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【秋田県大仙市】老舗の日本料理店で出会った職人の味!大仙市朝日町『蔵』の天使の海老天丼とは?

KANEYANWEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

創業から約半世紀!大曲で長年愛されている名店『蔵』とは?

花火の街で、私は天使と出会った。

……って、いきなりメルヘンなノリで書いてしまったが、私が出会ったのは可愛い赤ちゃんでも『天使も夢みる』で歌手デビューした秋田出身の元アイドル・桜田淳子さんでもない。腹減る昼に出会った天使の海老天丼。そう、今回紹介するのは大仙市朝日町にある老舗の名物ランチである。

寿司と日本料理 蔵
寿司と日本料理 蔵

寿司と日本料理の店・蔵。その歴史と貫禄が漂う白い暖簾をくぐり抜けると、和の趣きを感じる広々とした空間が出迎えてくれた。そして親切な店員さんに案内されたのは、ひとり飯にも関わらずゆったりと座れる座敷。料理と向き合うには抜群の環境で濃い目のお茶をすすりつつ、私はさっそく品書きに目をやった。

店内は広く、ゆったり座れる座敷がメイン
店内は広く、ゆったり座れる座敷がメイン

品書き

品書き(おすすめランチ・お得なセットメニューなど)
品書き(おすすめランチ・お得なセットメニューなど)

お刺身定食:1,210円、天ぷら定食:1,210円、桃豚ロース焼肉定食:1,210円、桃豚ロースカツ定食:1,210円、天使の海老天丼:1,100円、寿司ランチ:1,100円、稲庭うどん定食:1,100円など。

品書き(そば・うどん、デザートメニュー)
品書き(そば・うどん、デザートメニュー)

店のルーツを辿ると、元々は昭和40年に日本海の新鮮な魚を使った『鮨の元禄』として始まり、その後自慢の寿司と日本料理を提供する現在の『蔵』がオープン。ならばここは当然寿司といきたいところだが、もうひとつ気になるメニューが天使の海老天丼だ。

ちなみに秋田出身の元アイドル桜田淳子さんのデビュー当時のキャッチコピーは"そよ風の天使"。……というのはひとまず置いておいて、今日は「頭付きの海老が2本入ってます」と店員さんも太鼓判を押す『蔵』のおすすめランチに舌鼓といこう。

頭も食べられる海老がウマい!大将の職人技が光る『蔵』名物・天使の海老天丼とは?

天使の海老天丼:1,100円 ※ご飯大盛り無料(写真は並盛り)
天使の海老天丼:1,100円 ※ご飯大盛り無料(写真は並盛り)

注目の天使の海老天丼が、フレッシュなサラダやあら汁などを引き連れて登場。店員さんの言葉のとおり頭付きの海老が真ん中に2本鎮座し、舞茸やカボチャといったバイプレイヤーがしっかりと脇を固めている。そのビジュアルからすでにハイレベルな空気が漂う一杯だ。

天国に一番近い島からやってきた「天使の海老」とは?
天国に一番近い島からやってきた「天使の海老」とは?

さっそくメインの天使の海老をレッツイート。別名「パラダイス・プロン」と呼ばれるこの海老の出身地は、天国に一番近い島として知られるニューカレドニア。サンゴ礁が世界遺産に登録されているビューティフルな海からやってきた噂の海老は、身が締まっていてプリップリ。殻が薄く頭からパクリと食べられるのも特徴だ。

海老の脇を固めるバイプレイヤーたちも激ウマ!
海老の脇を固めるバイプレイヤーたちも激ウマ!

そして侮れないのは主役の脇を固めるバイプレイヤーたちの存在だ。ホクホクのカボチャ、とろける舞茸、普段は脇役に甘んじているピーマンも主役級にウマい。天丼そのものは甘めのタレが染み込んだ、しっとり系。この絶妙な塩梅のタレをまとった精鋭たちにかぶりつき、その勢いで白飯をかき込む。幸せは天丼と共に。今日のランチも大正解だ。

鮭が入った「あら汁」も絶品!
鮭が入った「あら汁」も絶品!

敷居が高いように見えて実はリーズナブルなランチが魅力の『蔵』だが、個人的には夜も暖簾をくぐりたい店のひとつだ。宴を彩る秋田名物のきりたんぽ鍋や、大仙ではなかなかお目にかかれない猪料理。そしてそこに秋田の銘酒を合わせれば、こんな私でも天使のような顔ができそうだ。

そんなことを思いながら会計に向かうと、カウンター席の奥に店を切り盛りする大将の姿が見えた。老舗の日本料理店で出会った職人の味。たしかな素材と技術によって完成した一杯の天丼から、長年大曲で愛され続ける秘訣が垣間見えた。

【店舗情報】
寿司と日本料理 蔵
住所:秋田県大仙市朝日町10-16
営業時間
昼の部:11時30分~14時30分(ラストオーダー:14時)
夜の部17時~21時(料理ラストオーダー:20時、飲物ラストオーダー:20時30分)
電話番号:0187-62-2470
定休日:月曜日

WEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

大仙市在住のWEBライター。趣味は酒場巡り。現在はYahoo!で地域情報を発信しているほか、秋田市のフリーペーパー「あおぽ」でグルメ記事の執筆や「大仙経済新聞」の運営にも携わっています。

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