
こんにちは！と声をかけてみました。

すると重々しい甲冑をお召しのお姿なのに、
「おお、よくぞお越しに」とお優しいおもてなしのお言葉！
戦国の名門上杉家の軍師、宇佐美定満公です！
せっかくなのでちょっとインタビューお願いします！

入隊から3カ月、おもてなしをされてみていかがですか？

宇佐美定満公　＊以降（宇佐美）
「うむ、全国から武将隊や城、謙信公のファンが多くいらっしゃることに改めてびっくりしておる」

しかもまだまだ寒くて雪があるのにありがたいですね！

宇佐美「見ておるとある意味、雪が多くて難儀であることに越後らしさを感じておるようだ。不便ではあるが1つの見所になっているように思われるぞ」

なるほど！雪が多いから上杉軍は冬に進軍しなかったという話もありますもんね

宇佐美「うむ、むしろ今しか見られない貴重な景色と思っておるようだ」

この3カ月、大変だと思ったことはありますか？

宇佐美「毎月行われる定期公演の演武へ向けての稽古かのう」

上越の武将隊は曲目数が多いうえに演武がかっこいいですもんね！

宇佐美「うむ、振り付けを覚えつつ、重い甲冑を装着して踊り込むからの。いろいろ動きが制限されてしまうが、皆に喜んでもらえるよう精進あるのみじゃ」

そういえばつい先日、足軽組頭の十吾郎さんの年内出立がニュースになりましたね…

宇佐美「十吾郎は武将隊の立ち上がりから携わっておるからの、教えてもらうことも多かった。寂しくなるのう」

では最後に、これから春日山へ来られる方へひと言お願いします！

宇佐美「うむ！これから春へ向けて春日山は美しい景色になる。
雪解けとともに城址の季節が移り行く様子、我ら武将隊そのものも含め、
皆に楽しんでもらえればと思うておる！」

貴重なお言葉の数々、ありがとうございました。
これからのご活躍を楽しみにしています！

残り少ないフルメンバーでの活躍を見逃すな！

上越市埋蔵文化財センターは火曜休館（祝日・休日の場合は翌日）、武将隊もお休みです。
3月末まで残り約1カ月、武将隊のフルメンバーでの活躍を見逃さないようスケジュールをご確認のうえ埋蔵文化財センターの本陣へお越しください！