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野外活動や災害時に活かせる燃料節約術【4分加熱3分待つ合計7分で出来る省エネで時短なゆで卵づくり】

健啖隊ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

農林水産省がSNSで発表していたゆで卵の作り方です。この方法はキャンプなどの野外活動や車中泊や災害時など、使う燃料を極力節約したい時に有効な方法だと思い、実証試験も兼ねてアウトドアでゆで卵を作ってみました。結論から言いますと、とても簡単に、しかも短い時間で、失敗なく出来ました。

それでは実際に作ってみた時の手順やこの調理方法での注意点などを紹介していきます。

■作り方は至って簡単

蓋をした鍋に少量の水と卵を入れて沸騰させたらそのまま4分間加熱してから火を止めて3分待てば半熟卵、5分待てば黄身が硬い普通のゆで卵が出来ます。

この調理方法で大切な事は2点。鍋に蓋をする事と水の量です。

この調理方法では水の量が大切な要素です。使う水はごく少量、農林水産省のSNSでは鍋底から1cm位と書いていたと記憶しますが、加熱中に沸騰した湯が完全に蒸発してしまうと空焚き状態になり非常にマズイ事になります。その辺りのマージンも考えて今回は農林水産省が示す量より少しだけ多めの、鍋に入れた卵に3分の1ほど水が被る程度の水量で作りました。鍋に横向きに入れた卵の場合、高さは4.5cm前後になりますので水の量は1.5cm位です。ちなみに水の量を卵全体が被るほど多く入れてしまえば普通のゆで卵づくりであり時短や省エネにはなりません。

加熱中および火を止めての待ち時間中は必ず蓋をしておく事も大切な要素です。この調理方法は熱湯で茹でると言うよりも高温の水蒸気で加熱すると思った方が良いです。蓋をしなかったり調理中に蓋を頻繁に開けてしまうと中の水蒸気が逃げてしまい期待通りの出来上がりにならない場合もあります。

火に掛けて中の水が沸騰したらそのまま4分間、沸騰を維持できる火力で加熱を続けます。この時の火力もやみくもに強い火力だと省エネになりませんので、沸騰が維持できる最小限の火力に調整するのが省エネ的には上手なやり方です。高温の水蒸気で加熱しますので加熱中は蓋は極力開けないようにします。

沸騰が始まってから4分経ったら火を止めてそのまま待ちます。この待ち時間は中の高温の水蒸気で更なる加熱をしている訳ですから蓋は絶対に開けない方が良いです。

待ち時間が過ぎたら直ぐに水で冷やします。冷やした方が殻が剥きやすくなるようです。これでゆで卵の出来上がりです。

今回は4分加熱、3分待つ半熟卵を作ってみました。4個とも全て作った直後に食べてみましたがどれも期待通りの半熟卵に出来上がっていました。

この方法は省エネ志向のキャンプとか車中泊にはお勧めです。燃料の消費を少しでも抑えたい災害時などにも役立ちそうです。

最後に、卵が被る程度の水を使って作る一般的なゆで卵づくりと今回紹介した調理方法の調理用バーナーでの加熱時間を比べてみます。

卵が被る程度の水を使って作るゆで卵
・水が沸騰するまで加熱(水の量が多いのでそれなりの時間が掛かる)
・沸騰してから更に5分加熱で半熟卵
・沸騰してから更に10分加熱で黄身が硬い普通のゆで卵
今回の方法で作る茹で卵
・水が沸騰するまで加熱(水の量が少ないので時間が短くて済む)
・沸騰して更に4分加熱
・その後は燃料を使っての加熱は不要

このように明らかに燃料の使用量が少なく調理時間も短くて済むのがわかります。

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ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

「身近な場所でアウトドア・レジャーを満喫」が健啖隊のメインテーマ。ここでは様々なアウトドアシーンで知っていると役に立つ知識や情報を紹介します。特に魚釣りと釣った魚の調理・山野草・キノコは得意分野です。健啖隊の動画チャンネルでは釣ったブラックバスを料理して食べる動画はギネス級にたくさん公開しています。紹介した料理の数も一般的なソテーやフライから刺身やクサヤ干物まで汎ゆる料理を網羅しています。一度、健啖隊の動画チャンネルをご覧になれば必ずやビックリすると思います。尚、ブラックバスをどう捌けば美味しく食べられるかの要点は健啖隊が実践して見出した方法がウィキペディアでも掲載される程に認知されています。

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