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【秋田県大仙市】逆境から生まれた愛されメシ!大仙市刈和野『お食事処としま』の「とり天丼」とは?

KANEYANWEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

創業から約半世紀!気さくなご夫婦が切り盛りする老舗食堂にGO!

地元の食堂に吹く、懐かしい風と新しい風。

ギバちゃんと綱引きで有名な大仙市刈和野の旧国道沿いに、一軒の老舗食堂がある。そう、創業から約半世紀を数える『お食事処 としま』だ。

お食事処 としま
お食事処 としま

地元の方から根強い支持を得ている一方、大仙市外から訪れるファンも多い『としま』。昭和の時代から愛されてきたホルモン煮込みを始め、二代目の店主が生み出したとり天丼、そして季節限定のたらこめしも超絶人気だ。

どこか懐かしい店内の昔ながらの空気と、季節や時代に合わせて取り入れる食材やアイデア。今日はそんな刈和野の愛され食堂で、ガッツリ昼飯タイムといこう。

店内はカウンターのほか、座敷席も!
店内はカウンターのほか、座敷席も!

品書き

品書き
品書き

とり天丼:小530円/中830円/大930円

カツ丼:小580円/中880円/大980円

とり天定食:1,200円

ホルとり定食:1,300円

焼き肉定食:1,250円

※品書きから一部抜粋

セットメニューも充実のラインナップ!
セットメニューも充実のラインナップ!

比内地鶏スープラーメン:680円

あんかけラーメン:880円

とり天丼ラーメンセット:930円

ホルモン丼ラーメンセット:930円

※品書きから一部抜粋

丼物や定食を中心に気になるメニューが並ぶ『としま』だが、コスパ抜群のラーメンセットも見逃せない。人気のとり天丼ホルモン丼のお供となるラーメンのスープは比内地鶏を使用。これは県外から訪れる方にも「秋田の味」を楽しんでほしいという想いからだ。

そんな中、今回私がチョイスしたのは噂のとり天丼。フワッフワな食感で白飯を無限ループさせるホルモンと並び、現在『としま』の看板メニューに君臨している逸品だ。

SNSでも話題の逸品は店主の逆境メニュー?『としま』の超パワフルな「とり天丼」を実食!

とり天丼(中):830円
とり天丼(中):830円

迫力あるこのビジュアルがたまらない!
迫力あるこのビジュアルがたまらない!

噂のとり天丼が到着。……って、凄い迫力だ。ホカホカの白飯の上にそびえる鶏天山脈。丼ぶりからほのかに漂う、かつお節の香りも食欲をそそる。ちなみに今回私が選んだのは中サイズ。530円とお財布にも優しい小サイズや、ハードパンチャー向けの大サイズもラインナップに加わっている。

ジューシーな鶏肉と甘めのタレが絶妙タッグ!
ジューシーな鶏肉と甘めのタレが絶妙タッグ!

おお、うめえ。揚げたてサクサクの食感と、その後にやってくるジューシーな鶏肉の旨味。やや甘めの自家製だれは、とり天をアシストすると同時に白飯を高速で口に運ばせる。脇役の紅生姜や、ちょこんと乗ったマヨも良い仕事をしている。

鶏天山脈の一角には、揚げ豆腐の姿も!
鶏天山脈の一角には、揚げ豆腐の姿も!

パワフルな丼ぶりの中から、サクサク&ふわふわ食感の揚げ豆腐を発見。これがまた箸休めにちょうど良く、まるで熟年夫婦のようにしっかりと鶏天に寄り添っている。

そんな食べごたえマックスのとり天丼だが、実はこのメニューが生まれたキッカケはご主人の大ケガだという。

『としま』の名物たちを自宅でも!
『としま』の名物たちを自宅でも!

その疲れからご主人が厨房のガラス張りの引き戸に倒れ込み、左手を負傷したのが、今から約8年前だ。怪我の影響で、満足にフライパンを振れない日々。だがそれでも『としま』を愛するお客さんは、変わらずに応援してくれた。

「訪れてくれるひとのために、この状態でも何か作れるメニューはないか」

その想いから生まれたのが、とり天丼だ。そしてそのウマさは口コミやSNSで広がり、今では多くのファンを持つ人気メニューに。

『お食事処 としま』のとり天丼。それは店を愛するお客さんと、お客さんを愛する店主の想いが生んだ結晶のような逸品だ。

【店舗情報】
お食事処 としま
住所:秋田県大仙市刈和野一里塚東6-1
営業時間:11時30分~14時、17時30分~20時ラストオーダー(22時閉店)
※夜の営業は金曜・土曜・日曜(※火曜~木曜は予約営業、予約テイクアウトのみ)
電話番号:0187-75-2558
定休日:月曜日

WEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

大仙市在住のWEBライター。趣味は酒場巡り。現在はYahoo!で地域情報を発信しているほか、秋田市のフリーペーパー「あおぽ」でグルメ記事の執筆や「大仙経済新聞」の運営にも携わっています。

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