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関東屈指の黒湯と特殊砂場サウナ「深大寺温泉 湯守の里」

カラーひよこサウナ散歩家

サウナ散歩家のカラーひよこです。都内とその周辺のサウナ巡りが趣味で、これまでに 300 店を数えるサウナ・銭湯・スーパー銭湯を渡り歩いています。

今回は調布市の「深大寺温泉 湯守の里」さんのレポートです。都内にありながら秘湯感漂う魅惑的な温泉施設です。

どのスーパー銭湯とも似ていない幽玄さと醸し出される「秘湯感」

入り口の扉を潜るといきなりこの雰囲気
入り口の扉を潜るといきなりこの雰囲気

かなり昔からある施設ですが、当時は確か「深大寺温泉 ゆかり」という屋号だった記憶です。温泉好きの母がよく行っていました。

1階には大浴場と露天風呂、軽食コーナー、よもぎ蒸しの岩盤浴とリラクゼーションコーナー。2階がお食事処と畳のお休み処となっています。

温泉含めて館内全体がどこかいい感じに煤けた雰囲気。

地下千五百米より噴出の源泉
地下千五百米より噴出の源泉

もう何十回と来ていますが、これはこの日の訪問で初めて気が付きました(笑。

黒湯も濃いがサウナと水風呂もかなり濃ゆい

特筆すべきはその天然温泉の「黒さ」でしょう。百万年前に地中に閉じ込められた海中の藻などが化石化した「化石温泉」だそうで、「フミン酸」という成分が温泉の漆黒さの一要素なのだとか。

筆者は個人的に「テルメ小川」と「にいざ温泉」と共に「武蔵野三大黒湯」の一つと数えております。

浴室へ足を踏み入れると黒湯温泉のあの香りが。湯治場といった雰囲気の、木で縁取られた浴槽の中の真っ黒なお湯。これを初めて見た時にはたいそう驚きました・・何せ、手首までをお湯に沈めるともう指先が見えないくらいの不透明度なのです。

なんというか、良い。サウナ、食堂、館内のどこにもテレビは無い
なんというか、良い。サウナ、食堂、館内のどこにもテレビは無い

サウナもかなり特殊なもので、低い扉を潜ると左手に熱源である2メーター四方の「砂場」が。天井も柱も壁も、熱々の水滴が滴っています。これはかなりの湿度・・「サウナ」というよりも「蒸し風呂」ですね。

もはや顔と身体を伝うのが自分の汗なのか、まとわり付く蒸気であるのか判別できないです(笑。

そろそろかなという頃合いでサウナを出ると、横のシャワーで汗切りをしてから露天風呂側にある水風呂へ。岩風呂風かと思えば、内側に備長炭が隙間なく埋め込まれています。

この「備長炭敷き詰めまくり水風呂」、樋から滴る水は体感では 18 度くらいの水温。屋外にあるので冬は寒そうですが、水温は一定に調節されているようで、極寒日には外気より温度が高かったりも(それでも冷たいと思いますが)。

この水風呂ほか館内の配置など「風水」を取り入れているそうで、女湯側の水風呂は「水晶」(が埋まっている?)との事。

季節を感じる野趣ある露天風呂

ミシミシと音を立てそうな木の階段
ミシミシと音を立てそうな木の階段

激熱砂場スチームと備長炭水風呂で3セットの後は、ベンチで外気浴タイム。露天風呂の空間がまた野趣あるもので落ち着きます。。自然にあるものを利用した「程よい手作り感」とでも言ったら良いでしょうか。

調布飛行場から飛び立ったか帰るかのセスナ機が時おり上空を横切るのも良い感じ。。

露天風呂のメインの岩風呂も漆黒で、中央に噴水のように湧き上がってる強力なバイブラは、その勢いといい色味といい、まるで「メントスコーラ」のような有様(笑。

小さな洞窟状に囲われている部分は電気風呂だそう(電気苦手で未体験)。右手の奥にはこれも黒湯の五右衛門風呂。中央の屋根付きの「夢の浮風呂」は、プロジェクションマッピングで天井と壁に金魚が泳いでいました。この日は大量のアヒルなどのおもちゃが浮かんでましたね。子どもはこのお風呂が一番喜びそうです。

そして左奥の「滝見風呂」は筆者の大好物のぬる湯(不感湯)です。外気浴でチルアウトしてからの〆に、こちらに気の済むまで浸かるのが筆者のルーティーン。。

2階の突き当たりにお食事処。その左には畳のお休み処
2階の突き当たりにお食事処。その左には畳のお休み処

〆の〆に再び内湯の漆黒温泉のあつ湯でシャキっとさせてサ活温活終了です。

春夏秋冬、それぞれに一度は来てみたくなる温泉施設です。

「湯守の里」のアイドル、2020 年生まれの「茶々」
「湯守の里」のアイドル、2020 年生まれの「茶々」

可愛いうさぎちゃんもいますよ。うさぎのいる温泉。こういうのも全国広しと言えど、ここだけなのでは(笑。

サ飯は「深大寺蕎麦」がマスト

「多聞」
「多聞」

サウナ飯は徒歩5分圏内にある「深大寺」でお蕎麦を食べるのが定番コースでしょうか。

今回は深大寺の境内からは最も外れた位置にあって筆者一番のおすすめの「多聞」さんでいただきました。

夏気分をまだまだ味わいたく、少し暑かったのですがテラス席で。まだ案内されたことのない2階の座敷席も気になりますが。

「多聞蕎麦」と野草の天ぷら盛り合わせ、味噌おでんにしました。何やら菜食主義者っぽいラインナップになりましたが、この「野草天」が本当に美味しくて。

ちなみに定番人気の「多聞蕎麦」は遅い時間に行くと売り切れ終了となっていることが多いです。「深大寺蕎麦」のみ、中盛り・大盛り可ですが、その「盛り」が結構ヤバいですので、そちらもおすすめ。

野草の天ぷら盛り合わせ
野草の天ぷら盛り合わせ

サクサクです。正直、これだけでお腹いっぱいになるようなボリューム。

ごちそうさまでした(^人^)

深大寺温泉 湯守の里(公式サイト)
入浴料:平日 1080 円・土日祝 1180 円
営業時間:10 時 〜 22 時
定休日:なし
アクセス:JR 中央線「武蔵境駅」京王線「調布駅」より無料シャトルバスあり
多聞
営業時間:10 時 〜 17 時
定休日:月曜日
駐車場:あり
関連リンク
都内屈指の黒湯・濃厚スチーム・備長炭露天水風呂「深大寺温泉 湯守の里」(東京サウナ日記)
全 59 施設から選ぶ「東京武蔵野多摩地区」のおすすめサウナランキング(東京サウナ日記)

サウナ散歩家

年間約 150 回サウナに入ってます。主に首都圏のサウナを渡り歩いております。たまに出かける旅行も専らサウナ目的。新規に訪問した良サウナ施設を紹介していきます。

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