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災害に備えて食料を用意しておくべき?!おすすめの非常食はどれ?

かざり元自衛官/防災キャンプアドバイザー

大きな災害が発生した場合、自宅に取り残されてしまうこともありますし、停電や断水によって調理ができなくなってしまうこともあります。

そんな時、災害用の備蓄食料があれば、手軽に空腹を満たせるようになりますし、栄養補給もできるようになるのです。

とはいえ、

「どんな食料を備蓄しておくべきなの?」

という疑問を抱えている方もたくさんいるでしょう。

そこでこの記事では、災害に備えて用意しておくべき食料について、詳しく解説していきます。

防災グッズとして食料を備蓄しておくべき理由

災害時にあると便利な非常食を紹介する前に、まずは防災グッズとして食料を備蓄しておくべき理由について、詳しく解説していきます。

取り残されるケースもある

冒頭でも解説したように、地震や台風、津波などの災害が発生した際は、自宅に取り残されてしまうこともあります。

自宅周辺が浸水した場合などは、出ようと思っても外に出ることができませんよね。

こうなれば、当然買い物にも行けなくなりますので、食料の調達が難しくなります。

防災グッズとして食糧を備蓄しておくことによって、このようなトラブルが起こってしまった場合でも、栄養補給が行えるようになるのです。

停電や断水が起こることがある

災害が発生した直後というのは、停電や断水が発生することもあります。

数時間前後で復旧するケースもありますが、災害の規模が大きい場合は数日もしくは1週間前後に渡ったライフラインが止まってしまうこともあるのです。

備蓄食料があれば、水やガスなどを使わなくても最低限の栄養を吸収できるようになります。

非常食の正しい選び方は?

では次に、災害時に備えた非常食の選び方について、詳しく見ていきましょう。

栄養素で選ぶ

非常食選びで重視すべきなのは、味よりも栄養素です。

人間が生きていくためには様々な栄養素が必要になりますので、できるだけ多くの栄養を含んでいる食品を選ぶようにしましょう。

「美味しいから」

「好きだから」

という理由で選んでしまうと、空腹は満たせても栄養補給ができなくなる可能性が高まりますので注意が必要です。

調理のしやすさで選ぶ

調理のしやすさで選ぶというのも大切です。

先ほども解説したように、大規模な災害が起こるとライフラインが止まる可能性もあります。

料理に時間がかかるものや、火を通さなければならないものなどを用意してしまうと、防災グッズとしての意味をなさなくなってしまうこともあるのです。

非常用の食料を選ぶ時は、

・水を使わなくて良いもの

・火を使わなくて良いもの

を選ぶようにしましょう。

日持ちで選ぶ

非常食を選ぶ上で最も重要なのが、日持ちするかどうかです。

非常食というのは、その名の通り非常時に食べる食料ですので、普段は食べずに保管しておきます。

そのため、日持ちしない食料を選んでしまうと、

「食べようと思ったら腐っていた・・・」

というトラブルが起こりやすくなるのです。

非常食を腐らせずに管理するためには、ローリングストックという方法がおすすめです。

この方法について気になる方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

(ローリングストックの内部リンク推奨)記事準備中

災害時に役立つおすすめの非常食6選!

では次に、災害時に役立つおすすめの非常食を6つ紹介していきます。

乾パン

乾パンは、非常食として最もポピュラーな食品です。

分類としては焼き菓子となり、ビスケットの一種ですが、

・エネルギー量が高い

・衝撃に強い

・保存性が高い

というメリットを持っていますので、非常食には最適と言えます。

また、乾パン単体でも美味しく食べることができますので、食料備蓄が少ない時でも安心です。

レトルト食品

レトルト食品も非常食には最適と言えます。

ガスが使えなくても、ガスコンロを使えば食べられる状態にできますので、万が一の時でも安心です。

レトルト食品は、常温保存が可能で日持ちしますので、少し多めに用意しておくことをおすすめします。

缶詰

缶詰には、手軽に食べられるというだけでなく、栄養がぎっしり詰まっているという特徴があります。

コンパクトサイズとなっていますので場所も取りません。

ただし、缶切りで開けるタイプの缶詰もありますので、購入する際はよく確認しておくようにしましょう。

ドライフルーツ

フルーツにはビタミンや食物繊維などが大量に含まれています。

ただ、生のフルーツはすぐにダメになってしまいますので、非常食には適していません。

一度乾燥させているドライフルーツは、生のフルーツよりも日持ちしますので、非常食として最適と言えるのです。

野菜ジュース

先ほども解説したように、非常食を用意する際は、好みよりも栄養素に注目することが大切です。

栄養が多く含まれている食品を選ぶことができれば、災害時でも最低限の栄養補給ができるようになります。

栄養補給をするのにおすすめなのが、野菜ジュースです。

野菜ジュースは日持ちしますし、封を開けていない状態であれば常温保存も可能ですので、非常食に向いていると言えます。

お菓子

災害時はただでさえストレスを感じていますので、少しでも気を紛らわせることが大切です。

そんな時に役立つのが、お菓子です。

お菓子はストレスを緩和してくれるだけでなく、大切なエネルギー源になりますので、少しだけ用意しておくことをおすすめします。

ただし、災害用の非常食がお菓子ばかりになってしまうのは避けるべきですので、他の食料とのバランスを考えて用意するようにしましょう。

まとめ

大きな災害が発生すると、食料が調達できなくなったり、調理ができなくなったりする可能性が高くなります。

そんな時でも、非常食があれば最低限の栄養を補給できるようになります。

ただ、非常食として適しているものとそうでないものがありますので、

「何を用意すればいいの?」

という疑問や不安を抱えている方は、今回紹介したことを参考にしながら、災害時に適した食料を用意していきましょう。

元自衛官/防災キャンプアドバイザー

2月25日生まれ。三重県出身。 日本大学芸術学部卒業後、陸上自衛隊で勤務。任期満了で退職後、タレント、女優として活動。 元自衛官で防災士、防災危機管理者。陸上自衛隊東部方面隊オピニオンリーダー。 自衛隊の広報活動のほか、映画、CM、モデル 等国内外を問わず活動中。趣味は絵を描くこと、コスプレ、キャンプ。 特技はデザイン、ソフトテニス、モールス信号。

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