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【宗像市】まるで異次元空間に迷い込んだよう♫古き良きものに出会える「唐津街道 原町」の和洋古美術店。

kekko地域情報発信ライター(宗像市・福津市)

宗像市と福津市にまたがる「許斐山(このみやま)」は、むかし聖地として巡礼登山する人たちが多く「唐津街道 原町(はるまち)」にたち寄りにぎわったといわれています。

ここ原町は江戸時代後期、多くの商家がたちならび繁栄をきわめた場所で、現在もそのおもかげを残す情緒ゆたかな町並みがあります。

築100年を超える日本家屋を今もうけつぎ、和洋古美術を展示販売する「宗像 楽市楽座」は、古き良き時代を感じさせる素敵なお店です。

◇「宗像 楽市楽座」の店舗外観

「宗像 楽市楽座」は原町でいとなまれていた「眞武酒造」の別邸として大正4年に建てられた住居です。

敷地内に足をふみ入れただけで、ノスタルジーを感じます。

引き戸を開けると思わずため息がもれそうな、想像を絶する光景があらわれました。

◇異次元空間のような店内

入り口には足もとに、まだ記憶にのこっている「火鉢」がならんでいます。

左手のショーケースには、骨董品とわかる品々が入っていました。

正面でむかえてくれたのは、我が家にもあったなつかしい「おきあがりこぼし」です。

これも骨董品になるのかと、クスッと笑いが出てしまいます。

声をかけると、返事とともに主人らしき男性があらわれました。

この家のご主人、眞武喜幸氏です。

さっそく取材を申しこむと、快諾してくださり店内を案内してくれました。

眞武さんはこの家で生まれ育ち、好きで集めた古美術品を展示販売するようになったとのこと。

通りをはさんで向かいにある、そば処「たからい」とは親戚筋にあたると教えてくれました。

眞武さんの説明をききながら順番に奥にすすむと、ただただ驚きの声しかでてきません。

色も形もうつくしいカップ&ソーサー、美術品として飾ってみたい焼き物の数々。

サイドボードにおさめられたガラス製品をみては、ため息が出てしまいます。

天井にはレトロチックな照明器具がたくさん展示されています。

明治時代、鹿鳴館(ろくめいかん)で夜会がおこなわれた時に、貴婦人たちが見ていたのでは?と思わせるようなものもあるのです。

奥の座敷に所せましと飾られる骨董品、美術品の数々。

ゆっくりと鑑賞していたら、いくら時間があっても足りないかも知れません。

廊下に目をやると、ここにも素敵なガラス食器がならんでいます。

庭には池があって、錦鯉がおよいでいるのかと思い、よく見ると水がありません。

ここにいる鯉たちは、ぜんぶ陶器でできていました。

商品のほかにおどろくのは、建物内部の装飾のうつくしさ、立派さです。

四季を表した彫刻の欄間や、高い天井をささえる柱にいたるまで、鑑賞にあたいします。

どのひとつをとっても、時代がつくりあげた大切な遺品ばかりです。

自分が住むすぐそばに、こんな素敵な空間があるとは思いもしませんでした。

歴史をまもりながら、現代の「SDGs」の理念にマッチした取り組みをする「宗像 楽市楽座」です。

取材を終えると、となりに「花屋」があると案内されました。

「GILY(ジリ)」というお店で、眞武さんの娘さんが経営しています。

白壁のこめ蔵を利用した素敵なスペースです。

金魚すくいの金魚が大きくなりました。
金魚すくいの金魚が大きくなりました。

木の根っこを細工した鳥が、木にとまっています。
木の根っこを細工した鳥が、木にとまっています。

「唐津街道 原町」を散策していて素敵なギャラリーにであえました。

タイムスリップでもしたような異空間でのひとときは、気持ちをリフレッシュするのにピッタリです。

「古いものの買い取りもします」と、眞武さん。

家の中に何かあればよいのですが…。

「唐津街道 原町」を散策したときは『宗像 楽市楽座』をたずねてみてはいかがでしょうか。

◆店舗情報
所在地/〒811ー3424 宗像市原町2055―3
電 話/0940ー36ー2508
    090ー3192ー8029
店休日/月曜日~木曜日(電話で相談可)
営業日/金・土・日・祝日
営業時間/10時~18時
※営業時間・店休日等につきましては、変更の場合がありますので、店舗にてご確認ください。

地域情報発信ライター(宗像市・福津市)

宗像市、福津市のあらゆる情報や魅力を余すところなく紹介、発信するライターとして活動して参ります。

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