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【秋田県横手市】あの「カツ丼の聖地」を再訪!横手市十文字『吉兵衛』もうひとつの愛されメシとは?

KANEYANWEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

あの素晴らしいメシをもう一度!気さくなご夫婦が営む人気食堂を再訪!

横手市十文字の小さな集落に一軒の老舗食堂がある。そう、言わずと知れたカツ丼の聖地『吉兵衛』である。暖簾の先に広がる満腹な世界。今宵は気さくなご夫婦が営む人気食堂で、ガッツリ晩飯タイムといこう。

味処 吉兵衛
味処 吉兵衛

私が『吉兵衛』を訪れたのは、およそ1年ぶりである。ちょっぴり時間が空いてしまったが壁に並ぶ品書きの価格も、漫画棚に並ぶ大量のコミックの顔ぶれも1年前と変わっていない。365日以上の時間を一瞬で埋めてくれるこの変わらぬ風景が、なぜだか私の心を落ち着かせる。ああ、帰ってきたな、という感じだ。

およそ1年ぶりの訪問だが、価格は変わっていない
およそ1年ぶりの訪問だが、価格は変わっていない

昼どきは多くのお客さんで賑わう『吉兵衛』だが、私が訪れた平日の夜は穏やかな空気が流れていた。隣にいるお客さんも1日の終わりと共に、目の前の丼物をじっくりと噛みしめている印象だ。

そんな、夜の古き良き大衆食堂。さて今日は何を食べようか。

品書き

品書き(丼類、カレー・ピラフ、一品料理など)
品書き(丼類、カレー・ピラフ、一品料理など)

親子丼:550円、カツ丼:650円、えび丼:700円、カレーライス:550円、野菜炒め(単品):450円など。

品書き(麺類、定食)
品書き(麺類、定食)

ラーメン:450円、チャーシュウメン:650円、200円ラーメン:200円、焼き肉定食:900円など。

『吉兵衛』の一番人気といえば、やはりカツ丼で異論はないだろう。コスパ最強と名高い200円ラーメンも注目だ。そんな中、私がチョイスしたのはこちらも常連さんに人気のえび丼。そう、今宵はカツ丼だけではない『吉兵衛』の魅力にズームインだ。

特大の海老がトロトロの卵と絶妙タッグ!「カツ丼の聖地」はえび丼もウマい!

えび丼:700円
えび丼:700円

注目のえび丼が、味噌汁とお新香を連れて登場だ。食欲をそそる卵の香りと、チラリと見える赤い尻尾。ビジュアルはカツ丼に似ているが、今日のヒロインはプリップリのエビちゃん。さっそく一匹捕まえて、春の海老祭りの開幕といこう。

丼の中には、どデカい海老が3匹!
丼の中には、どデカい海老が3匹!

おお、イエス。ウマいじゃないか。トロトロの卵をまとった海老は、カツ丼と同様やや甘い味付けで、ご飯が無限に捗る。味が染みたタマネギとの相性もバッチリ。そして『吉兵衛』といえば、この価格とボリュームよ。どデカい海老が3匹入った太っ腹ぷりで700円。安くて満足感がハンパない。

主役の隣にいるお新香も嬉しい!
主役の隣にいるお新香も嬉しい!

そして主役もウマいけど、このお新香や温かい味噌汁もなんだかホッとするんだよな。なんて思いながら海老を頬張り、その勢いでタレが染みたご飯をかき込む。目の前のメシと向き合いながら、ひとり幸せを感じるエンド・オブ・ザ・デイ。今回私が頼んだえび丼、大正解だ。

風情ある空間で、財布に優しい満腹メシを!
風情ある空間で、財布に優しい満腹メシを!

「カツ丼がウマい店」として有名な『吉兵衛』だが、ご主人の話ではそこから派生して、他の丼物を頼むお客さんも多いのだとか。前回はえび丼、今回は親子丼、その次は鶏カツ丼。なんて具合に「丼物ローラー作戦」を実行する方もいるようだ。

まだまだ深堀りできそうな老舗食堂の魅力。やっぱり『吉兵衛』はいいなぁ。そう呟きながら、もうひとつの愛され飯をたいらげるミドルエイジの春だ。

【店舗情報】
味処 吉兵衛
住所:秋田県横手市十文字町植田字下羽場98-5
営業時間:11時~20時
電話番号:0182-44-3410
定休日:月曜日、火曜日

WEBライター/地域クリエイター(大仙市・横手市)

大仙市在住のWEBライター。趣味は酒場巡り。現在はYahoo!で地域情報を発信しているほか、秋田市のフリーペーパー「あおぽ」でグルメ記事の執筆や「大仙経済新聞」の運営にも携わっています。

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