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【宗像市】大島と赤間宿を中心に『響きあうアート宗像』開催!古民家でアートにふれあう至福のひととき♬

kekko地域情報発信ライター(宗像市・福津市)

「響きあうアート宗像」は“宗像市に新たなアートシーンをつくりたいという市民が中心となり生まれたプロジェクト”からスタートした芸術祭です。
2024年3月9日(土)から24日(日)まで、主に神守る島「大島」と唐津街道「赤間宿」を舞台として、14人のアーティストによる作品が屋内・屋外に展示されています。
この芸術祭では「大島」の自然や「赤間宿」の町並みに親しみながらアートと響きあい、感動が味わえるすばらしいチャンスになることでしょう。

◇「響きあうアート宗像」の概要

「響きあうアート宗像」は、宗像市田久にある「Gallery Wabi(ギャラリーわび)」のオーナー武藤美奈さんが発起人となり、9人の有志による実行委員会が立ち上げた芸術祭です。
宗像の自然や風景そして人々の心とアートが響きあい、感動が生まれる芸術祭にしたいという思いから今回実現しました。
*会場は神守る島「大島」と唐津街道「赤間宿」そして特別会場として「鎮国寺」です。(各会場ともに観覧は無料)
14人の作家の作品が、屋内・屋外合計11か所と特別会場で観覧できます。
(各会場の場所・開場時間など、詳しくは公式ホームページでご確認ください)

◇赤間宿「橋口屋」会場でアートにふれあう♪

今回は赤間宿の会場を順に訪問することにしました。

まずは「橋口屋」会場をたずねます。

*「橋口屋」について

唐津街道赤間宿の展示会場のひとつ「橋口屋」は、築130年という古民家です。
会場内にある説明書きに“木造2階建て・桟瓦葺切妻屋根(さんかわらぶききりつまやね)・平入り型の建物”と説明されています。
そして、ここ橋口屋も赤間宿の建物の特徴である「うなぎの寝床」といわれる造りになっています。

◇歴史を感じる空間でアートにふれる♪

木製ガラス戸の入り口を入ってすぐに受付があり、イベントグッズの販売もされていました。

*主屋1階でアートにふれる♪

最初に出会ったのは、ファイバーアーティスト 芹野直子さんの作品です。

むかし「仕事場」として使われていた場所に、一つ目の大きなオブジェが設置されています。

横の通路となる土間を先にすすむと、吹き抜けになった「接客の間」があり、その上部には神棚や手すりのついた廊下が見えています。

古民家らしい太い梁(はり)や古い柱のすべてに、ノスタルジックな雰囲気がただよいます。
この空間を利用して、宙に浮いたように設置された次の作品が印象的でした。

奥の座敷に作品がつづきます。

古民家の落ち着いた広い空間に、ゆったりと展示された作品に感銘を受けながら土間をすすみました。

*離屋でアートにふれる♪

土間を奥にすすんでいくと中庭があり、正面に「離屋」が見えます。

小上がりの和室は茶室のようで、そのたたずまいにピッタリの作品に出会いました。

造形作家 新啓太郎さんの作品です。

*離屋の奥で作品に出会う♪

離屋の奥にある薄暗い空間でライトアップされた作品は、ファンタジーの世界に迷いこんだような気持ちにしてくれます。

これらは美術作家 川口亜子さんの作品で、たんねんに手作業を繰り返して仕上げたと教えていただきました。

*主屋2階でアートにふれる♪

2階に上がるとそこは廊下になっていて、ガラスの格子窓が素敵な空間を演出しています。

少し窓をあけて下をのぞくと、1階に展示されている作品の別の魅力が見えるようです。

通りに面した座敷が展示室になっていました。

自然光を背景に作品が配置されているのも、とても素敵です。

左側の和室は主に彫刻家 前田哲明さんの作品が展示されていて、立体的にそして平面から、観るものにうったえかけてきます。

和室右側には美術家 重松希さんの作品がならび、床の間も展示スペースとして、いかされていました。

作品のタイトルやコメントがしるされたものもはられていて、興味深く拝見しました。

廊下をはさんで反対側の奥座敷に展示されていたのは、美術家 永武さんの作品です。
九州でただ一人「ロウソク製造機」をつくっていたというこの家の先代の姿が、大きくえがかれているのに心うたれました。

どの美術品も、古民家のインテリアとしてもマッチして、すてきなアクセントになっているようです。

「橋口屋」会場では、6人の芸術家の作品を古民家という素敵な空間で鑑賞できました。
すばらしい、そして貴重な体験ができたことに感謝しています。

◇芸術を鑑賞して

「橋口屋」の向かいには、辻井戸とよばれる共同井戸が今も存在し、むかし街道を行き交う旅人や馬に飲み水を供給していたそうです。
きっと多くの人や動物がこの場で命をつなぎ、心をいやしたことと思います。
唐津街道赤間宿は古くからコミュニケーションを図る場であり、アートがここに引き寄せられ人々とコミュニケートするのは必然かもしれません。
「響きあうアート宗像」開催初日に赤間宿をおとずれ、多くの絵画やオブジェなど、感動をよぶ作品にふれあい響きあいながらそんなことを考えました。
3月24日(日)までの開催期間中、この芸術祭で多くの方がすばらしい体験をすることでしょう。

◆「響きあうアート宗像」について
会場/大島・旧唐津街道 赤間宿・鎮国寺(特別会場)
会期/2024年3月9日(土)~3月24日(日)
※詳しくは公式ホームページにてご確認ください。









地域情報発信ライター(宗像市・福津市)

宗像市、福津市のあらゆる情報や魅力を余すところなく紹介、発信するライターとして活動して参ります。

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