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車中泊で北海道の旅。旅を終えて感じたこと。#22

KAGARIBI八ヶ岳南麓で夫婦セルフビルド生活

ずっと前から行きたいと計画していた、ハイエースでの北海道旅。ついに行ってきました!

トータル走行距離3,760キロ。17日間使って下道で神奈川県から北海道を目指し、旅をしてきました。この旅の様子については随時動画にしていきますのでぜひそちらをご覧頂きたいのですが、ここでは実際に旅をしてきて感じた、というより気付いたことについて綴っていきたいと思います。

旅をすると思考が変わる。それは事実かも知れません。

一週間は「旅行」。それを超えると「生活」に変わる。

僕たち夫婦は今まで車中泊をしながらいくつか旅をしてきましたが、どれも一週間未満の旅でした。旅行と考えれば長いと思いますが、バンライフとして考えるならばそこまで長い期間だとは思いません。

ですが今回の旅は17日間。一週間を超えた辺りから、その旅での毎日が日々のルーティンに変わってくるんです。

朝起きてその日の目的地の天気予報のチェック、宿泊場所や観光スポットへのルート検索、車中飯のための献立を考え、買い出しするスーパーを探す。入浴はするのかしないのか判断し、寝泊まりする場所を探しておく。宿泊場所に着いたら車内で出来るお仕事をしながら過ごし、早めに就寝する。

これが毎日のルーティンです。

慣れてくると1日の走行距離や起床・就寝時間も安定してくるし、長時間運転の疲労もコントロールしやすくなってくるんです。

ふと、「これがバンライフなんだな」と感じられたのが今回の旅でした。

毎日が刺激的で、新しいことに溢れていました
毎日が刺激的で、新しいことに溢れていました

家にあるものが思い出せない

そしてすごく面白かったのが、旅に出ている時に「家とそこに置いてきた荷物の存在」についてでした。

今回の旅をするために、ハイエースには生活に必要な荷物を積んでいます。着替えや日用品、ポータブル電源に冷蔵庫。IH調理器具にお皿など最低限のものです。

ハイエースが快適な生活空間となっています
ハイエースが快適な生活空間となっています

数日に一回洗濯をしに行きますが、着る服が無くなって困ることはありませんでしたし、家から持ってくるべきだったと後悔するものもありませんでした。

逆に、今家に何が置いてあるんだろうって考えると思い浮かばないんですよ(笑)

つまりハイエースに積んでいるもので生活が出来てしまっているということなんです。言い換えれば、家にあるものは正直不要なものってことなんですよね。

もちろん季節に応じて冬服や厚手の布団は必要になりますが、他のものは断捨離してしまえる物ということになります。

僕たちはこれからキャンプ場を自分たちの手で作っていきます。しかもハイエースを拠点にしながら。なので断捨離がどうしても必要になってくるんです。ただなかなか捨てられないものがあり、倉庫を借りるか、新しい家を借りるか悩んでいたのですが、この旅をして気付きました。

旅の間、一度も家に帰る理由は無かったんです。つまり、

家ごといらないんだなって(笑)

決してミニマリストを目指している訳ではないんですが、僕たちが生きていく上で本当に必要なものって、ごくわずかな物でいいのかなって思えたんです。

そんな訳で、北海道の旅から帰ってきて今やっていることは「断捨離」です!

広い家に住んで、荷物を増やして、また広い家に引っ越す。家賃は物の家賃を払っている、なんてよく聞きますが本当にその通りだと思いました。

もちろん夫婦のどちらかが体調を崩した時にゆっくり休息できる家は必要だと思いますし、ハイエースに積めない物は全部捨てるなんて言い出しませんが、考え方を少し変えてくれるそんな旅でした。

ぜひそんな旅の動画もご覧頂ければ幸いです。

KAGARIBI けい

八ヶ岳南麓で夫婦セルフビルド生活

ハイエースに寝泊りしながらキャンプ場開拓を目指していましたが、とある理由でキャンプ場経営を断念。 今は山梨県の山の土地を購入し、自分達の家をセルフビルド中! 開拓を通して『自分で生きる力』を身につけ、自給自足生活を目指して第二の人生へ向けて挑戦していきます。

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