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キャンプや車中泊で活かせる省エネ術【雪山登山で生まれた究極の燃料節約術でインスタントラーメンを作る】

健啖隊ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

私の長年のテント泊での単独雪山登山の経験から生まれた燃料節約術を使って極めて少ない燃料で温かく美味しいインスタントラーメンを作る方法を紹介します。

■ 雪山登山では燃料の節約がとても大切な理由

テント泊での雪山登山では食料と燃料は全てリュックサックに入れて背負って持って行きます。テントなどの全ての装備を含めると背負う荷物は20kgを超える重さになります。雪山では雪を溶かして水を作り、その水を飲用したり調理に使ったりするため燃料は思ったよりたくさん必要になります。だからと言ってたくさんの燃料を持って行きたくも荷物の総重量の関係から限度があります。そのような事情から雪山登山では燃料の節約はとても大切な事なのです。そんな経験の中で編み出したのが今回紹介する省エネ調理です。

■ 今回の調理に特殊な調理器具は使いません

今回はインスタントラーメン界の長寿商品サッポロ一番の塩ラーメンを作ってみます。使う調理器具は一般的なアウトドア用のコンロとクッカーです。勿論、家庭用の普通のコンロや鍋でもOKです。

加熱に使うコンロは今回は下の写真のようなアウトドア用の折りたたみ式の小型の製品を使いましが、微妙な火力調整は必要なく強火と弱火の2段階程度が出来れば大丈夫ですのでホワイトガソリンを使う本格的な雪山用のコンロでも調理出来ます。勿論、普通のカセットガスコンロやキッチン用のガスコンロでも大丈夫です。

鍋は下の写真のようなアウトドア用のアルミのクッカーです。これも普通の鍋でも大丈夫ですが、鍋を選ぶ時の大切なポイントがあります。それは熱の利用効率です。調理中の熱を逃がさないと言う観点から蓋付きの鍋は必須です。

熱伝導率が良い方が調理での熱の利用効率が上がる関係から鍋の材質はアルミニウムがベストです。ちなみに、アウトドア用の鍋の材質で一般的なのはアルミ、ステンレス、チタンですが熱伝導性の良い順にアルミ>ステンレス>チタンとなります。 健啖隊では鍋の材質別の省エネ性を検証した記事も公開していますので是非ご覧下さい。下記のURLリンクからその記事を見ることが出来ます↓

バーナーの熱を逃さず受けると言う観点から鍋の底の面積は広い方が良いです。

調理に使う水はラーメンの袋に書いてある指定の容量を用意しておきます。

■ 省エネ調理の手順

まずは袋に入った状態のインスタント麺を下の写真の黄色線のように4分割に割ります。

袋を開けるとこのようにだいたい4つに割れています。

この麺を鍋に入れます。割らずにそのまま入れても良さそうに思えますが、次の加熱調理の途中で麺をほぐす時に割った方がほぐしやすくなります。ここに指定量の水を入れます。

麺と水を入れたら蓋をしてコンロにかけて加熱します。

1分位すると水から小さな泡が出てきて沸騰が始まる気配が感じられますので、こうなったら麺を箸でほぐします。但し、まだ麺は完全に柔らかくはなっていないはずですのでこの時点で無理にほぐす必要はありません。可能ならほぐすと言った感じです。ほぐした方が麺がより早く加熱調理されます。

沸騰が始まる頃には麺は完全にほぐせるようになっているはずです。

麺がほぐれたら直ぐに粉末のスープを加えます。この頃は吹き溢れしやすいので弱火にしておきます。

粉末スープを手早くかき混ぜたら火を止めて蓋をして、そのまま予熱で麺が柔らかくなるのを待ちます。

約3分前後で食べ頃になりますので、食べる直前に付属の切り胡麻を掛けて頂きます。

出来上がりの食感や味はメーカー指定の標準的な作り方で作った時と殆ど変わりがありません。勿論、麺がのびているなんて事もありません。今回の調理方法ですと水を沸騰させるだけの燃料でインスタントラーメンが作れますのでかなりの燃料節約になるのは確実です。皆様のキャンプや車中泊などの参考になれば幸いです。

最後まで御覧頂きありがとうございます!!

この記事は動画でもご視聴頂けます↓

ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

「身近な場所でアウトドア・レジャーを満喫」が健啖隊のメインテーマ。ここでは様々なアウトドアシーンで知っていると役に立つ知識や情報を紹介します。特に魚釣りと釣った魚の調理・山野草・キノコは得意分野です。健啖隊の動画チャンネルでは釣ったブラックバスを料理して食べる動画はギネス級にたくさん公開しています。紹介した料理の数も一般的なソテーやフライから刺身やクサヤ干物まで汎ゆる料理を網羅しています。一度、健啖隊の動画チャンネルをご覧になれば必ずやビックリすると思います。尚、ブラックバスをどう捌けば美味しく食べられるかの要点は健啖隊が実践して見出した方法がウィキペディアでも掲載される程に認知されています。

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