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秩父の穴場温泉「梵の湯」【 日帰りサウナ旅 】

カラーひよこサウナ散歩家

サウナ散歩家のカラーひよこです。都内とその周辺のサウナ巡りが趣味で、これまでに 300 店を数えるサウナ・銭湯・スーパー銭湯を渡り歩いています。

日帰りで秩父方面へドライブした帰りに寄ったのがこちら「秩父川端温泉 梵の湯」さんでした。周辺の「星音の湯」「満願の湯」、そして秩父駅直結の「祭の湯」などと比べるといささか地味ですが、意外やサウナ的には結構「穴場」でした。

荒川の流れと蝉の声と

敷地内にはドッグランとキャンプ場が併設。そしてなんとドッグスパなる犬用の温泉も。平日という事も重なり、本館の温泉もサウナもほとんど貸切状態でした。

とはいえ、芸能人や有名人が結構訪れているようです。テレビのロケかな。

お食事処のテラス席。こちらと温泉の露天風呂もその前を平行に荒川が流れています。夏本番の蝉が大合唱。

先に食事を済ませてお風呂へ。渡り廊下の壁には館長さんの手によるものでしょうか、手書きのポエム?や書道作品が張り巡らされています。

意外にハードな「ダブルサウナ」に意表を突かれる

浴室はシンプルで、メインの大きな温泉浴槽と小さな水風呂が一つ。温泉は無色透明のほとんど無味無臭です。素人の筆者的に「温泉」というものは色や匂いが付いていた方が「ありがたみ」があったりするのですが、この温泉は美人の湯系で非常にすべらかです。見ただけだと温泉と分からないけれど、入ってみると一発で分かります。

サウナ室は露天風呂の手前にあります。中へ入ってみるともう一つの扉があり、手前が低温サウナ、扉の奥の部屋が高温サウナでした。こう来るとは思わなかった(笑。1つの部屋を2つに区切っている感じです。定員は手前が3人、奥が5人といったところでしょうか。低温側の方はちょっと物足りなく思え奥の高温サ室へ。すると今度はかなりハードで・・(笑。なんでしょうね、二重扉でサウナの外もサウナだからか室温がどんどん上昇する一方で、最後の3セット目に温度計を見た時は 100 度をゆうに超えていました(笑。

そんな訳で最後には「前半は高温側で5分、後半は低温側に移動して5分」、みたいな感じで乗り切りました。サ室の2つの扉、内湯へつながる扉の合わせて3つの扉を開け、さらにサウナと逆の壁側にある水風呂へという、辿り着くまでに結構ある動線をフラフラになりながら水風呂へ。家庭用のバスタブみたいなサイズで一人用です。ぬる目ですが、なんとも気持ち良くて、いわゆる「温度の羽衣」(水と体の表面の間の体温の膜)が破れるのも気にせず惚けておりました。

外気浴と露天風呂は染み入る蝉の声の静けさ

最後に露天風呂へ入りましたが、その前に外気浴休憩。荒川を見下ろすテラスには「Enjoy!Coca〜Cola」の広告文字の、田舎のバス停に置いてあるような木のベンチがひとつ。この気取らなさがいい・・。川のせせらぎの音と蝉たちの鳴き声が尋常じゃないくらい近くに感じ、それが向こうの青空と高い雲に吸い込まれていくよう。。

欲を言えば、この場所と川の間にある樹木が無ければもっと良かったでしょうか。施設前に流れる荒川の土手には両岸とも遊歩道のようなものもなく、河岸に降りれる道も皆無だったので手前の木々が無かったらもっと見通しが良いんじゃないか、と。

最後に露天温泉に浸かると、その漢字の意味はよく分からないけど「梵」とした気分というのか、あるいは「無我」の境地とでもいうのか、一切合切がお湯に溶けて流れていきます。。

静かで空いていて、最高な時間を過ごせた温泉サウナでした。

お食事処でのサ飯。画面左手の厨房側にはカウンター席とテーブル席もあり。

メニューには秩父名物の「わらじかつ」や「ホルモン焼き」に「もつ煮」、埼玉ローカルフードの「味噌ポテト」などが推しに推してきますが、その圧をかわして「葉わさびもり蕎麦」の大盛りと「味噌おでん」にしました(笑。

タイミング的にサウナ飯がサウナの前になってしまう事が多く、館内で食事を摂る時には自ずと消化の良いお蕎麦を選びがちな筆者でした。このようなメニューだと、30 分も間をおけば胃腸に集まった血液もすっかり散って事後のサウナへの負担は皆無なのです(笑。ごちそうさまでした(^人^)

以上、「秩父川端温泉 梵の湯」のレポートでした。長瀞渓谷の観光帰りなどに立ち寄ってみてください。

利用料金:900 円(土日祝 1030 円)
営業時間:9 時〜22 時
定休日:なし
アクセス:秩父鉄道「皆野駅」からタクシーで 10 分
秩父川端温泉 梵の湯(公式サイト)

サウナ散歩家

年間約 150 回サウナに入ってます。主に首都圏のサウナを渡り歩いております。たまに出かける旅行も専らサウナ目的。新規に訪問した良サウナ施設を紹介していきます。

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