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【上越市】4/16~見学会あり!4/26開店「多賀茶焙煎所」、新名所でいただくお茶と和菓子はいかが?

かどまる珈琲と緩いものを愛すWebライター(上越市)

雁木がある地区に移住して10年、ライターのかどまるです。
スイーツ、特に和菓子好きな皆さん「菓子工房あん味堂」さんをご存知ですか?
特定の店舗を持たず、イベント出店や提携店でのみ商品を販売していた工房だけの和菓子屋さんです。
2年前からは本町3丁目「いろり庵」さんで月4回の店頭販売を行っていました。

「ああ、あの和菓子屋さんね!」とご存知の方もきっと多いはず。
可愛い達磨がトレードマークのあん味堂さん。
季節の和菓子や可愛いらしい練り切り、食べるのが勿体ないくらいの創作和菓子の数々。
常時販売せずイベント出店がメインだったのに、早く行かないと売り切れが出るくらいの人気ぶりでした。

今月末の4/26(水)、本町のすぐ近く仲町にオープンする「多賀茶焙煎所」。
町家をリノベーションした建物で1階が喫茶と販売を行う予定ですが(2階のゲストハウスは6月)、なんとここにいろり庵が引っ越し&あん味堂は喫茶で和菓子を提供するという新体制でオープンする予定!

これはファンとして是非伺わねば!
オープン前のすごく忙しい時期にお邪魔してきましたよ!
ご協力ありがとうございます!

元は芸妓さんの置屋だった多賀茶焙煎所

多賀茶焙煎所がある場所は仲町通りと浄興寺参道の交差点付近。
昔は「多賀屋」といい、芸者さんの置屋さんだったそう。
置屋というのは芸者さんの仕事の仲介業のようなもので業務だけでなく生活もサポートしているところです。
この高田地域でも、昭和全盛期には100人を超える芸妓さんが宴会に華を添えていました。
(ちなみに今は芸妓さんは2人だけ、置屋さんは既にありません)

左側の白いほうの入口が喫茶と売店スペース、右の入口がゲストハウスの入口。
売店スペースではいろり庵のお煎餅やおかき、あん味堂の販売商品を取り扱います。

今回取材に協力して下さったあん味堂さんはこれまで店舗を持たず、毎月第一と第三週の土日に本町へ出店してお菓子を販売したり、イベント出店を行っていましたがそれ以外はごく一部の提携店でのみ取り扱っていました。
そんなふうに知る人ぞ知る和菓子屋さんだったのですが、4/26以降はここでいつでもお菓子を購入することができ、更に美味しいお茶と一緒に味わうこともできます。
オープン前の忙しい時期ですがちょこっとお邪魔します!

内装見学会あり!高田らしい吹き抜けを活かした町家リノベーションご覧いただけます

駐車場側からの入口を入ると、まずは天井の高さと立派な梁に驚きます!
自然光が入りやすいように工夫されていて、町家ならではの落ち着きとモダンな雰囲気。

こちらはその天井の下の喫茶スペース。

ご覧ください、大きなテーブルの表面加工!
樹齢90年のヒマラヤ杉が美しく施され、そして手触りは優しく加工されています。
職人さんの細やかな技術、素晴らしい。

そしてゲストハウスと喫茶スペースを仕切る大きな扉は組子の妙高山が!
なんて大きくて繊細で贅沢なんでしょう。
建物が好きな人にはたまらないですね!

この建物の紹介も兼ねて4/16と17に内装見学会を行うことになりました。
興味ある方はこちら、多賀茶焙煎所公式インスタグラムをご覧ください。
建物のご紹介がメインで販売はまだありませんが是非どうぞ!

「多賀茶焙煎所」内装見学会

開催日 2023年4月16日(日)、17日(月)
時間  10:00~17:00
場所  多賀茶焙煎所 上越市仲町3丁目1-9
駐車場 店舗横、もしくは「百年料亭宇喜世」様駐車場ご利用ください

女性和菓子職人奮闘中!厨房もサービスもすべてが新しい

この日は厨房の引っ越し作業が終わったばかりの頃でした。
あん味堂の古川さんはぴかぴかの新しい厨房で作業中。

「今日初めてここで餡子を炊いたんです」と、大鍋を洗う古川さん。

ただでさえ繊細な和菓子作り、熱の入り具合など新しい厨房用品と会話をするように感覚を確かめていきます。
しかもこれまでは販売のみでしたが、これからは販売だけでなくその場でお客様に召し上がっていただくお菓子もここで作ることになるので、いろいろな勝手がこれまでと違ってきます。

「3月末に引っ越ししたのにいろいろ確認してたら時間が経っちゃいました」

そうですよね、少ない人数で効率よく動くための配置ってとても大事です。
しかもお菓子とお茶のベストなタイミングで。
人の動きも頭に入れつつ、古川さんのシミュレーションが続きます。

光り輝く白餡。これだけで美味しそう!
光り輝く白餡。これだけで美味しそう!

和菓子激戦区でファンを増やしてきたあん味堂

ここ高田は城下町なので茶の湯が欠かせず、現代でも和菓子屋が集中する激戦区。
特に駅と本町商店街の周辺は隣県から「和菓子のハシゴをしにきました!」と和菓子目当てで観光客が来るほどです。和菓子組合も頑張っていて川渡餅のシーズンは宣伝カーが市内を走るほど。
(初めて見たときは凄くびっくりしました…)

そんな和菓子激戦区で販売は月4日間のみ、
宣伝はほぼインスタグラムと口コミという状況で着実にファンを増やしてきたあん味堂。

以前の人気ラインナップはチョコレートと餡子を組み合わせた羊羹の「あんショコラ」シリーズ、季節の素材を使ったもちもちの大福、店舗のイメージの達磨をあしらった可愛い練り切り等、見る人食べる人を笑顔にしてきました。

あん味堂公式インスタグラムより。修行先が関西だったのであん味堂の桜餅は関西風。もっちもちで美味しかった!
あん味堂公式インスタグラムより。修行先が関西だったのであん味堂の桜餅は関西風。もっちもちで美味しかった!

食べた人がファンになって「ねえ、この和菓子屋さん知ってる?」と口コミが広がり、SNSでシェアされ、幅広い年齢層に愛されているあん味堂の和菓子たち。

こちらも以前のもの。予約のみのセット販売も好評で、自分用&手土産で喜ばれました
こちらも以前のもの。予約のみのセット販売も好評で、自分用&手土産で喜ばれました

常時の提供と販売が決まって、これからどんなものを作るのかな…

「いろいろやりたいことはあるんですよ。
もちろん今までのお客様にも喜んでいただけるよう販売も続けていきますし、でもせっかくこの素敵な建物の中だから日ごろのご褒美というか、ここの雰囲気ごとお茶と一緒に美味しく味わって楽しんで欲しいです」

町家をリノベーションしたデザイナーさん、それを支えた職人さんたちの技術、そして美味しいお茶と和菓子を提供する古川さん。
ここへ来てくださるお客様が喜んでもらえるよう、様々な職人さんたちが頑張っています。

厨房の窓からは店内の様子だけではなく浄興寺参道も見ることができます
厨房の窓からは店内の様子だけではなく浄興寺参道も見ることができます

「季節素材はこれまで通り挑戦したいですし、
焙煎されたお茶の芳醇な香りが漂う店内ですから、ほうじ茶風味のお菓子とかこれからの季節に食べたくなるわらび餅もいいですよね!」

ああ~、出来立ての和菓子!
是非食べたい!

作り手である古川さんはまだまだ苦悩が続いておりますが、益々オープンが楽しみになってきました!
大変お忙しい時にありがとうございました。
美味しいお茶と一緒に、早くあん味堂の和菓子たちに会いたい!
お忙しい時期なのにご協力いただき、ありがとうございました。

ぴかぴかのお茶の焙煎機もスタンバイ、今か今かとオープンを待っているかのよう。
ぴかぴかのお茶の焙煎機もスタンバイ、今か今かとオープンを待っているかのよう。

新作和菓子はオープン日のお楽しみ!4/26(水)は多賀茶焙煎所へ

素敵にリノベーションされ新しく生まれ変わった町家「多賀茶焙煎所」、これからオープンに向けて情報が続々と出てくると思いますが、公式インスタグラムの更新をお見逃しのないよう、お待ちください!

素敵な町家の雰囲気ごと味わえる、美味しいお茶と季節の和菓子。
お友達同士でも、勿論お一人でも。
スイーツが好きな人も、頑張った自分へのプチご褒美でも。
勿論、今までのようにあん味堂さんのお菓子を購入したい方も。
菓子工房「あん味堂」さんの新たなチャレンジ、
4/26(水)オープン「多賀茶焙煎所」へどうぞお立ち寄りください!

多賀茶焙煎所
住所 上越市仲町3丁目1-9
駐車場 店舗横にあり
定休日 火曜日
菓子工房 あん味堂
住所 多賀茶焙煎所と同じ

珈琲と緩いものを愛すWebライター(上越市)

角(かど)は丸くやわやわと。上越の雁木がある地区に移住して10年、美味しい&楽しい情報をご紹介します。

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