【上越市】速報!『地域の宝』ガイドブック作成中!街歩きのお楽しみにもお勧め、見て知って楽しもう
雁木が並ぶ地域に住むライターのかどまるです。
暑さが落ち着いてくると昼間でもウォーキングをしている方や街歩きをなさっている方をよく見かけるようになりました。お散歩を兼ねた運動、夏は暑すぎてなかなか外へ出る機会がありませんでしたが、これからの季節は無理なく体を動かすには最適の季節。
ところで皆さんは日頃どれくらい歩いていますか?
ちょっと距離があるところへつい車を使っていませんか?
今回はウォーキングや街歩きをする際の目的地やお楽しみにもお勧め、上越市「地域の宝」についてお伝えしようと思います。「地域の宝」、ご存知ですか?
この機会に是非お近くの地域の宝をご覧になってはいかがでしょう。
案外、普段良く見ているものや近くを通っているところが地域の宝に認定されているかもしれませんよ!
有形も無形も!文化財指定の有無を問わない地域の宝
文化財というと建物や石碑など形がある「有形文化財」、舞踊や歌などの形が無い「無形文化財」があるのですが、上越市「地域の宝」認定制度は有形も無形も関係なく、また文化財として国や県、市町村から指定を受けていなくても一定の基準を満たすと認定されるという幅広いもの。
上越市ではホームページで指定を受けた「地域の宝」を一覧表にしてご紹介しています。
上越市「地域の宝」(上越市ホームページより)
令和2年から始まった制度で、これまで118件が認定されています。
見てみると舞踊から一本杖スキー、隕石にお堂に城跡、様々なジャンルで認定されているのがわかります。とにかくすごく認定の幅が広い!
舞踊や演奏は祭典やイベントではない時は見ることができませんが、屋外の石碑や建物、樹木等は気軽に見に行くことができるものが多いです。
さすがに遠すぎて車で行くほうがお勧めのものもありますが、無理のない範囲で運動する目的で「地域の宝」見学、是非チャレンジしてみてはいかがでしょう。
なんと「地域の宝」ガイドブックが発行されます!
そしてここで大事なお知らせ。
上越市では今までホームページや広報でご紹介するのが主だった「地域の宝」ですが、この度ガイドブックとして小冊子が発行されるという情報を市役所のご担当者様よりキャッチしました!
内容はこれまで認定されてきた118件の「地域の宝」についての大まかな紹介なのだそうですが(詳細は上越市のホームページをご覧いただきます)、市内の公共施設での配布を予定しているそう。
沢山の市民に周知されるため鋭意作成中なのだとか。貴重な情報、ありがとうございます。
「地域の宝」ガイドブックが気になった方はもうしばらくお待ちください。
今回ご紹介のモデルコースは高田にもある上杉謙信公の縁の地!
118件ある「地域の宝」のうち、今回は高田地区にある上杉謙信公縁の繋がりで認定番号75番の「馬塚古跡」と113番の「倶利伽羅不動尊御旗」がある春日神社の2つをご紹介します。
この2つは徒歩圏内であることと、街歩きの人気コースである本町通りとウォーキングの人気コースの高田城址公園のどちらの方面からも行くことができます。
勿論、上杉家や上杉謙信公がお好きなファンの方にもお勧め!
まずは出発前に「地域の宝」を巡るうえでの注意事項をご覧ください。
①住宅街の中にあるものもあります。早朝深夜の訪問や大きな声を出す等、迷惑行為はしないでください。
②駐車場が無い場所もあります。付近の通行の妨げにならないようお気をつけください。
③日中はまだ暑いので水分を持参する等、体調管理にもお気をつけください。
*【お問合せ】ガイドブック、地域の宝に関するお問合せは上越市文化行政課へお願いいたします。
高田城址公園~馬塚古跡
今回は高田城址公園からスタートしてみましょう。
馬塚古跡は南本町2丁目にあります。ここから陸上自衛隊高田駐屯地方面へ向けて歩いていきます。この日も歩いている人やランナーをちらほらと見かけました。
蓮の花はすっかり散ってしまいましたが蓮の葉はまだこんなに。
今年も綺麗に咲いてくれてよかったですね。
夏の名残を惜しみつつ、更に進みます。
陸上自衛隊高田駐屯地を過ぎ、しばらく道沿いに行くと東城町1丁目の交差点に到着します。
この交差点を右、本町通り方面に目を向けると…
住宅地になびく「毘」の文字、毘沙門天の旗が見えました!
わかりやすい目印をありがとうございます。
この目印から住宅地寄りにあるのが認定番号75番の馬塚古跡です。
奥にはもうひとつの目印の旗と石碑、看板があります。
案内にある通り、ここは上杉謙信公の愛馬の墓と言い伝えられています。
居城の春日山城まであと少しのところですが、怪我をしてもご主人である謙信公を安全な越後までしっかり乗せてきたのですね。忠誠心と責任感に頭が下がります。
この辺りの昔の町名の由来にもなった馬塚古跡。
現在は住宅街に静かに佇み、道行く人を静かに見守っています。
さあ、ここから道沿いに本町通り方面へ向かって進みます。
馬塚古跡~南本町~本町通りの春日神社へ
馬塚古跡から本町方面へ進むと、雁木がある商店街地区に入ります。
夏に比べ随分と歩きやすくなったものの、やはり雁木があるとありがたいですね。
この付近も昔からの歴史ある地域なので、通り沿いに気になるものがたくさん。
また今度ゆっくりお邪魔します。
本町通りの交差点から右折、コンビニエンスストアを過ぎると見えてくるのがこちら。
地域の宝113番、俱利伽羅不動尊御旗がある春日神社に到着します。参道には鳥居が2つ!
早速境内のほうまで足を伸ばしてみましょう。
謙信公の車止めと義の旗が目印になっています。
こちらの春日神社、春の終わり頃に咲く八重桜の隠れスポットでもあるのですよ。
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春の終わり頃はこんな感じでした!八重桜の季節もお勧めですよ。
境内へお邪魔すると、俱利伽羅不動尊御旗そのものは拝見することはできませんが、案内掲示板を見ることができます。
上杉謙信公というと龍のイメージがありますが、旗のモチーフである剣に巻き付いた龍そのものが不動明王の化身なのですね。
案内板の後半では謙信公亡き後も地域住民が意思を受け継ぎ、代参登山の歴史行事を行っているとありますが、その代参登山も実は「地域の宝」。認定番号114番の謙信公代参登拝行事 南方山です。謙信公の代わりとして御旗を掲げ、越後領内の人々の家内安全・商売繁盛・五穀豊穣・子孫繁栄を願う伝統的な行事です。
かどまるも知らないうちに恩恵に与っていたのですね。是非、感謝の気持ちを込めて行事を見てみたいと思いました。
大切に残したい「地域の宝」、どうぞ街歩きのきっかけに!
いかがでしたでしょうか?今回は徒歩圏内で見に行ける地域の宝に注目し、街歩きやウォーキングのお楽しみとしてご紹介しました。
目的があると歩くのも楽しくなりますし、「今度は違うものを見に行ってみようかな」と他の地域の宝も気になってきますね。各地域それぞれで大切に保全されており、きっと「もっと周知されて欲しい」と願っている関係者も多いはず。大切な宝を残すためには見て知ってもらうことが大事かなと思います。
ちょうど運動には最適の季節、どうぞ無理の無い範囲で体を動かすきっかけ作りにもなる「地域の宝」へ皆さんも足をお運びください。
上越市「地域の宝」
上越市文化行政課 歴史文化係 025-545-9269