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【秋田県横手市】地元出身のあのシンガーも愛する名店!唯一無二のラーメンに出会える『そうま』とは?

KANEYANWEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

創業から約45年!根強いファンを待つ横手駅前の「こってりラーメンと牛タンの店」にGO!

「店の前を通ったら、なんだか食べたくなっちゃってね」

今年初めて横手にまとまった雪が降った夜、ぶらりとやってきた常連のお父さんが、厚手のジャンパーを脱ぎながら店員さんにそう話していた。これは創業から約45年を数える横手市寿町にある『そうま』でのひとコマだ。そう、雪国の夜にふと食べたくなるのは、いつだって熱々のラーメンである。

そうま
そうま

地元・横手市出身のシンガーソングライター高橋優さんが愛する店としても有名な『そうま』だが、噂の店内に入ると高橋優さんのサインが、ひとつ、ふたつ……ごめん数えきれないほどあった。ちなみに、あえてどうでもいいことを書くと私は高橋優さんと同い年。好きな曲はドラマ『みんな!エスパーだよ!』で見た真野ちゃんのミニスカ制服……じゃなくてオープニングで聞いた「(Where's)THE SILENT MAJORITY?」だ。

店内の至るところに高橋優さんのサインが!
店内の至るところに高橋優さんのサインが!

品書き

品書き(食事・飲み物)
品書き(食事・飲み物)

こってりラーメン:700円、辛ネギらーめん:800円、スタミナらーめん:850円、チャーシューめん:850円、岩海苔ラーメン:950円、なめし:800円など。

品書き(一品料理)
品書き(一品料理)

定番のこってりラーメンに加えて、牛タン焼スープ餃子といった一品料理も充実している『そうま』。ラーメンをガッツリ食べてお腹を満たすのはもちろん、もうひとつの名物・牛タンなどをアテに酒を楽しむのもアリだ。そんな中今回私がチョイスしたのは、こってりラーメンをベースに、ニンニクをもっこり追加したスタミナラーメン。これから豪雪地帯の冬と対峙していくにあたり、私にはスタミナが必要である。

しょっぱウマい熱々スープに油揚げ?唯一無二の路線をゆく『そうま』の絶品ラーメンとは?

スタミナらーめん(わかめ・にんにく入り):850円
スタミナらーめん(わかめ・にんにく入り):850円

さあ、注目のスタミナらーめんが到着だ。表面にテカテカの油膜が張っており、スープはアッツアツ。以前、十文字の超絶アットホームな食堂『遊食空間ぶんぶん』でも出会ったこの油田系ラーメンは、秋田県南におけるアナザーソウルフードとも呼べるジャンルだ。

油分がコーティングされたアッツアツのスープに注目!
油分がコーティングされたアッツアツのスープに注目!

激熱スープの中で待機するのはゆで卵、メンマ、ワカメ、そしてミシっと肉感のあるチャーシュー。具材の一角に、刻んだ油揚げが使われているのも面白い。こってりラーメンと聞けば『天下一品』のドロッとした濃厚スープなどを思い出すが、こちらは濃厚ながらも飲み口はわりとスッキリ。豚骨の旨味も顔を出す、しょっぱウマい醤油スープに仕上がっている。

横手のアナザーソウルフードで、冬の始まりをゆく
横手のアナザーソウルフードで、冬の始まりをゆく

有名シンガーソングライターのサインをチラ見しつつ、他ではお目にかかれない唯一無二のスープから、中細の平打ち麺を持ち上げて口に運ぶ。もちろん真ん中に陣取ったマシマシのニンニクの存在も忘れてはならない。もしこの後の予定が「街コン」だったら、息を止めねばならないハードボイルドな一杯から始まる横手の冬だ。

地元で愛される極上の一杯がここに!
地元で愛される極上の一杯がここに!

スポーツ新聞片手に「いつものラーメン」を啜る高齢の男性に、こってりラーメンを食べる前にしっかりサラダを摂る若い女性。そして終盤になっても熱々の麺をフーフーしながら啜る猫舌の私。

世代や性別を超えて愛される『そうま』のラーメン。それは、寒い冬にふと食べたくなる極上の一杯だ。

【店舗情報】
そうま
住所:秋田県横手市寿町9-8
営業時間:11時30分~22時30分
電話番号:0182-33-5041
定休日:火曜日

WEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

大仙市在住のWEBライター。趣味は酒場巡り。現在はYahoo!で地域情報を発信しているほか、秋田市のフリーペーパー「あおぽ」でグルメ記事の執筆や「大仙経済新聞」の運営にも携わっています。

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