Yahoo!ニュース

【宗像市】踏み天井や太い梁(はり)の力強さが魅力的♬里山にいきづく暮らしの中の古民家拝見!

kekko地域情報発信ライター(宗像市・福津市)

先日たずねた「ゑほんの蔵 清水耕蔵・絵本館」は、百年以上前にたてられた自宅を一部リノベーションされものです。
母屋の大広間は昔のままで、イベント会場は古民家の風情をのこしながら、機能的に改築されていました。
昔をしのばせる太い梁(はり)や天井そして欄間(らんま)は今も健在です。
里山で出あった古民家の魅力についてお伝えします。

◇「ゑほんの蔵 清水耕蔵・絵本館」

赤間駅から車で10分の所に「宗像ホタルの里公園」があり「ゑほんの蔵 清水耕蔵・絵本館」はそのすぐ近くです。

おおきな白壁の土蔵は、このあたりの建物の歴史を語っているようにみえます。

「ゑほんの蔵 清水耕蔵・絵本館」は看板がでているので、ここだとすぐわかるでしょう。

きれいに整えられた敷地にはいると、立て看板のある入り口から入館します。

こちらの建物はリノベーションされた、デザインの素敵なギャラリーと落ちついた雰囲気の見晴らしのいいカフェが併設されています。

◇古民家の魅力

ギャラリーから渡り廊下でつながる母屋へはいると、風景はガラリとかわって古民家の大広間です。
ここでは手作りの小物やオリジナルTシャツなどが展示販売されていて、多種多様な作品のかずかずに目をひかれます。

廊下が外の風景をみながらお茶をたのしむコーナーになっているのはおしゃれです。

なによりここでは、典型的な古民家の造りをまの当たりにして感動しました。
続き間になっている手前和室の天井は「竿縁(さおぶち)天井」で、古民家でよくみられるものです。
欄間(らんま)は廊下に面したほうが「障子欄間」で、部屋の境にあるのは「筬(おさ)欄間」といわれるもののようです。
欄間はほんらい通風を目的に設置されるのですが、いろいろな手法で作られたデザイン性の高さで、ひとを魅了します。

「筬欄間」は組子欄間の一種で、格式の高い座敷と次の間のあいだに取り付けられることが多く、この部屋が客間など特別の座敷として使われていたことがわかります。

格式の高い奥座敷に対して、玄関にちかいこちらの部屋は、居間として使われていたのでしょう。
天井はこれも古民家でよくみられる「踏み天井」という様式になっています。
がっしりとした造りで年代が感じられます。

玄関の正面奥にある部屋が、イベント会場として素敵にリフォームされていて、ここではコンサートなどが行われるようです。

部屋にはいると頭上に古民家らしい太い梁(はり)がみえて、この家の歴史を物語っているようです。

奥の間に当たる天井も「踏み天井」になっていました。

里山ならではの風景のなかで、市街地では味わえない趣のある空間にであえて、感動しています。
古民家のよさをそのままに、機能的に美しく生まれかわった建物を見てそして、ふれられて素敵な時間がすごせました。
「ゑほんの蔵 清水耕蔵・絵本館」をたずねた際は、古民家のすばらしさも鑑賞してみてはいかがでしょう。

◆ゑほんの蔵 清水耕蔵・絵本館について
所在地/〒811ー3411 宗像市山田250
    (宗像ホタルの里公園近く)
電 話/080ー8380ー5717
開館日・時間
    金曜日/13:00~16:30
    土曜日/10:00~16:30
    (第1金曜日・土曜日休館)
入館料/400円(コーヒーor紅茶付き)
*10月28日(土)に開館八周年祭ラストイベント開催
ホームページ
※開館日・時間・イベントなどについては変更の場合がありますので、ご確認ください。

地域情報発信ライター(宗像市・福津市)

宗像市、福津市のあらゆる情報や魅力を余すところなく紹介、発信するライターとして活動して参ります。

kekkoの最近の記事