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【上越市】本の世界に浸れる本好きのためのカフェ!ランチは気まぐれ、活字と向き合うヒミツの場所

かどまる珈琲と緩いものを愛すWebライター(上越市)

雁木が並ぶ地域に住むライターのかどまるです。
ネット記事を書いているかどまるが言うのも何ですが、最近本を読んでいますか?
「情報の集め方」は人それぞれ。
ネットでもSNSでも本でもそれが正しい情報であったり、その人にとって有益なものであれば何でもいいと思います。
媒体はそれぞれでも、活字であることに変わりはありません。

便利になった世の中で1周回ってアナログの良さが評価されることもあります。
今回のご紹介もきっとその歯車のひとつ。
読みたかった本、ここで読んでみたいなという本。ページをめくることがきっと楽しくなってくる『読書喫茶 ヒミツヤサン』です。
静かな店内、そして本好きなら「おっ」と思う喫茶メニュー。
読みたい本を持ってお出かけしたくなりますよ!どうぞご覧ください。



青田川のほとりに佇む「読書喫茶 ヒミツヤサン」

西城町、青田川沿いにやってきました。

上越大通りから西城町にある上越ケーブルビジョンさんの建物から通りを1本入ったところに「読書喫茶 ヒミツヤサン」があります。

以前からInstagramで個性的なシステムなのにカフェメニューのクオリティの高さで話題になっていたのでご存知の方も多いのでは。

早速行ってみましょう!

本好き、特に文学作品が好きな方にはたまらないノスタルジックな看板。

看板下にも案内で丁寧に表示してありますが、ここで改めてシステムをご紹介。

・本を読むためのお店なので、会話はお控えください。お話をしたい方は解禁日に是非お楽しみください。

・お1人様につきお1つワンドリンクオーダーをお願いしています。(時間を超える場合は追加オーダーが必要になります)


しっかり読む気満々で来たかどまる、早速お邪魔します。

入店するとオーナーさんがお好きな席へどうぞ、と笑顔で迎えてくれました。
この日は冬の昼間、雪は無いけれど風がとても冷たく寒い日ということもあり、オーナーさんの暖かさにほっとしたかどまる。ありがとうございます。


店内は2名席が2つ、1人用の席が窓際に4つ。

青田川の景色も楽しむことができます。

気になるメニューはこちら!各テーブルにある注文用紙に記入してカウンターへお持ちください

こちらがヒミツヤサンのメニュー。各テーブルに注文用紙と一緒にありますので記入してカウンターへお持ちください。

いつもはコーヒー派のかどまるですが、フレーバーティーの名前…!
これは心惹かれますね。
ちなみに店内にはお勧めの限定品もありますのでお見逃しなく。

この日たまたまランチを限定2食で提供していたので、これはと思い早速オーダー。これで完売、ラッキーでした!

今回は東城町のたてよこ書店さんで買ってきた、読みたかった本を持ってきました。たてよこ書店さんは古書の他に新書もあるのですが、ラインナップがどれも面白いものばかり。今回はパン屋さんになった女性起業家のお話。ビジネス書であり、ある一人の女性のお話でもあります。
実はすごく手の込んだ一冊なのですが、それについては違う機会に。

店内に流れる音楽に耳を傾けつつ、ページをめくります。

ちなみに店内にある本は一部販売しているものもありますが、お客さんが誰かに読んで欲しい、とっておきの本を置いていけるようになっています。
面白いなあ、本のわらしべ長者みたい。
普段はどうしても好きなものや興味があるジャンルに目がいきがちになりますが、いつもと違うジャンルとの出逢いのきっかけになりますね。
誰かが誰かにお勧めしたい本。みんなどういう言葉に心動かされたのだろうと思うとわくわくしてきます。

この日以外にもかどまるは来たことがあるのですが、かどまるのように1人で来るお客さんもいれば、2人で来るお客さんも。
来店して、オーダーして、黙々と本を読む。
平日の昼間の風景としてはちょっと面白いかもしれませんが、本好きとしては集中して本に向き合える、極上の時間です。
普通のカフェで読書をすることもありますが、なんだかそれとはちょっと違うような気がするのはどういうことでしょう?
と、思いながらページをめくっていきます。

ラッキー!この日はオープンサンドのランチをゲット

お待たせしました~、とオーナーさんが運んできてくれたのは…

鶏ハムと玉ねぎのオープンサンド、ジューシーなソーセージに人参のラぺ。ポテトサラダに茹で卵。フレッシュな生ほうれん草とマッシュルームが盛り盛りのサラダにかぼちゃのクリーミーなスープ。

野菜たっぷり、美味しそう!健康的で理想的。
こんな素敵なランチに間に合ったなんて、今日はとても運がいいなあ!

人参がシャキシャキで甘い!程よい酸味で胃が一気に動き出してきました。

メインのオープンサンドはがぶりといきましょう!
驚くほどしっとり柔らかく、優しい塩加減に玉ねぎの甘味とピンクペッパーの風味。鶏ハム、美味しいなあ!
バゲットの香ばしい小麦の風味とさっくりとした食感もたまりません。

今日のように寒い日はとろりとしたポタージュが恋しくなるもの。
かぼちゃの種を浮かべ、どこか甘さのあるクリーミーなポタージュ。
とっても美味しいです!アクセントの種がまた食感の面白さと香ばしさをプラス。優しい、癒しの味がします。

こうしている間にもいろんなお客さんが入ってきて、本を読んだり、予約のスイーツを受け取ったり。皆さんいいお店をご存知ですね。

あっという間に完食です。野菜いっぱい、フレッシュで素材の味の様々な美味しさを味わうことができました。満腹になりすぎた状態で活字を追いかけると眠くなってしまうので、量的にもちょうどいい。大変美味しかったです!
また食べられる機会がありますように。
たまにこういうランチを提供している日があるそうなので、Instagramは是非チェックしてみてくださいね。

ネーミングが目を惹くフレーバーティー!温かく香り高い本のお供

食後はデカフェのホットティー、「夜は短し歩けよ乙女」。

カフェインレスの紅茶に林檎で風味付けした、色も鮮やかなホットティーです。

ん?
マスク越しでもわかる、芳醇な林檎の香り!
思わず身を乗り出すほど、かぐわしく、フルーティで甘酸っぱい魅力。

注ぐと更にフレッシュな香りが漂ってきます。注ぐ音すら癒しのサウンド。
お砂糖がセットでついてきましたが、このままでも十分に甘味を感じることができます。
ああ、美味しいなあ。
ほっとするフレーバーティーをお供に、黙々と読み続けます。
何という極上の、本と向き合う時間なのでしょう。


ここへ来て本を読むという付加価値

「本なんてどこでも読めるでしょ」とかどまるも思います。実際そうです。
でも、それが日常では案外難しくなっていることもあるのでは。

多くの方が自宅で読んでいるでしょうが、かどまるのようにリモートで自宅と職場の区別が無い人もいます。読んでいてもあれをしなきゃ、これをしておこうと思ってつい本を閉じてしまう。
図書館も本好きには幸せな空間ですが、本が多すぎると逆にあれもこれもと目がいって気が散ってしまいます。

せっかく「読みたいな」と思って買った本も「いつか読むだろう」と積んでそのままその繰り返しでした。本好きな皆さんもきっと心当たりがあるのでは。

「どこでも読める」のが理想ですが現実は時間や目の前のことに追われ、いつしか街の本屋も少なくなっていました。

ある日頼んだスイーツ、生プリン。これも限定品でした。
ある日頼んだスイーツ、生プリン。これも限定品でした。

仮にも活字を使う職業としてこれはやばい、と思い本に向き合い知識を得たいと思ったのは何年ぶりのことでしょう。


webライターだからこそ思うのですが、本はモノなので読んだ後に達成感があります。webでも知識を得ることはできますが、本は読み終わった結果が目で見てわかりやすい。しばらくその達成感を味わうことを忘れていたことに気が付きました。

温かいカラメルをかけて糖分補給します!ふわふわで美味しい、初めての食感の生プリン!
温かいカラメルをかけて糖分補給します!ふわふわで美味しい、初めての食感の生プリン!

そうか、ここへ来て本を読むということは本にとって付加価値が高まり、むしろ本屋で「あの店で読んでみたい本」という選択肢も生まれるのでしょう。
そして本のお供にはあのドリンクにしよう…続きはあれを食べながら読んでみよう。というお楽しみもできるわけです。


本とカフェ、双方の相乗効果でそれはただ本を読む時間ではなくなり、知識と味覚が加わっていく、エンターテイメントへと変わっていきます。
これが普通のカフェや漫画喫茶でそういうふうにあまり思わなかったのは、お客さんがそれぞれ自由に過ごしていたからなのかもしれません。
ここでは皆、同じ「本を読む」という方向を向いていて、それぞれのエンターテイメントを楽しんでいる、そう思いました。
文字の世界にしかも上越でこんな楽しみ方があったとは…!

もう一冊の本もたてよこ書店さんで購入したもの。読み終わりましたが、またここでこの本を読みたいと思いました。
もう一冊の本もたてよこ書店さんで購入したもの。読み終わりましたが、またここでこの本を読みたいと思いました。

本好きがコンプリートしたくなる雑貨!メニューはテイクアウトもできます

ヒミツヤサンといえば可愛いクリームソーダ。実はグラスが店頭で購入できます。

純喫茶を連想させる書体とこのフォルムがとても可愛いです!

他にも本好きが好きそうなグッズがたくさん。

思わず集めたくなってきます!
かどまる的にはこの図書カードが懐かしさで胸が熱くなります。

図書館で借りた本の最後についていたアレです。
これ、全色欲しい…!
ちなみにレジの脇には販売用の焼き菓子も。

テイクアウトメニューもありますよ!

「西の魔女が死んだ」も美味しかったなあ…すっきり緑茶に白桃の風味、グレープフルーツのさっぱり感。こちらもお勧めですよ。

おかげ様で充実した時間を過ごすことができました。
ああ、楽しかったなあ。ランチもお茶も大変美味しかったです。
今度また、ここで読むための本を探して来ようと思います。
ご馳走様でした。

読みたい本がある人はどうぞヒミツヤサンへ!めくるめく本の世界と魅惑のメニューが待っています

いかがでしたでしょうか?今回は読書喫茶「ヒミツヤサン」についてご紹介しました!どうですか、皆さん本が読みたくなってきませんか?もし、まだ積んでいる本がある人は是非、本を抱えてヒミツヤサンへお越しください。
しばらく本を読んでいないな~という方も、この機会に本に向き合ってみるのはいかがでしょう。きっと、本との距離が縮まり楽しみ方が変わってくるはず。

そしてたまの週末に「おしゃべり解禁日」という日があり、堂々お喋りが楽しめる日もありますので、公式Instagramをどうぞチェックしてみてくださいね!

読書喫茶 ヒミツヤサン
住所 上越市西城町2-3-1
営業時間 11:00~18:00(17:30LO)/ テイクアウト 10:45~18:00
*テイクアウトは商品が無くなり次第終了です
定休日 水曜、木曜他不定休
駐車場 4~5台可
*天ぷら若杉さんとの共同駐車場と店の隣りにあります
お問合せ 読書喫茶ヒミツヤサン公式Instagram

珈琲と緩いものを愛すWebライター(上越市)

角(かど)は丸くやわやわと。上越の雁木がある地区に移住して10年、美味しい&楽しい情報をご紹介します。

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