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【秋田県大仙市】あの老舗ドライブインの味を花火の街で!『仙岩峠の茶屋』名物の甘口おでんとは?

KANEYANWEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

2019年1月オープン!「名物おでんのドライブイン」が大曲に進出!

寒い季節に、この味が心に染み渡る。

秋田と岩手の県境に位置する仙岩峠に、一軒のドライブインがある。絶壁の上に建ち、雄大な渓谷を眺めながら味わえる名物おでんが人気の『仙岩峠の茶屋』だ。

昭和41年の創業以来、長年に渡り愛され続ける素朴で温かい甘口おでん。その老舗の味が、令和の新たな時代に花火の街へとやってきた。そう、2019年の冬にオープンした『仙岩峠の茶屋 大曲店』である。

仙岩峠の茶屋 大曲店
仙岩峠の茶屋 大曲店

『仙岩峠の茶屋』初の支店となる大曲店。鼠色の暖簾をくぐると、創業当初撮影された『本店』のレトロな写真が迎えてくれた。

先代社長の病気や逝去に伴い一時休業していた本店だが、先代の意志を引き継いだ有志によって平成29年に復活。昭和の香り漂う古き良きドライブインとして今もなお人気だ。今日はそんなお隣仙北市の仙岩峠に想いを馳せながら、名物の甘口おでんに舌鼓といこう。

店内には仙台峠にある本店のレトロ写真も!
店内には仙台峠にある本店のレトロ写真も!

品書き

品書き
品書き

おでん1人前:800円、おでん定食(通常メニュー):950円、おでん定食(竜王戦 勝負めし):1,250円、ジンギスカン定食:1,380円、中華そば:730円など。

※品書きから一部抜粋

『仙岩峠の茶屋』といえばおでんというイメージだが、定食や麺類なども品書きに加わっている。個人的に気になるのが、地場産の羊肉を使ったジンギスカン定食。大仙市内でジンギスカンを食べられる店はレアなため、ぜひ挑戦してみたい一品だ。

ちなみに現在は定番のおでん定食をアップデートしたおでん定食(竜王戦 勝負めしバージョン)も期間限定で提供中。今回は藤井聡太竜王が箸を伸ばす可能性があったこの勝負めしで、ファイナルアンサーだ。

甘口だしが染みた老舗の味がここに!『仙岩峠の茶屋 大曲店』のおでん定食とは?

おでん定食(竜王戦 勝負めし):1,250円 ※令和6年1月31日まで提供予定
おでん定食(竜王戦 勝負めし):1,250円 ※令和6年1月31日まで提供予定

さて、注目のおでん定食が到着だ。この勝負めしバージョンには、メインディッシュのおでんのほか、いぶりがっこが入ったポテトサラダいものこ汁の姿も。通常のおでん定食に比べて郷土色豊かなメニューとなっている。

どデカい大根や長いちくわも、仙岩峠の茶屋ならでは!
どデカい大根や長いちくわも、仙岩峠の茶屋ならでは!

だが何はともあれ、まずはおでんを食べないと始まらない。……って、大根デカっ。そしてちくわ長っ。そのボリュームにも驚いたが、具材の色を見ればしっかりと味が染みているのがわかる。

この濃厚甘口だしが白飯ともフィット!
この濃厚甘口だしが白飯ともフィット!

おお、これはアッツアツだ。口をハフハフさせながらとろける大根を頬張り、好物のさつま揚げにも手を伸ばす。そしてその勢いで白飯だ。おでんで白飯がイケるか論争はまさに永遠のテーマだが、この濃厚甘口だしは白飯とも相性が良いように思う。今回は定食をチョイスしたが、おでんを単体で注文しておにぎりを合わせるのもアリだ。

いものこや舞茸がたっぷり入った味噌汁も嬉しい!
いものこや舞茸がたっぷり入った味噌汁も嬉しい!

主役のおでんの脇を固めるサブキャラクターの存在も見逃せない。ポテサラはいぶりがっこの食感がアクセントになっており、いものこや舞茸がゴロゴロ入った味噌汁も冬に嬉しい。全体的に素朴で懐かしく、だけどなかなか家では味わえない老舗のおでん定食だ。

おでんはテイクアウトも可能!
おでんはテイクアウトも可能!

創業当初から変わらぬ、温かい昭和の甘口おでん。それを求めて、今日も腹を空かせたたくさんのドライバーが県境に建つドライブインに足を運ぶ。そしてその愛され続ける老舗の味は、私たちが住む花火の街にも。

そう、亡くなった先代の想いが込められた仙岩峠の名物は、令和の時代も変わらず受け継がれている。

【店舗情報】
仙岩峠の茶屋 大曲店
住所:秋田県大仙市大曲上大町5-17
営業時間:11時~19時(ラストオーダー:18時45分)
電話番号:0187-73-5087
定休日:火曜日、第2・第4月曜日

WEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

大仙市在住のWEBライター。趣味は酒場巡り。現在はYahoo!で地域情報を発信しているほか、秋田市のフリーペーパー「あおぽ」でグルメ記事の執筆や「大仙経済新聞」の運営にも携わっています。

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