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意外と使わない?防災グッズ6選!

かざり元自衛官/防災キャンプアドバイザー

意外と使わない?防災グッズ6選!

元自衛官で防災士の「かざり」です。やーっ!

インターネットで、「防災グッズ おすすめ」と検索すると、様々なグッズが出てきます。

ただ、中にはあまり使わないグッズや、ほとんど必要が無いグッズなども存在しているのです。そこでこの記事では、必要そうで意外と使わない防災グッズを6つ紹介していきます。

少し、ネガティブな印象を持たれるかもしれませんが、費用対効果をよく考えて備えておくことが必要です。

防災グッズでいらないものとは?

備えあれば憂いなし。確かに、あるに越したことはありませんが、それぞれ保管場所など許容量があると思います。ここでは、優先順位に照らし合わせて、序列が低いと思われるものを列挙していきます。

では早速、防災グッズについて、詳しく見ていきましょう。

・発電機

災害が発生すると、停電になる可能性が高くなります。

このような突発的な停電に備えて、発電機を用意している方もいるのですが、電気というのはライフラインの中でも比較的復旧が早く、発電機を使用する前に復旧したという事例も数多くあります。また、発電機は比較的サイズが多く、値段もそれなりにしますので、本当に必要かどうかを確認したうえで購入するかどうかを判断していきましょう。

・テント

避難所でのプライバシー確保や、一時的な住居用にテントを用意している方もいるのですが、こちらもほとんど使いません。テントがあれば、外でも就寝をすることができますが、

・不審者のリスク

・落下物や飛来物によるケガのリスク

なども高くなります。

避難所の敷地内であれば安全性については問題ありませんが、敷地が広くない場合はそもそもテントを建てられないこともあるのです。キャンプが趣味な方は良いですが、防災グッズとしてテントを入れることはおすすめしません。

・ロープ

ロープは、救助活動の際に大活躍するグッズです。

ただ、ロープを正しく扱うためには専門の知識やスキルが必要になります。知識が無い方がロープを用意していても、有効活用できない可能性が高いため、優先的に用意する必要はありません。

・新聞紙

新聞紙は、

・吸水性

・保温性

に優れている優秀なグッズです。

ただ、災害時に活躍するかと言われると微妙な所です。

どこかで役立つかもしれませんが、災害時に頻繁に使うグッズではありませんし、かさばりますので、無理して用意する必要はないでしょう。

・ろうそく

停電が起こった時のことを想定し、ろうそくを用意している方もたくさんいます。

ろうそくがあれば、最低限の明かりを確保できますので、夜間帯でも安心です。

ただし、大きな地震が起こった際は、余震に注意する必要があります。

これからまだ大きな地震が来るかもしれないという状況で、ろうそくを使用するのはかなり危険です。

災害時にろうそくを使っていて、火災に発展してしまったという事例もありますので、緊急時の明かりを用意するのであればろうそくではなく「電池式のランタン」を用意するようにしましょう。

・軍手

災害時の持ち出し用グッズとして、軍手を用意している方もいますが、あまり役立ちません。

なぜなら、軍手では、

・ガラスの破片

・瓦礫

・木材

などから手を守ることができないからです。

これらが落ちていること、あるいはこれらに触れてしまうことを想定するのであれば、ゴム手袋や防災用の手袋などを準備しておくようにしましょう。

意外と便利だった防災グッズとは?

では次に、災害時に意外と役立つ便利グッズについて詳しく解説していきます。

・耳栓やアイマスク

大きな災害が発生した場合、避難所生活を余儀なくされることがあります。

ただ、避難所には個室やプライベート空間などが存在せず、多くの方が同じ場所で生活をすることになります。

そんな時、

・耳栓

・アイマスク

などがあれば、周囲の話し声や明かりなどを気にせずに眠れるようになるのです。

・ジップロック

調理時に使用するジップロックは、災害時でも大活躍します。

例えば、

・スマホの防水対策

・下着類の洗濯

・大切な書類の保管

などです。

ジップロックはバッグに入れてもかさばらないグッズとなっていますので、いざという時のためにも2~3枚ほど準備しておくことをおすすめします。

・ラップ

災害時は停電だけではなく、断水のリスクもあります。

そんな時に便利なのが、ラップです。

ラップは、

・ケガをした場所の保護

・防寒アイテム

などとしても活用できますし、お皿に巻いて使うことによって、洗い物を減らせるようにもなるのです。

・赤ちゃんのおしりふき

先ほども解説したように、災害時は断水が起こってしまうこともあります。

そんな時に便利なのが、赤ちゃんのおしりふきです。

赤ちゃんのおしりふきがあれば、水が出なくても体を拭けますので、清潔な状態を維持できます。

また、赤ちゃんのおしりふきにはアルコールなどの強い成分も入っていないため、全身をくまなく拭き取れるようになるのです。

まとめ

防災グッズにはたくさんの種類がありますが、中には必要が無いものや、あまり使わないものなどもあります。

今回紹介したグッズは、もちろんあるに越したことはないのですが、いざという時にほとんど使わない可能性が高いため、優先的に用意する必要はありません。

優先度の低いグッズをたくさん用意してしまうと、保管場所にも困りますし、本当に必要なものをバッグに詰められなくなることもありますので、

「本当に必要なものか?」

ということを確認しながら準備を進めていきましょう。

元自衛官/防災キャンプアドバイザー

2月25日生まれ。三重県出身。 日本大学芸術学部卒業後、陸上自衛隊で勤務。任期満了で退職後、タレント、女優として活動。 元自衛官で防災士、防災危機管理者。陸上自衛隊東部方面隊オピニオンリーダー。 自衛隊の広報活動のほか、映画、CM、モデル 等国内外を問わず活動中。趣味は絵を描くこと、コスプレ、キャンプ。 特技はデザイン、ソフトテニス、モールス信号。

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